B級パラダイス -18ページ目

B級パラダイス

健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

今日はゆっくり寝坊して、昨日買い込んだ材料でシチューなんぞも昼から仕上げたが、午後は昨日の「パラサイト」に続いて郡山で「AI崩壊」を鑑賞。
GYAO!やDVD鑑賞した分の書きかけ記事がどんどん溜まってきているが、せめて劇場鑑賞分だけでもアップしておくべく、先々週帰省時に静岡で観たこれをば。

1917 命をかけた伝令2019年)

1917


製作・監督・脚本 : サム・メンデス 製作 : ピッパ・ハリス、ジェイン=アン・テングレン、カラム・マクドゥガル、ブライアン・オリヴァー 製作総指揮ジェブ・ブロディ、オレグ・ペトロフ、イグナシオ・サラサール=シンプソン、リカルド・マルコ・ブーデ 脚本 : クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 撮影 : ロジャー・ディーキンス プロダクションデザイン : デニス・ガスナー 衣装デザイン : デイヴ・クロスマン、ジャクリーン・デュラン 編集 : リー・スミス 音楽 : トーマス・ニューマン

出演 : ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、マーク・ストロング、アンドリュー・スコットリチャード・マッデン、クレア・デュバーク、コリン・ファース、ベネディクト・カンバーバッチ、ダニエル・メイズ、マイケル・ジブソン、エイドリアン・スカーボロー、ジェイミー・パーカー、リチャード・マッケーブ、ナブザン・リザワン


サム・メンデス監督と言えば最近の007シリーズなんだが、自分は何故か観ておらず、彼の監督作は「ロード・トゥー・パーディション」くらいしか観ていないのを白状しておこう。余談だが俺がガキの頃はみんな「ゼロゼロセブン」と言っていたが最近はしっかり「ダブルオーセブン」という正式名称が浸透しましたな())。

そんな彼の演出の特徴なんてのは全くわからないのだが、今回は全編ワンカットという仕掛けには大いに興味をそそられての鑑賞だった。


長回しの演出は相米慎二の各作品や、最近だと「記憶にございません」をすぐに思い出すが、どれも役者の演技をじっくり見せるか、カメラをでん!と構えて「風景と共に画を見せる」という感じの印象だが、たまに「おお、どうやって撮ったんだ?」というくらいカメラが動き回るものがある。


第一次世界大戦の西部戦線を舞台に、まるで全編ワンカットかのような撮影方法をとった本作はまさにそれ。CGも使っているんだろうけど、切れ目のない映像で繰り広げられる戦場の様は、最初こそ「おおお!」と思ったものだが、いつしか制作側の目論見通りしっかり物語というか、その「場」に没入。オリジナルポスターに「TIME IS THE ENEMY」とあったが、その臨場感、緊迫感にいつも以上に鑑賞後は疲れてしまったよ()

全編1カットの長回しというとヒッチコックの「ロープ」くらいしか思い出さないが、あれも「1カット風」だったし。あと未見だが「バードマン」や、半分だけど「カメラを止めるな!」もあったな(笑)。まあ、いずれにせよ場所や役者がかなり限られてのこと。「1カット風」でも多くのリハーサルとカメラ技術がなきゃ絶対できないことは、その昔8ミリカメラで映画撮っていたから長回しの難しさはよくわかるのだ。

それを「1600人の味方の命がかかった重要な指令を届けるための伝令」ということで、主人公こそ限られてはいるものの、多くの名もない兵士も大量に画面に登場し、カメラは塹壕から戦場、放棄された敵基地、草原から街、森や川まで動き回る。加えて時間経過と共に昼から夜にそしてまた朝にと移り、爆発や銃撃まである戦場が舞台で、よくぞまあここまでやったものだと(あくまで1カット風だとは言え)素直に拍手を送りたい。

第一次大戦時を舞台にした映画は多いが、戦場そのものが舞台の戦争映画というと、すぐに浮かぶのは今回と同じ舞台の「西部戦線異常なし」や「ジョニーは戦場に行った」などの反戦もの。その昔小説も読んだりしたものだったな。あとは「レッド・バロン」や「ブルー・マックス」などの飛行戦ものくらいしかってみんなかなり昔の作品ばかりだが、これくらいしかすぐに思い浮かばないのだ。


大型火器が登場する第二次世界大戦と比べるとまだまだ肉弾戦的な展開が強いものの、機関銃や戦車などが初めて実用化された第一次大戦は、物量=大量の兵士の突撃と、それを防ぐ砲弾や機関銃の対決だったわけで、故にブレイクとスコフィールドが塹壕を一歩出たばかりのノーマンズランドに、点在するえぐれた土地と戦死者の酷い骸の数々はこれからの地獄を早くも予感させるのに充分だった。 

