この季節は本当に恐ろしい・・・
と、書きかけて、去年も同じような記事書いたこと思い出して遡ってみたら、やっぱり書いてあった(笑)
最近の帰り道には4箇所ほど奴らの大合唱が聞こえるポイントがあるんだが
前にも書いたように殺気を意識的に発して黙らせながら通過している。
ほんと怖くてしょうがない。頼むから道に出てくるなよ~と、殺気の裏側では懇願してたりするのだ(涙)。
ここ2年ばかりは家の中まで侵入したりしてないのが救いだが、マジ勘弁して欲しいわー。
思えばカエル嫌いはこの映画のせいかもなあ・・・と、この季節になると思い出す。
ある意味トラウマ映画だよな(笑)。この映画が俺にはアウトだったのだ。
記事タイトル「梅雨空に 蛙合唱 帰り道 」が上の句なら
下の句は「想い出すのは 「吸血の群れ」」だ!(笑)
吸血の群れ(1972)
原題が「FROGS」。これだけでスルーですわ(笑)
自分の田舎では「悪魔の墓場」という映画と二本立てでちょうどこの季節に公開してた気がする。
だから、何かのきっかけでどちらかを思い出すと条件反射的にもう一本も思い出すのだ。
当時も予告編で観て「悪魔の墓場」だけは見たかったのだが・・・
しかし、ダメだったんだよなあ。
結局併映のこの「吸血の群れ」が怖くて本編は映画館に見に行けなかったのだ。
結局「吸血の群れ」は数年後にTVで見て「しょーもない映画だった」という印象は持ったのだが(笑)。
アカデミー主演男優賞受賞してるレイ・ミランドなんかも出てるんだが、ゆるーい映画だった。
原題に反して色々蛇やら蜥蜴やらも出てきて安心するし(俺だけか(笑))
別に血も吸わないというか・・・数は多いが危険度のある動物は少ないんだよね。
テンポの緩さと、登場人物がみんな勝手に死んでっちゃうから、話は全然怖くない。
でもまあ予告編にある蛙の大群は硬直しながら観たもんだ。
その他も含め気色悪いことには変わりないんだけどね(笑)。
ただね、やはりこのポスターはいかんわ(笑)。
70年代のというか、昭和の怪奇映画テイスト。
レイアウトも書き文字タイトルもおどろおどろしいったらありゃしない。
最近のホラーには決して無い「見世物小屋」的ポスターの極致ですな。
思い出したぞ。
このポスター観た頃はすでにカエルが怖くて観に行けなかったんだから
この映画が原因ではないのははっきりしてるが
その「恐怖感」を決定づけたのはこのポスターだったかもしれないぞ。
ある日突然-- 身の毛もよだつ数千の吸血類が 人間を襲いだした!
右頬に赤蛭ぴたり 首筋に縞蛇ぬるり 胸元に守宮ひたひた
内股に蜥蜴、ふくらはぎに毒蜘蛛 助けを求める腕にも 蛙が喰いつく!
ああ、もうダメだ(笑)
で、下のカエル・・・何をくわえているんだーっ!このイメージ最悪だ(笑)
これで行けなくなったんだよな。絶対無理だって思ったもん。
でも・・・TVで見たときはこんなシーン無かったんだよな(笑)。
映画の最後に唐突にアニメのカエルが出てきて人の手を飲み込んでいたような記憶はあるが
(そのアニメはリアルじゃないからむしろユーモラスだったな)
このリアルなシーンがあったら怖かったろうなあ。
昔はよくあった無いシーンがポスターに入ってるパターンね。
で、このポスターが併映の「悪魔の墓場」。
この2枚が並んで通学路に貼ってあった、良い時代でした(笑)。
ちなみにこの「悪魔の墓場」はあとからビデオで見たけど、陰鬱でしかも怖い、良い映画でした。
本家ジョージ・A.ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビンング・デッド」が未公開だったので
パクりではあったけど、人を襲って食らうというモダンゾンビ本邦初登場だったこの映画、
まだ「ゾンビ」が公開前だったこともあり「ゾンビ」って言い方もしておらず
もちろん「悪魔」とも呼ばれてなかった訳なんだが
ま、これは配給の日本ヘラルドが「悪魔のはらわた」、「悪魔のいけにえ」に続く第3弾!って
勝手に題名つけちゃったせいなんだけど。
監修にアンディ・ウォーホールが絡んだ変形悪趣味フランケンシュタイン映画の傑作「悪魔のはらわた」も、
エド・ゲイン事件をヒントにトビー・フーパーが神懸かり的演出で撮り上げた
神経逆撫でホラーのマスターピース「悪魔のいけにえ」も、
この「悪魔の墓場」も全然背景も感触も違うし「悪魔」も出てこない映画なのに
シリーズのごとくいい加減な宣伝してたのは「時代」だよなあ(笑)。
カエルのポスター絵柄共々、昔の映画は宣伝にはったりが効いていていいですなあ(笑)
ま、今でもこっちはDVD欲しいけど、「吸血の群れ」は絶対要りません(笑)