暖かいコメント及びメールの数々、みんな本当にありがとう。

昨日は葬儀から帰宅してすぐ、ハムを初めてバルコニーと屋上に連れていきました。とてもきれいな夕焼けでした。

そっと静かに永遠の眠りについたハムを、たしかにこの目で見届けたはずなのに、人間と同じように葬儀をしてもらって、ハムの旅立ちを見届けたはずなのに、きちんと火葬してもらったハムのお骨を拾った時には、ああ、これでようやく気持ちの整理がついたと思ったはずなんだけど。

いざ家に帰ってみると、やはりすべてがあまりにも突然すぎて、ハムが本当にこの世にもういないんだという実感が、正直まったくありません。いるはずの場所に、いるはずのハムがいない。

ハムはある意味「子供」であり、友であり、仲間であり、本当にかけがえのない家族でした。うちの猫たちは全員、少なくともあと10年は元気に生きるものだと信じ込んでました。

人間が動物と家庭で同居するという事は、どんな奇麗事を並べたところで、ある程度人間の都合に合わせるしかないという現実があります。

うちの猫たちも、完全なる家猫という、安全な生活保証と引き換えに、去勢と避妊という形で、子孫を残す機能と権利を彼等から奪いました。一期生のゲンキ、クロ、ブウは幼い頃に去勢手術を施したためか、ある意味「永遠の子供」的な無邪気な人生を送っているんだけど、二期生、特にハムに関しては、少し去勢タイミングが遅かったせいか、一旦身につけた生殖機能を人間に奪われたという虚無感を感じながら、しかしこれも運命と割り切り、クールに生きていたような気がします。

ハムは、すごくユーモラスなキャラなんだけど、人に甘えるという事をほとんどしない子でした。でも、最後の半年間くらいで、なんだか突然すごく性格というか態度が丸くなりました。僕にもすごく甘えてくるようになりました。やたらいつもそばにいたので、自然とブログの登場機会も増えました。

最後の数ヶ月、彼は自らの態度で何かを伝えてくれたような気がします。身勝手な人間のエゴを、彼なりに一部許してくれたのではないかと。「ナミジン、お互い事情あるしね。これはこれで楽しかったよ」と。僕はそう信じたい。

ハムは多くの人々に素敵な笑顔と癒しを与えてくれました。そして、今回の出来事でハムは僕たちに、人間と動物の共同生活におけるとっても楽しい部分と、それと表裏一体に存在する、逃げてはいけない厳しい運命を、文字通り身をもって教えてくれました。もしかしたら、それがハムの7年間の人生における使命だったのかも。

僕は今までの人生で本当にいろんな経験してきたけど、今回のことは、本当に一番辛い出来事でした。でも、ハムも無事うちに帰ってきたことだし、この4日間で30年分くらい泣いたし、今日からまた笑顔で生きていこうと思います。

ハムからもらった勇気と笑顔を絶対忘れずに。

最後に。

今回のことは、このブログ読んでくれてるみんなにとっては、僕たち家族以上に、突然の出来事だったと思います。心配かけてごめんなさい。でも、暖かい言葉の数々、本当に嬉しかったです。ありがとう。

しばらくの間、ブログで毎日、ハムとの思い出を綴りたいと思います。

PS. 先日クラブエイジアのステージで発表して、今週日曜のヘッドロックナイトで詳細発表予定の「夢の実現」は、来週あらためて、このブログ並びにHPで発表させてもらいます。

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最後のご報告。

並人日記~たまに猫日記~

ハムは天使になりました。

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