有刺鉄線での傷。手を置いたらそこに死体。人として接しても次の瞬間には敵兵となるやるせなさ。ナイフが刺さる感触。たどり着いた岸辺に浮かぶおびただしい数の遺体

どんな時代のどんな戦争でも、つまるところ「殺し合い」であることが「一兵士」の視線で、俯瞰することなく描かれて、本当に息苦しくなるくらいだった。


まあ、後から「飛行機があるなら人が走って行くより早い伝達方法があったんじゃないか?」とか、途中合流する別部隊が車両移動しているのだから音がするはずで、あんなにギリギリまで気づかないものか?とか、上から狙っているのにちっとも当たらない敵狙撃兵に比べて、下から建物内を撃つ割に主役の弾はすぐ当たったなあとか、伏線としてはとても素敵だけど、そのミルク、衛生上赤ちゃんに与えていいのか?とか、泥にまみれ川を流されているのに紙の伝令文書は傷まないんだ?とか、ちょっとツッコミ入れたい箇所は多々あったのは事実なれど()、最前線へ向かって戦場を駆け抜ける2人の若きイギリス人兵士とともに、綺麗事では済まない「戦場」の様を疑似体験させてもらったのは確か。

「映画を観る歓び」はこんな技術に出会えることもまた一つあるのだなあと、改めて思った次第。


「ジョジョ・ラビット」とは時代も舞台も全く違うのだけど、どちらも優れた戦争映画であり、反戦映画だった。オススメであります!


今週もハードだった。ほとんど日付変わってからの帰宅だったなあ。
先週の連休、実家にいたのが嘘みたいだ。

昨夜も2時くらいの帰宅ながら今日はとりあえず休み。ゆっくり寝坊して、予定していた通り映画を観に福島まで。無茶苦茶面白かったが先週静岡で観た「1917」もまだ、書いてなかったぞ。
郡山に戻って床屋に寄ってクリーニングを出して買い物。ガッツリ肉を炒めて夕食にしてゆっくりしていたが、これから深夜の作業立ち合い仕事でそろそろ出かけねば。とりあえず休みというのはそういうことで、我ながらよく働くわい。
帰宅は1時頃になるのかなあ。

明日は完全オフだから、帰ったら酒飲んで夜更かししてやるぞ(笑)。

15日のイベント終了が無事終了で少しはのんびりできるかと思いきや、プレゼンで最後に取れた来月のイベント準備があって、イベント疲れもあってどよ〜んとしたまま、先週も戦場から戻れずだった(笑)。

木曜は日付変わるまでながら何とか仕事を整え、金曜は無理やり代休を消化。くそ忙しいのに休みも取らなきゃならんのも一苦労だわいな。
それでも休みと決めたからには楽しむのが俺の流儀。方々から入る電話はまずは無視して寝坊を決め込む(笑)。
不在で受け取れなかったBiSHのDVD付きCDを昼過ぎに引き取って、ようやく帰省モードに入ったのだが、行きの新幹線は午前のばっくれのツケで、仕事のメール返信ばかりしていたなあ(苦笑)

それでも実家に戻った金曜夜は1ヶ月半ぶりの一家集合での夕飯を食べ、ゆるりと過ごせたのは何より。

翌土曜は仕事の上の娘を送ってから、かみさんと下の娘と「1917 命をかけた伝令」を鑑賞。
「パラサイト」とどちらにしようか迷ったのだが、下の娘はすでに鑑賞済み、かみさんの次の用事もあって時間の合うこちらにしたのだが、これはまた良き映画であった。(レビューはまた後ほど)

下の娘は「パラサイト」は一人で観に行ったらしく、他にもネット配信で新旧問わずかなりの映画を観ていて、かみさんに言わせれば「おとーさんの血を色濃く引いている」とのことなのだ。

ちなみに下の娘、昨年の引っ越しや卒業時にあんなに仲の良かった彼氏とは別れたらしいのだ(笑)。
遠距離恋愛もうまく行っていると思っていたのにな。どうやら彼氏の方から別れ話があったようで。やはり離れているとうまくいかないのかねえ。卒業後も遊びにいっていた彼氏の友人に報告したら「あの根性無しが!」と怒っていたそうな。
…てな話は直接娘からされるわけもなく(笑)、かみさんよりの情報であるが、もう少し前にそうなったらしいが、言われなければ全然わからないくらい普通だったな。
なかなかいい奴だったし、もしかしたらゴールインしちゃうのか?と思っていたのに、うちの娘を捨てるとはふてぇ野郎だぜ(笑)。

まあ、かみさんに言わせれば、我が家の連中は「一人でも寂しがらない」揃いで、そこそこ勝手に楽しんでしまうので、彼氏はつまらなくなっちゃったのかもとのこと。うむ、なかなか的を得ている分析のような気がするぞ(笑)。

