先週土曜からどうも喉の調子が悪くなり、タバコが不味くなりだした。日曜は大人しく過ごしたのだが、昨日月曜は出社したものの、やはり調子上がらず。
これはさてはインフルエンザか?と不安にもなったが、幸い熱も上がらず、昨夜は珍しく19時前には帰宅して横になっていたのが良かったのか、今日はタバコも旨くなり、寝込むこともなく復調し出してはいるのだ。
まあ、そんな風邪気味親父を尻目に、先日実家に戻ってきた下の娘は、今日は北海道へ卒業旅行に。
しかも彼氏と2人で!コンニャロめ!(苦笑)
思えば4年前、娘は上京して入学後すぐに彼氏と出会い、友達になり、そのまま付き合い出したわけだから、ほぼ4年間の大学生活、ずっと彼氏とともに良い時間を過ごしたわけだ。
因みに2人の出会いはこれ。
イギリスのヘヴィメタルバンド、アイアン・メイデンのキャラクターであるエディなのだ。
アイアン・メイデンはデビューから一貫してシングルにもアルバムでもこのエディ君をモチーフにしたカバーアートなんで、このCDかどうかはわからないのでもしかしたらこんなのだったかもしれない。
俺の大好きな2nd「KILLERS」!いやちょっと年代的に古いかな。まあそれはどうでもよろしい(笑)
たまたま彼氏がこのメイデンのCDを持っているのをみた娘が「あー、こういうジャケットのCD、おとーさんがいっぱい持ってる!」と話しかけたのがきっかけらしいのだ(笑)。
そのまま、音楽好き、映画好きで意気投合、付き合いだすまで時間はかからなかっただろう。
この出会いは直接娘から聞かされていたし、自分より細かい情報が入っている上の娘や、かみさんによると、この彼氏は「おとーさんと雰囲気が似ている」なんてことも伝えられては、付き合うことに反対する理由がなく、そのまま続いた4年(正確には3年半くらいか?)だったわけだ(苦笑)。
とにかく優しい奴らしく、その後も田舎者の娘が望むままに、色んなところへ連れて行ってくれたり、娘が高熱を出してダウンした時なども一晩中看病してくれたらしい。
「何ぃ!?一晩中だと!」と俺が怒るより早く「一晩中看病して、おかゆまで作ってくれたんだって。優しい彼氏で良かった~」などと、かみさんが喜んでいる始末。
「でも嫁入り前の娘の部屋に一晩中いるなんてなあ…」とぼやくと、「おとーさん、自分の大学の頃を思い出しなさいよ」と、こちらが二の句がつげない説教されるし(苦笑)。
まあそんなわけで、かみさんにも、男の評価が辛口の上の娘にも上々の評判の彼氏、先日の引越しの際も荷造りから手伝ってくれたのだ。
荷出しの手伝いに行ったかみさんも初めてしっかり会ったわけで、待ち時間の間に食事も一緒に行とったり、それなりに一緒に時間を過ごしたのだが「とにかく無茶苦茶良い子」だったとのこと。
荷出しを終えた夕刻。そのままかみさんと静岡に帰る娘。それまで笑いあっていたのに、お別れが急に寂しくなったのか、最寄り駅まで見送る彼氏の前で泣き出してしまったそうな。
かみさん、そーっと離れて別れを惜しむ2人の気の済むまで待っていたらしい。
もっとも、彼氏は泣きじゃくる娘を写真に撮って、娘に「泣いてるところ撮るなあ」と怒られていたらしいが(笑)、「青春だなあって、こっちも切なくなってしまった」とのこと。
先日の引越し帰省の時に、初めて彼氏の写真をしっかり見せてもらった。娘が選ぶのだから、ヤンキーでもオラオラ系でもないことはわかっていたが、絶対喧嘩は強くなさそうな、ほんと人の良さそうで、賢そうな若者がはしゃぐ娘の後ろにはにかむように写っていた。言われてみれば確かにちょっと俺に似てるのか?って感じはしたがね(笑)。
まあ、下の娘の開けっぴろげの性格もあり、彼氏の話は、変に隠すこともなく、聞けば普通に話してくれるのだが、冒頭の北海道旅行も
「これでしばらく彼氏とは会う機会ないのか?」と聞くと、「2週間後に一緒に北海道に行くよ!」とあまりにあっけらかんと話すので、こっちも思わず「そうか、そりゃ良かったな!」と返してしまうくらいで(笑)。
「待て待て待て、2人だけで?」と聞き返しても「そうだよ~!」と、俺に反対されるという危惧を全く持ってない笑顔で答えられては、親父は何も言えないのであった(笑)。しかし、上の娘もかみさんも先に知っていたので最後に知らされたわけなんだが、外堀埋めるのうまいよなあ。いやはや、信頼されてるのか舐められてるのか(笑)。
正直、娘にそういう彼氏ができたら、俺はもっと穏やかじゃない気分になると思っていたのだ。
だが、彼氏の優しい振る舞い、娘と一致=俺と似ている音楽や映画の趣味、そんなのを4年間娘本人からも、かみさんや上の娘からも聞かされているうちに、会ったこともないのにいつも間にやら「信頼していい奴」になっていたのは確か。初めて写真で見た佇まいも、イメージ通りだったしなあ。
何より昨今変な事件が多い中、そういう優しい奴が近くで娘を見守ってくれていたと言う感謝の気持ちさえ持っていたし。
今日も札幌で、おそらく彼氏がとってくれたであろう素敵な笑顔の写真を「ラーメン食べたよ!」と家族ラインで送ってきた娘。
計算もなく、包み隠さず色んなことを話してくれるからこちらもつい安心してしまうのだ。
娘は就職を地元で決めたので静岡に戻り、埼玉在住の彼とは今後遠距離恋愛ってことになるのだが、このまま続いて、そのままゴールインってなことになりそうな気もしているのだ(笑)
まあ、それはともかく、今日の北海道旅行を含め、会えるうちに楽しい時間を重ねてくれればいいや。
反対する材料もなく、娘が笑顔になる一番の相手なら、俺は認めざるを得ないよな〜(笑)。
しかし、今後彼氏と話すことがあったら、最初に持ってたアイアン・メイデンのCDは何だったのかは、ぜひ確かめたいと思うのである(笑)。