浅虫温泉から陸奥湾に沿うように全員を乗せたバスは下北半島をさらに北へ。約2時間半近い距離を移動して向かうは恐山!
緑の多い山道をくねくねと上る道中。こんなに緑が多いのに、あの岩だらけの場所なんてあるのかなあと、思っていたら硫黄の匂いがしてきて、ついに到着。
正直もっとオドロオドロした場所かと思っていたが、禍々しさは皆無。亡くなった方を慈しみ、想う「祈り」を感じさせる静謐な場所だった。
曇りから時折見える青空、そして雨(この旅行中唯一降られた雨もこの場所だったなあ)と、不思議な天気も相俟って、印象深い場所だった。
まあ、東京の若い連中は興味薄い様子だったが、こちらが年を食ったせいか、凄く良かったのだ。
行く前は「イタコにフレディ・マーキュリーの口寄せでもしてもらうか!」などと軽口を叩いていたが(笑)本当に静かな「祈り」と「願い」を感じる場所だった。恩田陸の「ネクロポリス」を思い出したのだった。
あまりにゆっくりしていて集合時間ギリギリになってしまい、せっかく読者ブロガーさんから教えていただいたヨモギアイスを食いそびれたのが唯一の心残りであったけどね(笑)。
そしてバスは大間へ。ここでお約束のマグロ丼を食しての昼食。
再びバスは大間のフェリー港へ。ここでバスを降りて青函連絡船、津軽海峡フェリーに乗り込むのである。
晴れた太陽の光を浴び、甲板でビールを飲みながら1時間と少しの船旅を堪能、ついに函館到着!
「はーるばる来たぜ函館〜」とある年齢以上の男どもはつい口ずさんでしまうのだが(笑)、函館は快晴、気持ちの良い天気だった。
函館港からはバスで移動し、湯の川温泉のホテルにチェックイン。夕食の時間までは、まだ時間があり、また同僚たちと近隣散歩。
「水曜どうでしょう」で有名になったという喫茶店「キクチ」で、おっさん5人はコーヒーも飲まず、ソフトクリームを食べてきたのだった(笑)。
函館山までチャーターバスで向かい、4日に一度くらいという澄み渡る天気に運良く当たり、最高な夜景を眺めることができたのだった。
両側の黒いところが海。くびれたところが約1キロだそうで、まさに、絶景でしたな。
で、宿まで戻る帰りのバスはパス、同僚たちと市営バスの終発で函館駅へ。
横丁の良さげな店に決めて、屋外のテーブルで再び飲み出す。
写真を家に送ったら「おっさんだらけ」と返信が来たが、まあ間違いはないな(笑)。
カープ優勝の様子と可愛い店員さんを肴に美味い酒を楽しんだのだった。
実は食い物好きの同僚が函館で食べたいものをいくつか挙げていたのだが、最終日に全て制覇はさすがにキツイということで、飲みの最後に、候補の一つ、函館塩らーめんを美味しくいただいたのであった。
こうして移動の多い2日目の夜も、酔ったまま温泉に入り、すっかり良い気分でゆっくり休んだのだった✌️。