そんな話題を出すことなく、映画の話をつらつらしながら留守番をして、上の娘の仕事終わりと、かみさんを迎えに行き、夜は皆のリクエストでお好み焼き作り。
久々に4人分のキャベツやらネギやらをわっせわっせと切り刻んでの材料作りから、焼くのも全部俺。実は先週末食べたくなって俺一人で作ったばかり。そこで余ったのを深夜帰宅の木曜夜に食べていたので、1週間に3回目のお好み焼きとなったが(笑)、全員が「美味い〜」と喜んでくれたので良しとしよう。機嫌よく食後の洗い物までしちゃったぜ。
その後は録画しておいたイーサン・ホーク主演の「リミット・オブ・アサシン」を酔ったまま鑑賞しての土曜日でありました。

昨日日曜は今度は下の娘が仕事。上の娘は友人の結婚式でお出かけ。かみさんとまた映画に行こうかとも思ったのだが、自分の体調が今ひとつだったので大事をとって部屋でゆるりと過ごした。

ちょうど BS-TBSで放映していた劇団☆新感線の「髑髏城の七人」を鑑賞。最後に劇場で観た劇団☆新感線は確か「スサノオ」で「髑髏城の七人」はその後くらいから上演されていたと記憶してたが、調べたら初演は1990年、今回放映されていたのは2017年の「花」バージョンだった。
IHIステージアラウンド東京の柿落とし公演として
大掛かりな舞台美術の中、小栗旬、山本耕史、青木崇高らが楽しげに演じていて、本当に映画のようだった。前は主役だった古田新太が脇役で相変わらず笑わせてくれたのと、よく動ける清野菜名の動きがキビキビしていて凄く良かったな。
安定の「熱い」中島かずき脚本に、ノリのいい、いのうえかずき演出はやはり気持ちいいねえ。
などと、その昔小劇団の公演をよく一緒に行っていたかみさんと、当時の話をしながらの鑑賞も良いものだった。

そんなこんなで昨日もゆるり過ごし、今日は上の娘のリクエストで、壊れてしまったプリンタ買い替えに付き合ってから、荷造りして、こちらに戻ってきた。

あ、そう言えば週遅れのバレンタインチョコをいただいたのだった。思えば先週はイベントの前日設営でそんなことすっかり忘れていたな(笑)
STAR WARSの包みは娘たちから。ミレニアムファルコンのケースに入っていてカッコよかったな(笑)。

こんな「帰省」もおそらく来月が最後。次はなんせ「引っ越し」だからなあ。
まあ、話題に上がるのを避けていたが、我が家みんなが本やCD、DVDなどを買って取っておくタイプなんで、本当に俺の荷物の置き場所が思いつかない(笑)。どうしよう?の状態なのだがそれはまた考えるとしよう。

静岡は当然ながらこちら郡山もまったく寒くない。本当にどかっと雪が積もらないシーズンだったなあ。そんなこともちょっと寂しい感じはするのだが、あと1ヶ月と少しのこちらの生活、明日からの戦闘再開に向けての、リフレッシュ完了なのであった。

そんな訳でイベント仕事終わりの疲労感半端なかった昨日日曜、こいつを鑑賞。

スペイン一家監禁事件 (2010年)

SecuestradosKidnapped


監督・脚本 : ミゲル・アンヘル・ビバス 製作 : エマ・ルストレス、ボルハ・ペ 脚本 : ハビエル・ガルシア 撮影 : ペドロ・J・マルケス プロダクションデザイン : ミゲル・リエスコ 編集 : ホセ・マヌエル・ヒメネス 音楽 : セルヒオ・モウレ

出演者 : フェルナンド・カヨ、アナ・ワヘネル、マニュエラ・ヴェレ、ギレルモ・バリエントス、ドリタン・ビーバ 


GYAOのサスペンス映画ジャンルにあったのを見つけて観たけど、娘2人を家族に持つ身にしては充分ホラーでしたな。


冒頭、頭にビニール袋を被らされた血だらけの人間が映る。たっぷり1分近く。

死体なのかと思っていたら動き出してと、緊張感が伴うかなり良い雰囲気。


場面変わって郊外の豪邸に引っ越してきた裕福な一家。だがすれ違い気味のハイメとマルタの夫婦に加え、引っ越したその日に友達たちとパーティーに行こうとする娘イサとマルタの間もギクシャクとしている。

それでも最初の夜の夕食だけは共にと準備していたら、いきなり目出し帽の3人組強盗に押し入られ、理不尽な暴力に晒されるという一編。


強盗一味は、頭が良さそうな無口なボスに、何するかわからない粗暴な奴に、少しだけ人間味を見せる青年という、ステレオタイプな「映画の中の強盗」って感じなのだが、夕食の場面になんの前触れもなくガラスをガッシャン!と割って侵入してくるその様はまるで暴風雨。


