先日のワールドカップ日本代表初戦にて、本田が見事な先制ゴールを決めた直後、対戦相手のコートジボワールのベンチで、選手達が拍手しているシーンが放送されました。

え…?まさか…?と思った。

なんせ四年前、ワールドカップ直前という大事な時期に、エースのドログバを骨折負傷させてしまった日本代表。

人間だもの。少なからず恨み辛みの気持ちがないはずないだろうし、あれはきっと反撃に向けて気持ちを鼓舞する意味での拍手であって、まさか「称賛の拍手」のはずはないと思ってたんだけど…

どうも気になって、いろいろ調べてみたところ、 あれはどうやら本当に「敵ながらお見事!」の拍手だったようです。

素晴らしい。

これぞ真のスポーツマンシップ。

加えてコートジボワールという国は、日本から受けている経済援助に対する認識が国民レベルにまでちゃんと浸透していて、それに対する感謝の気持ちがすごく根強いみたいで、日本という国に対するイメージ自体すごく良いらしく。

余談だけど、誰かになにかをしてあげようという気持ちと行動はもちろんすごく大事だけど、それ以上に「感謝の気持ち」を心から持てるか持てないか。そこって本当に大事。はっきり言って、最終的に「人の命運」分けるのは、とにかくそこなんじゃないかと。

そして、正直よく知らなかった、コートジボワールの英雄ドログバの、勇気と気高い精神性を伝える歴史的なエピソードの数々。

中でも特に、試合後のテレビカメラの前で土下座してまでコートジボワールの内戦を止めさせた、スポーツ界を超越したその行動と言動、精神性はもはや「現代に甦ったボブ・マーリー」とも言える存在。

てなわけで、「こうなったらコートジボワールに優勝してもらいたい」という声が出るほど(笑)、猫屋敷でも人気急上昇中のコートジボワール代表でした。

で、一スポーツファンとして、近年ずっと感じていることなんだけど。

まあ、現実的にはぶっちゃけ無理な相談なんだろうけど。

オリンピック、ワールドカップ、WBCみたいなメジャーな国際大会では、参加国として相応しいのかどうかの「品格の査定」があってもいいような気が。

審判を買収してまで勝とうとする国。

大体「○○の笛」なんて言葉が堂々と存在すること自体、おかしな話ではないかと。

「フーリガン」なんて呼ばれて、やたらサポーターが暴れる国。

開催国なのに、やたら治安の悪すぎる国。

相手国の神聖なる国歌に対してサポーターがブーイングを浴びせたり妨害する国。

フェアに戦おうとせず、目に余るラフプレーばかり連発する国。

神聖なるマウンドに国旗を立てたり、スポーツとはなんの関係もない「政治的主張」をここぞとばかり、あの手この手でアピールしようとする国。

対戦チームのエース選手を呪術師に呪わせる国。

そんな国からは国際大会への参加資格並びに開催地の権利を剥奪してもいいのでは?と思う。

逆にそうなれば、スポーツが世界の治安と秩序、民衆のモラルと品格を正すきっかけになれるのではいかと。

そしてやはりスポーツとは、お互いベストな状態で、お互いベストを尽くして正々堂々と真っ向勝負して、試合後はノーサイドで握手して、お互いの健闘を称えあって欲しい。

そこにこそ、勝ち負けを超越した新たな友情や感動が生まれるんだと思います。

ちょっと前まではアジアの片隅のサッカー弱小国だったのに、Jリーグが発足して、いつのまにやらワールドカップの常連国になって、選手達も海外でガンガン活躍して、サッカー文化が根付いた日本サッカーは、これからまだまだ進化&成長していくと思います。

そんなザックジャパン、残り2戦、気合い入れて連勝して、コートジボワールと揃って決勝トーナメントで「再会」たら最高ですな。

頑張れニッポン。

頑張れコートジボワール。

以上、家主の独り言(笑)でした。