レザレクション | B級パラダイス

B級パラダイス

健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

土曜日にベイマックス観て心が洗われたので、バランスとろうと(笑)
雨で出かけなかった昨日は、以前BSで放映、録画しておいたこれを観た。



レザレクション (1999) RESURRECTION

監督:ラッセル・マルケイ 製作:クリストファー・ランバート 原案:クリストファー・ランバート
脚本:ブラッド・マーマン 撮影:ジョナサン・フリーマン 音楽:ジム・マッグラス
出演:クリストファー・ランバート、リーランド・オーサー、リック・フォックス、ロバート・ジョイ
ジェームズ・キドニー、バーバラ・タイソン、デヴィッド・クローネンバーグ

正直何の期待も前知識も無く、録画しておいたことさえも覚えていなかったんだけど(笑)
久しぶりのラッセル・マルケイ監督&クリストファー・ランバートという「ハイランダー」コンビの
ホラーだったら期待できそうだし、108分というランニングタイムも
暇つぶしには丁度良いかと観出したら・・・これがなかなかの拾いもの。

舞台はシカゴ。ある寒い朝、刑事のプリュドムは事件の報に朝早くから駆り出される。
現場には、肩からばっさりと右腕が切断された無残な死体と
部屋の窓に鮮血で書き殴られた“HE’S COMING 彼がやってくる”の文字が残されていた。
プリュドムは唯一の味方である相棒ホリングワースと共に捜査を進めていくが、
その後も左腕や頭部を切り取られた死体が次々と発見される。
被害者は発見日はまちまちながら毎週金曜に殺されている。
全員が使徒の名前を持つ33歳の男性。死体に刻まれた謎のローマ数字・・・。
やがてプリュドムはこの連続殺人がRESURRECTION(復活)を意図しているものであると気づく。
4人目の犠牲者に目星をつけた二人はその人物の元に向かうが・・・

ポスターにある「羊たちの沈黙」「セブン」に続く云々はちょっと褒めすぎだが(笑)
舞台がアメリカに見えない沈鬱な画面はなかなかの雰囲気。
MTVやCM演出から映画監督になったラッセル・マルケイの
時折、ハッとさせられる凝ったショットも健在で嬉しい限りだった。

もっとも、クリストファー・ランバートって、前述のハイランダーも良かったけど
リュック・ベッセンの「サブウェイ」で初めて見たときなんか
ほんと雰囲気あってカッコ良かったのに、クリストファー・ウォーケンなんかと一緒で、
90年代以降何故かB級映画ばっかり出ているうちに変に老けて貫録ついてしまったのがなあ・・・。
シルエットがスティーブ・セガールに似ちゃってたのはちょっと哀しかった(笑)。

物語は、謎解きと犯人の目星が途中で分かってからも、
グイグイと強引なまでのリズムで走り最後までだれることなく、飽きさせないのも◎。

また、物語の冒頭、子どもを事故で死なせてしまったことで妻との間もギクシャクし
独自の判断で突っ走ることもあって職場でも浮いていたプリュドムが
この猟奇事件を通して、犯人との命がけの対決をすることで
妻との関係性も、職場の同僚との信頼感も再生していくのも救いだった。

クリストファー・ランバートが原案や製作まで兼ねているのはビックリだったが
どうしてこの話だったんだろうなあ。
でもラッセル・マルケイに監督を依頼するなんて、ちょっと嬉しく感じてしまった。

もっとビックリだったのが、あのデヴィッド・クローネンバーグ監督が
本当に役者としてのみ登場していたこと。
どんな繋がりで出演することになったのか気になるなあ。

てなわけで、多分誰も観ないであろうもう15年も前の映画、
ホラーかと思ったらサスペンス物だったけど、思いのほか面白かったので記しておきます。
もし万が一機会があったら思い出して観てやって下さいまし。

またつらつらとこうしたB級映画鑑賞記録も残していきます(笑)