『日本の英語公用化論』
(しかし、この理論は日本の左翼には、ほとんど理解できないだろう)
日本では、学校での外国語教育は英語である。フランス語を教えている学校もわずかにあるが、実際は、義務教育で、英語を強制している。
しかし、国というか文科省は、どれだけの英語力を期待しているのか。どれだけの英語力の向上を、国民に強制しているのか。
またはこんな言い方。日本人は、英語力を、日本の教育により、どれだけ制限されているのか。
私は奇妙な議論を、不可思議な言葉で語っている。日本は英語の学習を強制されていながら、その言語の能力を同時に制限されている。まったくの奇妙な議論である。しかし、ここからしか日本の教育論は始まらない。
みなさんがどうして馬鹿なのか。それは、みなさんの努力不足とか、教師が無能だとかの問題の前に、国家権力が学力を規制しているのだ。
現行の高校数学には、行列が含まれていない。国民から学習のチャンスを国が奪い取ったのだ。いまだに日本人に無制限の学習の機会など与えられていない。どのような国であれ、余程の金持ちでない限り、環境と制度により、学習の機会は制限されている。
日本の教育は、文科省認定の教科書が元になっているために、学習者は知識の範囲も理解も制限されている。教師も日本語の教科書で育ち、また馬鹿が生産される。日本語のWikipediaが、諸外国のWikipediaよりくだらない内容なのは、日本語の教科書に原因があり、そして日本の大学教授が書いた、各種の教科書が悪い。
だから昨今の日本学術会議など、日本人の低脳の原因なのだから、見せしめに多少痛めつければいいのだ。私はこの問題については、自民党が一方的に悪いとは言わない。共倒れが理想だろう。
そして、英語教育の制限はどの科目より酷い。と言っても、日本人は英会話ができないからと短絡的に理解しないでほしい。確かに2019年には、四技能英語教育が潰された。自民党ではなく、英語関係者と左翼により潰されたのだ。国家は英会話に関しては、積極的だった。
しかし、国家は英会話である程度できるようになったら、日本人の語学力を制限してくるだろう。日本人が完璧な英語力を備えたポリグロットにしないように、文科省はあらゆる愚民化政策をしてくるはずだ。
日本の國體とか政体は、国民の学力を制限することで成り立っています。日本人が世界基準の学力を身に付けたら、日本が日本でなくなると支配者は考えているのでしょう。
特に共和主義の理解は絶対にいけないと日本の支配層は考えている。天皇制を守るため、日本人を日本人にしておくために、学力は制限しなくてはいけない。
しかし、私は国家が学力を制限してはいけないと思う。日本人が一度英語ができるようになれば、義務教育で強制しているし、日本人の節操のなさにより、英語力だけは、かなりの水準になると私は思っている。
英語ができるようになり、日本の国益を損ねても、学力の規制は、国家体制の倫理の問題としてやってはいけない。経済の規制よりも学力の規制は決してやってはいけない。国家が英語を強制しておいて、その英語の学力を制限するなどありえない。そして、国家が一度与えた知識を取り上げてはいけない。だから高校数学に今一度、行列を復活させなさい。
国家が学力を制限しなくなれば、無制限に英語の学力は向上するはずだと考えるのが、教育の理念です。ですから、英語は一度強制してしまっているので、英語力の果てしない向上の担保として、英語は公用語にするしかないのです。強制するからには、公用語にしなくては話になりません。
日本史が国民の共通の歴史だと言うなら、日本人全体に強制されている英語は、公用語にするしかないのです。それは国家体制からの要請としてでなくてはならない。
憲法には学問の自由が書かれているが、これを学力の規制の禁止として解釈して、新たな憲法学を立ち上げなくてはいけない。
日本の衰退の原因は、国家による学力の規制だと左翼のみなさんはわかりましょう。
最後に国家が日本人の学力を制限している具体例をあげます。
EUは日本語では「ヨーロッパ連合」と訳されていますが、これは「連合」ではなく「同盟」です。EUの本部から、日本にちゃんと「ヨーロッパ同盟」と訳してくれと要求が来ています。日本人はいまだに主権国家というものがわかりません。だからアメリカの属国なのです。
英単語のJapaneseには不定冠詞はつきません。×a Japaneseという表現は間違いです。不定冠詞は、まだ特定されていないが、特定しようとすればできる、つまり他と分別可能な複数のうちの一つという機能です。日本人は、英語国民からしたら、個々人の区別がつかないので、個別の判断の対象ではないので、不定冠詞はつきません。
日本の根本的原因は、国家による国民の学力の制限にあります。国家は国民の学力を制限してはいけない。憲法の考えに反するからです。日本の知的劣化の原因は反憲法体制だとしてこの論考は終わります。