朝といっても昼に近かったが、起きたら晴天。
洗濯しながらクリーニングにもっていく準備してたが急に映画が観たくなった。
この土日もDVDは観るつもりだったが、天気も良い。
自転車で5分の距離に映画館もある。
よっしゃ!とソーセージと卵焼き&昨夜の余りご飯でブランチすませ
洗濯物を外に干しながら調べたらあと20分でスタートする映画がある。
これで決めた!と中学生の時みたいに自転車で走って観に行った。
ベイマックス(2014) BIG HERO 6
監督:ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ 製作:ロイ・コンリ 製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本: ロバート・L・ベアード、ダニエル・ガーソン 音楽:ヘンリー・ジャックマン
50を越えたおっさんが一人で観に行く映画じゃないのはわかっていたけど観たかったんだよね(笑)
本当は年末年始に家族で行こうと思っていたけど、下の娘が受験だったし
その下の娘が、受験終わって友達と観てきたって先日聞いて悔しくて(笑)
しかし良かったなあ。
ポスターやパンフ何より予告編の「感動作」だけじゃない、
原題の「BIG HERO 6」通りの、原作がマーベルコミックスのマイナー作ってのがうなづける
痛快ヒーローものでもあって大満足だった。
架空の街、その名もサンフランソ-キョーに住む天才少年ヒロ。
子どもの時に両親を亡くし、大学生の兄タダシとともに叔母であるキャスと暮らしている。
その優秀な頭脳の使い道を探せと諭すタダシに連れて行かれた大学研究室で
ゴーゴー、ワサビ、ハニーレモン、フレッドという兄の友人たちと出会う。
ロボット工学の先駆者であるキャラハン教授と兄の友人たちの研究する姿に魅せられて
ヒロは大学へ行く目的を持ち、オリジナルのロボットを作り始める。
大学の研究発表会でプレゼンテーションしたヒロのロボットは認められ
若くしての入学を認められるが、その夜、会場が火事になり教授とタダシを失ってしまう。
失意のヒロの前に、兄が開発したケアロボット、ベイマックスが現れる・・・。
心も体もケアするベイマックスのふかふかぽにゅぽにゅの存在感。
そのユーモラスな仕草にも笑わせてもらったが
兄の死の真相を知り、怒りに燃えるヒロから戦闘モードをインストールされてからも
その優しさを失わなず、絶えずヒロを「見守る姿」が最後の最後まで活きていて、良いのだ。
それに加えてヒロを心配し、フォローするタダシの友人たちが
それぞれの研究分野を活かした戦闘服に身を包んでからがまた楽しくて!
この仲間たちが、BIG HERO 6なのだ!!
怪獣好きが高じて戦闘モードはほぼ怪獣着ぐるみってのが面白いフレッドもいいし
カーチェイスでも信号を守る(笑)ワサビ(グリーン)や、
明るくキュートなおねーさんハニーレモン(ピンク)などキャラが皆いいのだ。
このタツノコアニメみたいなカラフルなコスチュームと、ベイマックス2.0のズングリ姿に
思わず「ゴワッパー5ゴーダム」を思い出しちゃったな。
特に男勝りの姿がカッコいいゴーゴー(イエロー)なんて、まさに岬洋子みたいで
個人的には大いに痺れたなあってって誰がわかるんだ、この例え(笑)。
このあたり、予告編と全然違うっていうのは昨年の「ゴジラ」に近かったけど(笑)
感動作を期待したら、痛快かつ重くない「正義」の話ってのも嬉しい誤算だった。
「パシフィックリム」で吹き替え版では「ロケットパンチ!」って言ってたジェットエルボーが
まさにマジンガーZのあのロケットパンチとして立派に機能していたのも嬉しいという
おっさんのオタク心もくすぐってくれるのがまた良くて。
マーベルヒーローものをうまくディズニー風味でアレンジした美味しいとこどりの1本なのだ。
そして、痛快作だと思っていたら、そのロケットパンチを使ってのクライマックス。
「ここでそうくるかあ」っていう、不意打ちの「ロボット故のいじらしさ」。
思い出したのが家族でDVD観て一人号泣してしまった「アイアンジャイアント」だったけど
今回も思わずウルウルしちゃって、後ろの中学生にばれないよう
おっさん、そっと眼鏡の下から指を入れて涙をぬぐったのでした(笑)
「泣きたいときは泣いていいんですよ」とヒロをなでるベイマックスの大きな手。
ロケットパンチの強力さと、その手で覚えるヒロとのグータッチなど
このあたりターミネーター2のシュワルツネッガーみたいで
優しく大きく力強い「手」の描写も含めて
ベイマックスに兄であるタダシの「父性」をこめてるところも、また、グッとくる作り。
ほんと笑って泣いてワクワクする良質な映画。アカデミー賞も当然の一本でした。
郡山の映画館はシネコンではない自由席ってのも嬉しかったな。
また一人で行くことが増えそうであります(笑)。