8回に渡ってお送りして参りました「パンクロック・バトルロイヤル5」全曲解説、今日で最終回でございます。それでは!最後に一挙、4曲紹介します。



[M-12] 「パンクロック・バトルロイヤル」シリーズにNICOTINEと共に全戦参加記録更新中の、ヘッドロックの長男坊、大和。ニューロティカの初期のアルバム「So Yes, Sir!」に収録されていた「男達の心 <うた>」を、ずっと前から「この曲は絶対に大和に向いている!」と密かに思っていて (笑) 今回のカバー曲として、熱く推薦させていただきました。ちょっとコミカルだけど、でもすごくダンディズムに溢れるホットな歌詞に、大和ならではの祭り囃子/三線/笛などがフィーチャリングされております。「男!男!男!ニッポン!」のかけ声ではじまるENJOY PUNK ROCKな原曲も是非聴いてもらいたいです。



[M-13] 数年前、ヘッドロックのホームページをみて、他の誰よりも一番真っ先に「ライブ出演希望!」とデモテープを送ってくれたバンド。それがアカツキ。今思い返しても、運命的な出会いです。そんな彼等が、奇抜なメイクと衣装で世界中の度肝を抜いたロックバンドTWISTED SISTERの、ウルトラキャッチーな全米大ヒットのポップロックチューン「WE'RE NOT GONNA TAKE IT」をカバー。アカツキの英語歌詞って、かなり珍しい。…というよりも、タクシくんに確認したら、アカツキの英語歌詞が音源化されるのは初でした。うーん、これは貴重ですな。ちなみに、コンピアルバムらしからぬ演出だけど、大和の曲のエンディングのノイズとアカツキの曲のアタマのハウリングが見事につながってて、まるでライブで競演してるかのようにマスタリングしてみました。



[M-14] 関西を代表するパンクバンド、EASY GRIP。彼等の「パンクカバーにおける基本姿勢」って、いつもシンプル&ストレートで、でも、ものすごくパワフルで、いわゆる「カバー」というよりは「コピー」に近くて、でもそれってすごく勇気いることだし、自分たちのパワーとかっこよさに相当自信がないと出来ない事だと思うんですわ。で、去年彼等がリリースしたアルバムに収録されてたデッドケネディーズの「KILL THE POOR」のカバーに惚れ込んで、今回コンピにお誘いしました。FACE TO FACEのインディーズ1stアルバムの一曲目「YOU'VE DONE NOTHING」を、期待通りにカバーしてくれてます。EASY GRIP、せっかくなので近々ヘッドロックナイトにも初登場してもらっちゃおうかな…。うふ。



[M-15] PB5のトリを飾るのは我々NUM42。CCRによる、70年代を代表するロックナンバー「雨をみたかい」をカバー。ハイスタもラモーンズもカバーしてたし、元々相当有名な曲なので、知ってる方かなり多いかも。この曲は15年間続いた泥沼のベトナム戦争まっただ中の1971年にリリースされました。一発で1.6キロ四方の「すべて」を焼き尽くす焼夷弾「ナパーム弾」のことを歌ってます。当時の「自由の国」アメリカは、この魂の反戦歌を放送禁止にしました。ジョンレノンがそうされたように。はじめは単なる「いい曲」だったんだけど、深くこの歌詞の内容を知るうちに、「とても大事な曲」で、自分にとって、「歌い継いでいくべき曲」となりました。イントロから、マジで魂込めてます。現時点での、NUM42の最高傑作音源だと思ってます。



以上、「パンクロック・バトルロイヤル5」、いよいよ3月5日発売です。マジで魂こもってるので、是非みんなチェックして下さい。全曲解説、ご愛読ありがとう!



PS. いよいよ明日、吉祥寺CRESCENDOにてTORNADO新年初ライブ。ミナサマお待ちしておりまっす!