並木猫軍団16周年を記念して、本日は並木猫軍団誕生のエピソードを。
2001年・春、並木家の床下で産まれたご近所の野良猫の赤ちゃんズ。
はじめの頃はみんなで元気よくミャーミャー鳴いてたんだけど、ちゃんと母親からミルクももらえてないのか、日に日に鳴き声がか細くなり。
そして一週間ほど過ぎ、これはさすがに保護してあげないと危ないのではないのか…?という話になり、近所の大工さんに来てもらい、畳の下の板の間を電ノコで切ってもらい、119番で駆けつけてくれた消防隊員の方が床下に潜り込んで、元気よくミャーミャー鳴いてるサバトラ柄の赤ちゃん猫を発見、無事保護。
手足をひたすらジッタンバッタンさせ、とにかく元気に威勢良く(笑)ミャーミャー鳴きまくるので、その場でゲンキと名付けました。
よかったねと、みんなにお礼を言って解散した直後、そんなゲンキの鳴き声に呼応して、なんと新たな鳴き声が再び床下から…!
ただちに全員再召喚…(笑)
消防隊員の方々がすぐに戻ってきてくれて、床下のちょっぴり離れたところから、スリムな黒猫の赤ちゃんと、お腹のやけにポッコリ(笑)した、ちょっぴり大柄な黒猫の赤ちゃんを無事保護。
迷うことなく(笑)、その場で一人をクロちゃん、もう一人をブウと名付けました。
生後間もないブウは、まだ目もちゃんと開いておらず、お腹が空いて衰弱していたのか、声を出してミャーと鳴くこともできず、ただグデーンとクロちゃんの側に寄り添っているだけでした。
ゲンキの鳴き声に呼応したからクロちゃんが発見され、そんなクロちゃんの側にいたからブウも一緒に発見されたのです。
ゲンキ兄さんはクロちゃんの、クロちゃんはブウの命の恩人でした。
今からちょうど16年前。
2001年4月29日の出来事でした。
その日から猫たちとの共同生活が突然はじまり、我が家は「猫屋敷」となりました。
そして1年後の同じ頃。
同じ母親猫が産んだと思われる、新たな赤ちゃんズ三名が、一期生チームとまったく同じ状況で保護されました。
白黒のウシ柄だったからモー子。
本当に一瞬、ハムスターと見間違えたから(笑)、ハム。
完璧なトラ柄だったのでトラ。
牛と虎とハムスター…(笑)
トラはその後間も無くNICOTINEのハウイんちで「ハナちゃん」という新しい名前をもらい暮らし始めました。
小さい頃から動物好きだったけど、僕は犬派で、猫に関しては冷めた印象というか、ましてや人間と仲良くなるイメージなど一切なく、たとえどんな美猫であろうが、可愛いと思った事すら一度もありませんでした。
そんなこともあり、猫たちとなら同居しても距離感が常にあるだろうから、いずれやってくるであろう「別れの辛さ」も感じる事はないだろうと、ついうっかり安心(笑)して、これも運命と思い一緒に暮らし始めた僕でした。
本当に嬉しい大誤算(笑)でした。
彼らと暮らしはじめてすぐに、猫たちがこんなにも神秘的でユーモラスで、人々に癒しを与えてくれる存在なのだと、はじめて知りました。
そして猫屋敷トゥデイ。
あれから三人減って一人増え…(笑)
一体16年前のあの日の決断と行動は、ご近所の野良猫さんたちの生活そして運命に、我々人間の身勝手な正義感で余計な介入をしてしまっただけなのか否か。それはもう、今となってはわかりません。