彼らの目的は金。いきなりの暴力で戦意を喪失させた上に、何とか裏を書いて逃げたり通報したいという一家の「希望の目」をどんどん消していくやり口がなんかすごくリアルに感じてしまった。

母親と娘を人質にとられた上に父親ハイメはボスと共に外へ。ATMで限度額まで引き出させるためだ。外に出る以上怪しまれないために目出し帽を取るボスに、顔を見たら殺されるかもと、「あなたの顔は見てない」と横を向いて渋る無駄足掻きがリアルだ。

誰とも会話するな。怪しいそぶりをしたら妻子の安全を保証しないと脅されているハイメ。それでもボスから見えないよう、ATMの先客の女性に「こちらを見ないでくれ。強盗にあっている。通報してくれ」と後ろから囁くのだが、女性はすっかり驚いておろした金を慌ててハイメに押しつけて逃げる始末。その様子を見ていたボスが、金云々以前に妻を痛めつけるよう冷酷に指示するなど、ほんと救いがない。


さらに日付が変わるまで待ってもう一度引き出させた上に、翌日は窓口からさらに引き出させると、次々と「悪夢の終わり」が引き延ばされるのが無茶苦茶息苦しい。


家に残された妻子はさらに悲惨。何とか逃げようとするのだが、パーティにこなかったイサを迎えにきた彼氏が強盗たちに家に引き摺り込まれてしまう。その隙に逃亡を図る母娘。助けを乞いいたぶられる彼氏と、ガラスを隔てて鍵のかかった部屋から脱出を試みるイサをスプリットスクリーンで同時に見せる演出が、デ・パルマの映画のように緊張感を高めて心憎い。

他にも近所から通報があったと訪ねてくる巡回の保安員など、家に来た連中がことごとく希望の目にならないやりきれなさ。予期せぬ訪問者に強盗たちの計画も狂いだし事態は悪化の一途を辿る。


暴力はエスカレートし、粗暴な奴にマルタは腕を折られ、イサがレイプされるに至り、少し良心の残るもう1人との仲間割れも生じてからのクライマックスはもう怒涛の展開。

これに車を家に走らせるハイメの一か八かの賭けも再びスプリットスクリーンで同時並行して描かれる。

正直どちらも目が離せないのだが、ようやく家に戻ったハイメとイサの再会で2分割画面が一つになるのは快感だったな。


しかしその後はこれはネタバレだから詳しくは書かないが、救いのないラストはなかなかに容赦なく、思わず「えええ」と絶句してしまったよ。


長回しが多用された演出が、冒頭の訳のわからぬ緊張感もそうだが、強盗たちに蹂躙される嫌な雰囲気を倍増させ、さらに引っ越しシーンで家の広さと間取りを見せるなど、その後の強盗たちから逃げるシーンとの繋がりも効果的。知らない俳優ばかりなので、ドキュメンタリーのような雰囲気を醸し出す効果もたっぷりだった。


そんな「演出」は心憎いのだが、話はほんと陰鬱だったなあ。グロさ加減は少ない分、犯行の様子が変にリアルに映り、「即物的な暴力」が日常を脅かす「嫌な感じ」は満点だった。


最初は悲鳴を上げて喚いていたイサが、最後の方は、もう泣きすぎてしゃくり上げる息遣いだけになってしまうのもリアルで、演技であることを一瞬忘れてしまうくらい痛々しかった。


思えば凄い緊迫感の冒頭のシーンは本編とはなんの関係もなかったのだが(犯行手口から今回の犯人の別の犯罪ってことか?)その後の犯行の方が、より容赦ないってのが酷いや。


リアルと言えば、ヨーロッパでは年間で300万件も押し入り強盗が起こっているそうな。この映画はスペインで犯人はアルバニアからの移民であることを示唆しているが、これはネタバレなんだが、犯人の一人は主人公家族の引っ越しを請け負っていた奴なのだ。

こうした移民の犯罪ってのは物凄く多いらしく、これは実話を基にしているわけではないのだが、ゾンビでも幽霊でも悪魔でもない、すぐには犯罪者に見えない人間が、一皮向いたら一番怖いと言うことになるんだろうな。


映画的な演出は「おお」となったものの、正直話としてはほんと救いがなくて、85分と短くサクッと見れて良いかとチョイスしたのだが、仕事終わりの疲れたこの日にみるもんじゃなかったな()


例えば能天気なコメディとか、スカッとするアクションとか、それでなくとも溜まりまくってるマカロニウエスタンでも、百歩譲ってしょーもないのも多いけどゾンビものでも観ればいいのに、こんなのを選んでしまい、せっかくの休日をどよ〜んとした気分で過ごす羽目になって、すっかり後悔したのであった(苦笑)

