40代中年男がいきなり漫画を描き始めてはたしてデビューできるのか? -6ページ目

40代中年男がいきなり漫画を描き始めてはたしてデビューできるのか?

コネなし、才能なしの40代漫画家志望者の中年会社員です。
何かのブログで全くの素人でも1000枚漫画を描けば、プロデビューできると描いてありました。
はたして、これが可能なのか実証しようと思いこのブログを描き始めました。
あと自分のスケジュール管理も目的。

経験的なことで感じることなのであるが、大人の事情と言うのがあると思う。

つまり、確かにそれは正しいことなのだが大人の態度としてその正しさを貫くべきではない。何故ならそれはみんなのためにならないからだという例のあの妥協的な態度のことである。

ぼくもある年齢まで、確かにそのとおり、人間には妥協と言うものが必要だなあと思っていたのだが、ある年齢からこの妥協点の意味が全くわからなくなってきた。

我々は大人の事情を勘案した結果、どこに着地するのだろう。

つまりこういうことなのである。

あなたは月着陸船の乗務員である。

その着陸船にはあなたの上司も部下もいる。
で、あなたはその着陸船を静かの海に正確に着陸させなくてはならない。

ここで、ほんのちょっとトラブルが発生した。
そのトラブルはA社製通信機の故障である。その通信機を使用し続けるとあなたは地球と通信できなくなってしまうのでB社製の通信機に切り替えなくてはならない。

だが、ここで大人の事情が発生した。

そのA社は実はあなたと同船しているあなたの上司と懇意なのだ。
A社製の通信機をB社製と切り替えることはあなたの上司のメンツをつぶすのだ。

そこでみんなで話し合って、ではB社製の通信機を使うという選択肢は完全排除して、とりあえずA社製の通信機を使い続けることにしよう。

で、もしA社製の通信機が故障したらそのときはまた考えよう。

そして、あなたは地球と通信できなくなり、そして着陸船は月面に激突した。

妥協と言うものが”みんな”と仲良くやるためには必要なことは確かであるが、その結果”みんな”を危険にさらすことも大いにあり得ると思う。

謎なのが、何故大人の事情によって生み出された結果が最も適切で安全なものであるとみんなが思いたがるのかのその理由である。

我々はこの大人の事情の好例を毎日見ている。

例えば既に崩壊が始まっているのに内部の権力関係に配慮して全くそのことに手を打たないマスメディアである。

マスメディアがJALの二の舞になるなどというつもりはない。

航空会社に比べて新聞やテレビ局などは公共性が低いので別に公的資金で援助する必要はないからだ。

自力で立ち直れなければ単に会社が消滅するだけである。

どうもマスゴミはいちいち論点が外れるのだが、公務員の天下り自体に問題であるのではもちろんない。

出世競争から敗れたキャリア官僚達にも生活があるのであり、なんらかの生活上の保障がなければ誰も国家のために働こうなどとは思わないだろう。

民間の人間には許されることも公務員だったら許されないことは多々あり、
かつ公務員は潰しがきかないことも事実なのだ。

では、何が問題なのか?

彼らが天下った先の企業と関係省庁との癒着ができることが問題なのである。

いや。実際、そのことも本当は対して問題はないのかもしれない。

だが、財務省等の官僚組織が財源がなんだかんだと文句を言っているからそのことが問題になっているのである。

解決策は簡単だろう。

我々は優秀な行政を必要としている。

ただし、民間との癒着等の腐敗は許せない。

だったら、天下った官僚と関係省庁との癒着が発覚した段階で、その官僚を
処刑すればいいではないか。

たぶん、数人処刑すれば、腐敗は一掃されるだろう。
非常に低コストでかつ効果は確実な方法である。

国民は冷酷さや残酷さの使い道を間違っていると思う。

冷酷さや残酷さは強者が弱者に向けるものではない。

それは弱者が強者に向けるべき姿勢である。

国民が権力者を甘やかす時代は多分終わったのだ。
「馬鹿ね。」
妻はぼくの目をまっすぐに見てそう言った。
「本当に馬鹿ね。」
「・・・・・。」
「より本質的に言わせてもらえば、あなたは存在が馬鹿
そのものなのね。ここで馬鹿そのものとはあなたと馬鹿は
 一ミクロンのずれもないほど、合致しているという意味よ。」
「・・・・・。」
「私は、あなたに会うまでは、馬鹿というのは人類の最底辺だと
 思ってたわ。人類と言う物の床に張り付いている2次元の平面
 だとずっと思い込んでたのよ。
 だけどあなたが私の固定観念を打ち砕いてくれたわ。
 馬鹿と言うものは実は 位相空間だったの。」
「・・・・・。」
「例えば、殺されそうになった恋人を救うために危険なところに
 飛び込んで行った男がいたとするわね。
 そして、その男は殺されてしまう。そのとき、その恋人は死んだ
 その男にこう叫ぶのよ。馬鹿あ~!」
「・・・・・・。」
「助かった恋人がレイプされたとか両親が殺害されたとかのトラウマがあったなどの自尊感情を大きく損ねる過去があれば最高ね。ねえ。私が何を言いたいかわかるでしょう?」
「・・・・・・。」
「つまり、馬鹿には愛される種類の馬鹿があるということよ。
 当然のことながら、あなたは違う種類の馬鹿よ。」
「・・・・・・。」
「その応用として尊敬される種類の馬鹿もあるわ。具体例は
 はぶくけどね。もちろん、あなたは違う種類の馬鹿よ。」
「・・・・・・。」
「つまり、馬鹿には救いのある馬鹿と救いのない馬鹿があるのよ。
 私達は迂闊にもこの2種類の馬鹿を同じ馬鹿だと分類してしまって
 る。だけど本当は違うの。
 救いのある馬鹿は、本当の馬鹿ではない。擬制された馬鹿と呼ぶべき ものよ。
 私達が真に問題にすべきなのは救いのない馬鹿の方だったのよ。
 言うまでもないけど、あなたは救いのない馬鹿よ。」
「・・・・・・。」
「極限的に救いのない馬鹿よ。極限的に救いのない馬鹿とは、
 救いのない馬鹿というものを一つの単位とした場合、この単位を
 無限に加算したとしてその無限大にもう一つ、救いのない馬鹿を
 加算できるという意味で極限的なのよ。
 別な例示をすると、救いのない馬鹿を無限数つれてきて殺害粉砕して、救いのない馬鹿成分を抽出とする。そして、その成分を無限回濾過して純度100%の救いのない馬鹿を作ったとする。
それがあなたの存在よ。」

「それは違うよ。お嬢さん。」

突然、見ず知らずの男がぼくらの会話に割り込んだ。

「いいかい?そのような極端な成分を抽出し続けたら、それは馬鹿では
 ない。それはただの狂気だ。お嬢さんは知らず知らずのうちに救いの
 ない馬鹿を特権化してたのさ。」

「馬鹿とはそんな高級なものではない。馬鹿とはもっとありふりた物だ。」

妻が驚いてぼくを見て、そして、ぼくを笑い始めた。
見ず知らずの男もぼくを笑い始めた。

厳かに完