それが例えどんなに悲劇的な出来事であったとしても、世の中すべての事象には必ず意味があるはず。

だから僕らは、試練を乗り越え、決意を胸に、明日に向かって踏み出そうという曲。

実はこの曲、数年前からメロディーの原案だけあって、NUM42時代に何度かトライしてみたんだけど、どうもいまいち納得できる歌詞が書けず、そのままお蔵入り…

このメンバーになって改めてやりたくなって、何年かぶりに再トライ。

でもやはり、歌詞が思うように書けず…

そんな最中に起こった311の大震災。

あの時感じた葛藤、恐怖、苦悩。

そして、そこから立ち上がろうとする気持ち。

そういったすべての感情をそのまま素直に書いてみようと、思い切って歌詞を全部書き直しました。

えーちゃんからもいくつか言葉をもらいつつ。

本当に何年もかかって、世の中に発表したいと思える、納得のいく楽曲となりました。

ロックファンならすぐにピンと来ると思うけど、3番の歌詞に出て来る「なんとかなるさ、と言った4人のカブトムシ。すべては意のままに…」は、ビートルズの名曲「LET IT BE」のこと。

「LET IT BE」は、個人的にメロディも歌詞の内容も大好きな曲なんだけど、直訳すると「ただ、なるがままに」というこの言葉に、挫けそうになったとき、何度勇気付けられたことか。

というわけで、「午前六時の秘密基地」に出て来るウルトラセブンみたいな、直接的な固有名詞の引用ではないけど、アルバムラストを飾る壮大なレクイエム(鎮魂歌)に、大好きな曲にも登場してもらいました。

ちなみに、エンディングのギターソロのあとに歪んだベースソロ→鐘の音で終わるパターンは、僕が高校生の頃大好きだった、LIZARDの「王国」という曲の終わり方をちょっぴりイメージしてます。

というわけで、アルバム全曲解説でした!

みんな読んでくれてありがとう。

心を込めて作った一枚です。

みんな是非是非聴いてねー☆

NUMBER.42「三月の夜空に