連日深夜まで準備作業にかかっていたイベント仕事が昨日ようやく終了。

金曜は設営準備で22時近くまでかかり、その後ホテルに戻ってから外出し、同僚やスタッフと12時近くまで飲食してから再びホテルに戻り、少しメール返信など仕事の段取りしてからシャワーを浴びたのだが、酒も入っていたのであっさり寝落ち。

で、昨日朝はスマホの充電もすることなく、目覚ましもかけずに、たまたま8時にかかってきた客からの電話で目覚めるという恐ろしい事態に(笑)。
本当は7時には起きて食事もして8時にホテルを出発する予定だったのになあ(苦笑)。

直後にかかってきた一緒に車で向かう同僚の電話に「少し待ってくれ〜」と伝えて15分後には車に乗り込み、何とか集合時間の8時半ぴったりに現地に到着。
俺が本番当日寝坊することなどないから「永遠の眠りについてしまったのかとビビった」と同僚やスタッフたちに言われてしまったぜ(笑)。

そんなわけで朝飯抜きのまま現地入りしてからは、午前に開始されるバスツアー受付の指示出しやステージでのリハ確認、搬入が始まったブース出展や続々到着する登壇者への挨拶など済ませながら、その他各部署のディレクターたちに指示出し、インカムに飛び込む様々な確認や主催者の急な依頼や、こちらのイベントの間に挟まる別イベントの連中との準備確認やリクエストにも応えていたらあっという間に午前は終了。

そのまま昼過ぎからの入場受付開始もスムーズに、13時からの本番も大盛況のまま、大きなミスもなく終えることができたのは何よりだった。
当然昼飯を食う時間もなく、夕方からの客出しと撤去確認を済ませるまで、飯も食わず座ることもなくではあったが、アドレナリン出まくりでまったく辛さは感じなかったな(笑)。

毎回のことながら、客に感謝され、全て終えた後のセブンスターの旨さは格別で(笑)。
大変ではあるが終えた後の充実感は何回経験しても良いものだ。
ただ、張り詰めていた気が抜けての疲労感は年々増加している気がするが(笑)。

そんなわけで食えなかった弁当を渡されたので帰宅後はそれで食事を済ませ、酒飲んで映画観てたら床でまた寝落ち(笑)。布団で寝直したが、今日中に仕上がるクリーニングを出しに行きたくて寝坊はせずに10時過ぎには出してきたのだった。

昨日は雨予報だったのが晴天に恵まれ、今日が冷たい雨。ツキがあるのも人徳か?とか、自画自賛したりして(笑)。
こうして企画時点からイベント本番当日まで、メイン担当として全てを取り仕切るのも、この地に来てからもう何回やったろう?数え切れないほどの数ではないが、静岡にいた時以上に、主催の県だけではなく国も絡む仕事で窓口としてやりとりすることは本当に増えたなあ。
気の合うイベントスタッフたちとこちらで仕事するのも、あと1回かと思うとちょっと寂しい気はするが、今日はそんな次の仕事のことは忘れてダラダラと好きなことをして過ごしているのであった(笑)

映画観に行こうかと思ったけど身体を休ませながら自宅にいるのも悪くないし、チャチャっと落としたBiSHのCDも到着したし(笑)。
さて、昨夜寝落ちした映画の続きを観て休日満喫するぞ〜!




よし、これ以上伸ばすとまた書きそびれて終わりそうなんで、急いで先週観た素晴らしい一本の紹介を書きましたぞ(笑)。

ジョジョ・ラビット2019年)

Jojo Rabbit


製作・監督・脚本 : タイカ・ワイティティ 製作 : カーシュー・ニール、チェルシー・ウィンスタンリー 製作総指揮 : ケヴァン・ヴァン・トンプソン 原作 : クリスティーン・ルーネンズ 撮影 : ミハイ・マライメア・Jr プロダクションデザイン : ラ・ヴィンセント 衣装デザイン : マイェス・C・ルベオ 編集 : トム・イーグルズ 音楽 : マイケル・ジアッキノ

出演 : ローマン・グリフィン・デイヴィス、トーマシン・マッケンジー、タイカ・ワイティティ、レベル・ウィルソン、スティーヴン・マーチャント、アルフィ・アレン、アーチー・イェーツ、サム・ロックウェル、スカーレット・ヨハンソン


宣伝コピー通り笑って泣いて良い映画だったなあ。

もういろんな方が素晴らしいレビュー書かれているだろうから今更なんだけど、以下ネタバレ満載ながら強力にオススメしますぞ()


冒頭よもやのビートルズの「抱きしめたい」ドイツ後バージョン!これに当時の記録映像をリズミカルにモンタージュしたタイトルバックにまず「やられた!」()

