漫画三昧! | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

実は先週から漫画ばかり読んでいる。
先週DVDをレンタルしたらコミック5冊の無料レンタル券が当たったのでこれ幸いと借りてきたのが岩明均の『寄生獣』。

完全版全8巻をばどどんと借りて読んだ。もう連載からは25年くらいたつんだね。当時から凄いなあ、と思いつつコミックまで買うに至らず1、2巻までは何やかやで読む機会があったものの、読破してなかった作品だった。
昨年映画になってからまた気になりだして、いつか購入して一気に読もうと思っていたのに果たせずだったので、良い機会だった。
KCデラックス版全8巻で読んだのだが、いやあ、今更だけど凄いね。多少連載当時の風俗描写は時代を感じるけど、テーマそのものは全然古びていない。
人間の脳を乗っ取ることで支配し、普通の人間を捕食する寄生体。偶然右手だけの寄生で済んだことで、その寄生体「ミギー」と共に他の寄生体との闘いに向かうことになる主人公の高校生、新一。
カラっとした絵柄ながら新一に降りかかる過酷とも思える悲劇、試練はかなりのもの。それにしても「寄生獣」というタイトルが人間を指すものだとは思わなかったなあ。

当時から比較されていた通り「デビルマン」をちょっと想い出すストーリーだったけど、岩明均は「ネオデビルマン」のタイトルで色んな作家がリスペクトして共作したデビルマンのアナザーストーリーにも参加していたから好きだったのかな?
完全に地球規模のハルマゲドンとなった「デビルマン」に比べ、もっと日常的な世界の中で完結しつつも「人間の存在」を肯定的にとらえ「希望」を示してみせたラスト、ミギーとの友情も描かれ、ちょっと感動的だった。
アメリカのニューラインシネマが映画化権を持ったままなされず、権利が切れてから製作された映画の方も観たくなった。
思えば「ターミネーター2」が製作されたのは1991年なんだから連載はこちらの方が先。あの人体変形のイメージはこっちが先だったってのも凄いなあ。
大満足ではあったけど、やはり手元に置きたくなってしまったなあ(笑)

次に購入したのがこれ。

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「勝手にシロクマ」とか「コージ苑」で有名な相原コージがゾンビパンデミックに襲われた日本を舞台に、感染の初・中・後期をランダムにオムニバスで描いたZ(ゼット)。
気になっていたので1,2巻を中古本で購入して楽しんだが最新第3巻を本屋で見かけて買ってきた。
あの絵柄で、ロメロ的ゾンビの世界を独自の視線で切り取っているのだが、これが面白いのなんの。
物凄く恐くはないけど、ペシミズムに彩られながらもナンセンスなギャグもちりばめられて読みごたえは充分。

これは前の巻だがあらゆる生物がゾンビ化する設定なので、籠城した数人が何故かゾンビ化するミステリ的エピソードの犯人が「ゾンビ蚊」だったりと、その設定の中で様々なアイデアが物語になっていて飽きさせない。
3巻でもあらゆる肉がゾンビ化するので、パンデミック以前の「肉」の缶詰を子どもの為に手に入れようとするエピソードや、ゾンビ相手のAVを撮影しようとするクルーのエピソードなど悲喜劇が本当に面白かった。

しかしなんとまあ掲載誌の休刊でこれが最後の巻とのらことでがっかりだよ。
1巻から唯一続いていた、薙刀でゾンビに対抗する女子高生凛子と中学生の逃避行エピソードがいい感じで、もう少し読みたかったのだが、性急ともいえる結末になってしまって残念だった。
これまた、低予算ながら映画化もされているのでチェックしてみたい。

で、今日購入したのがこれ。
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ワンピース最新79巻。
長い長いドフラミンゴとの闘いも決着がつき、ドレスローザ篇もついに完結。
アラバスタのエピソードのバージョンアップ版だったけど、面白かったなあ。
ドフラは海軍に拘束されたけど、正直もっともっとやっつけて欲しかった気もするが
満足、満足。
皆の敵にボロボロになりながら闘うルフィに、仲間や名もなき住民たちが希望を託し、後押しするクライマックスは、毎回同じフォーマットながらやはり燃えてしまうなあ。

何気に「闘い後」の数々のエピソードがいつも大好きなのだが、まだ「宴」が済んでないから次の巻でも描かれるのかな?
久々のサンジやナミ(何年ぶりの登場だ?(笑))の姿も見えて、次の「ゾウ」の国の話も期待できそう。

これは次に帰省するときに持って帰って、代わりに実家で購入している「3月のライオン」と「ハイキュー」の新刊を読めるのを楽しみにしているのであります(笑)。