と、思っていると、第二次大戦下のドイツのお話って事で、開始直後は皆が英語を喋るのに違和感を感じるのだが、物語そのものに、その語り口の良さにすぐに気にならなくなる。


タイカ・ワイティティ監督の作品は、一昨年に劇場で「マイティソー/バトルロワイヤル」とGYAOの配信で「シェアハウスウィズ・ヴァンパイア」を観ていたが、どちらも滅法面白い作品だった。

特に「シェアハウス〜」はコメディホラーとして最高だった。どちらもレビューしていなかったけどさ()

ただ所謂ジャンル映画の監督と思っていたから、こんなに良い映画撮るなんて思いもよらなかった。やはり只者じゃないかったんだなぁ。


幼さ故に盲目的にナチスを信奉する10歳の本当は臆病なジョジョ。監督自ら演じる「アドルフ」に励まされながら、参加した念願のヒトラーユーゲント合宿での手榴弾訓練で事故に合う。

このシークエンスのユーモラスさ、テンポの良さとストップモーションなどよ技法と編集が最高!


怪我を負ったジョジョを大きな愛で包む母親ロージー。演ずるスカーレット・ヨハンソンが予想以上に素晴らしかったなあ!。

彼女が「自由」と「寛容」の大切さをジョジョに教えるその大らかさ、父親不在の不満に言葉を荒げるジョジョに、とっさに父親と二役を演じる深い想い。声高に押し付けることないその「愛と想い」。本当に素敵だった。


そんな彼女が匿うユダヤ人少女エルサ。彼女との出会いは、一瞬「シックスセンス」を思い出してしまったのはご愛嬌()。

最初は驚き、ユダヤ人として忌み嫌うジョジョだが、やがてエルサの賢さ、その魅力を知るにつれ、憎むべきユダヤ人ではなく、目の前にいる大切な存在として認めていく。

淡い初恋に似た感情で彼女を守ろうとし、エルサもまたジョジョの想いをきちんと受け止め、しっかり感謝もする大人な振る舞いが、切なくも微笑ましかった。


そんな彼らをそっとフォローするサム・ロックウェル演ずるクレンツェンドル大尉!

ロージーに股間を蹴られて悶絶し、部下のフィンケルと共にデザインしていた、まさかのドラァグクイーン並みの軍服で撃って出る「格好悪さ」のなんとカッコいいことか!

ジョジョが「憧れ」で来ていたドイツ軍服を脱がせるシーンは思い出しても泣けるわ。

余談ながら、なんかナチスってホモセクシャルの雰囲気を勝手に感じていたのだけど、当時は同性愛者はユダヤ人同様収容所送りの対象だったそうで。

それを考えるとクレンツェンドル大尉の左遷は目の負傷やジョジョの事故の責任だけではなかったのだろうなあと、脚本、設定の深さに後から感心した次第。


恐らくクレンツェンドルも、本を焼き、思想を統制し、誤った方向に行くナチスを嫌悪しているのは冒頭からよくわかるのだが、それが一番現れるのがジョジョとエルサのピンチ。

このゲシュタポの「ハイルヒトラー」の慇懃無礼さ=気持ち悪さは本当に不気味だった。


そんな状況悪化の中、ほっとするのがジョジョの、唯一の友人ヨーキー。

物資が少なかった日本同様、ジョジョが駆り出される金属回収のロボットのような格好にくすりと笑わせたかと思えば、ヨーキーが、そんなジョジョの格好を馬鹿にすることなく駆け寄ってくるのがまた愛おしかったなあ。


「靴」だけでそれと知らせる絶望的に悲しい出来事と、エルサとの出会いで、自分の信じているものより、世界は遥かに広いことを知っていくジョジョ。


監督自ら演じる「アドルフ」が、前半は笑わせてくれるが、価値観を変えていくジョジョに寄り添わなくなっていく作劇も素敵だったぞ。



開始直後は違和感を感じた「ドイツなのに皆が英語を喋ること」が、攻めてきたアメリカ軍の言葉をジョジョが「わからない」というところで、またハッとさせられた。あのアメリカ兵士が話していたのはドイツ語だったのだろうか?


どちらの国のどちらの言語であろうと同じ。「戦争」で歪み、否応なしに巻き込まれていくのは日々の生活だ。

思想一つで軍隊でさえ(いや、軍隊だからこそか)間違った方向に突き進む。


時に笑わせながらも戦争の愚かさをしっかりと指摘し、少年の世界の広がりに希望を持たせる、本当に非の打ちどころのない映画。


ジョジョとエルサが初めて空の下で踊るラストにこれまた意表をついて流れるデビッドボウイのドイツ語版「ヒーローズ」。一緒に観たかみさんが「ずるい」と号泣したのも納得のエンディングだ。


物語はもちろん、これら音楽の使い方、台詞の言語、画面の色彩、小道具に、ストップモーションなどの技法などなど「映画ならでは」が満載の素晴らしい一本だった。


愛しい映画がまた一本増えたな。

是非劇場で!と胸を張ってオススメしますぞ。


先週はほぼ毎日日付が変わる前後の帰宅で疲れ果て、まだ観た映画の記事が書けなんだ。

この土日は!と、思ったけど持ち帰り仕事あり。
それでも昨日は思う存分寝坊して、少し気晴らしに出かけ(でもいつもの本屋と中古屋巡り😅)、
そんな時間があれば書けばいいのだけどねえ。

おまけに夜は「翔んで埼玉」を(おそらく原作がそうなんだろうが)「立派な馬鹿映画だなあ」笑いながら感心し、そのまま深夜も別の映画を観てと、記事を仕上げぬまままた増やしたが、休日気分を満喫したのだった。

明けて今日。にわか雪が降るかもなんて予報だったから仕事する日にあてていたが、昨夜少し積もった雪が溶けるくらいの晴れ。加えて、午後から始めた仕事が意外と時間がかかって日が暮れるまでかかってしまったのは大誤算。3時間程度で終えて、昨日買ってきたものかそれ以外のマカロニウエスタン観るつもりだったのにな(また増やすか(笑))

来週末はイベント本番。多分先週のコピーのような厳しい週になるんだろう。
11日の休みも、早くも「休めないもの」と覚悟決めているが、明日の打ち合わせですんなり本番まで進んでくれればいいのだが。

さて、仕事も終えたから、炊飯器に入れっぱなしでガビガビ飯に、チャチャっと作った麻婆豆腐で夕食とするか。
ああ、全部皿に入れてしまった。明日も同メニュー確定だな(笑)
食い終わったらもう少し「休日の夜」を慈しむとします(笑)


土曜は朝寝坊もできなかったけど、仕事に行く娘たちを送った後に「映画の日」でもあったので2人でお出かけ。
午前中から「ジョジョ・ラビット」を鑑賞。2人で笑ってかみさん泣いて、大いに感動して大満足の一本でした(この記事はまた別で…笑)。

観終わった昼過ぎ。毎回食べようと思うとめちゃ混みでもう1年食べていなかった静岡のソウルフード「さわやか」のげんこつハンバーグを久々に。
頑なに静岡県以外の出店していないから、いつも県外ナンバーでいっぱいなんだが、本当に旨いんだなこれが(笑)。夜は混むからこれからは昼間を狙った方があまり待たずに食べられそうだと学習したな。

「デビッド・ボウイかけるのはずるい」とか「エルサ役の女の子の顔が好き」とか「スカーレット•ヨハンソンのブルーの服が素敵」とか「アドルフ役やってた監督の『シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア』も面白かったぞ!」など、ジョジョ・ラビットの話しながら、お腹もいっぱいでこれまた大満足。

帰宅してからはちょいとダラダラと過ごし、夕方からは仕事帰りの上の娘を迎えに行き、続いてリクエストに応えて、1枚ついてくるドミノピザを取りに行き、帰りに下の娘もピックアップ。やっと酒が飲めるぞ〜と、ビールと久々のピザで遅い夕飯を一家でワッセワッセと食べるのも楽しかったな。
その後下の娘おすすめの「ケンガンアシュラ」を3巻まで読んだところでちょっと寝入ってしまったけど、充実の土曜日でありました。

今朝も仕事の下の娘を送り、あとはゆるゆる過ごして午後には向こうを出て夕方には郡山に到着。
ポカポカだった静岡よりは寒いとは言え、雪はもちろん風もなく、本当に拍子抜けするくらいにこちらでの、最後の冬は暖かだ。

娘たちも仕事だったり、それぞれのことをしていて、2日間あまり会話はしなかったけど、春からはこれが毎日になるんだな。こうしてかみさんと2人だけで過ごすことももっと増えていくのだろう。

まあ昔みたいに「一家で」はますます減るのだろうけど、今でこそたまにしか会えないから「ちぇっ、つまんないの」とか思うけど、これが毎日になれば「寂しい」とか思うこともなくなるんだろな。と、言うより「俺がいること」がウザがられないのを祈るのみだな(笑)。

「さわやか」と「ジョジョ・ラビット」とみんなでピザ夕食の昨日だけで大満足だったこの休み。
仕事を一瞬も思い出さないくらい最高でしたな(笑)。
さて、「麒麟がくる」と「テセウスの船」と楽しんだが明日からまた戦場だ。しかも早起きしての東京出張。酒でも飲んで早目に寝るとするかな〜。



もうほんと怒涛の毎日。昨夜は仕事終わらずなんとまあ日付変わって2時過ぎまで会社。
まあ、今日金曜は休みで帰省するため、出社したくなかったから色々済ませてきたのだが、休み前の楽しさには程遠い夜になってしまった。

部屋に飯がないのでもういいやと会社近くで食事を済ませて帰宅。シャワー浴びて洗濯をすませ、干し終わったらもう4時。
このままだと「休み前の夜」としては悔しい展開なので、その時間から酒引っ掛けながら、前の記事で紹介したBiSHのDVDをまた半分くらい見てしまったのだった(笑)。

そんなこんなで明るくなる頃に布団に入り、朝は目覚ましもかけず昼過ぎまで惰眠を貪ったが、起きたら仕事メールがいっぱい(涙)。
なんとか連絡関係済ませて、クリーニングも出してと、予定よりも1時間遅くなったが、雪がちらつく郡山を出て1ヶ月ぶりの帰省で実家に帰っている。

大して歓迎されるわけでもなく、娘たちもかみさんもマイペース。普段1人でいる時と変わらぬくらい話すこともないので、「マイ宝物」が溢れている我が郡山アジトの方が居心地良かったりするのも困ったもんだ(笑)。

とは言え慌ただしい1月も終わり、恐らく変わらぬ忙しさで2、3月も怒涛の毎日になることは覚悟の上。一気に駆け抜けたら春には引っ越しでここでの毎日だ。
宝物の数々、どこに収納すればいいやら、狭い我が家を改めて眺めながら思案するのも、面倒になってきたな(笑)。
さて、レコーダーに録画してある映画でも整理しながら、のんびりの夜を過ごすとしますか。

ああ、春には引っ越しなのに。一人暮らしの終わりのカウントダウンが始まったと思いだした11月からこっち、えらい勢いで色々「マイお宝」を買い込んでしまっている。


まずは徳間文庫版で持っているものの肝心な最終話「魔像の十字架」が未収録なので、ぶんか社コミックで買い足したワイルド7。

ご覧の通り「新ワイルド7 野獣伝説」全8巻と「続 新ワイルド7  野獣の紋章」に「飛葉」まで揃えてしまったのだった。


次は10月に惜しくも亡くなってしまった吾妻ひでおの特集本。

これ、大学の時に持っていたのに売ってしまったかなんかで手元になくて、どうしてもまた読みたくなりヤフオクで買い直してしまったのだ。執筆陣に80年代を感じますわ。


12月はDVDのBOXをヤフオクで。マカロニ・バイブルシリーズのジェンマ編だ。

これもレビューした「夕陽の用心棒」に、欲しかった「荒野の大活劇」の他、「続荒野の1ドル銀貨」「暁のガンマン」の4枚BOX。

ついにマカロニバイブルのこのシリーズをコンプリートしてしまったのだった(笑)。


で、今年に入って、我慢できずにマカロニウエスタン コレクションシリーズに手を出し『リー・ヴァン・クリーフBOX』がヤフオクより安く中古が出ていたのでAmazonで購入。

これは先日レビューした「復讐のガンマン」の他、「新・夕陽のガンマン/復讐の旅」と「怒りのガンマン/銀山の大虐殺」の3枚セット。


で実は同じシリーズの『決闘BOX』も同時にゲットしていたりする(笑)

これはセルジオ・コルブッチ監督の「黄金の棺」があったのが購入の決め手。さらに「必殺の用心棒」「スレッジ」と未見のマカロニばかりだから大満足。ああしかし、未見のマカロニが鬼のように増えている中、ここにたどり着くのはいつになることやら。何を持っているのかの整理も兼ねて「マカロニ備忘録」も書き直さないといけないな(笑)。



そして、今日到着したのがこれ。

ええ、とうとう「一人暮らしのうちに好きなもの買うぞ」ミッションの最後、禁断の木の実に早くも手を出しちまいましたよ(笑)。

BiSH、2018年年末の幕張メッセでのライブDVD。試しにと観出したら止まらなくて結局最後まで鑑賞。はっきり言って予想以上。もう最高でした!😆


ええ、わかってます。こうして並べてみるといい大人が買うもんじゃないものばかりだなあと(苦笑)。我ながらオタクだと自覚もしてます(笑)。


これに本屋で買った洋泉社の映画関連のムック書籍や、実家に届けたイエモンのDVD付CDなど含めたらこの3ヶ月でえらい買い物していることも気付いてます(笑)。


だけど好きなものは好き。何度でも触れたいから、手元におきたいから買ったのだからまったく悔いなし!反省なし!文句あるかこの野郎ってなもんで(笑)。

資金と睨めっこしつつ、3月までもう少し狙えるものは狙っていくのだ!と、ここに宣言しておくぞー(笑)。