セブンソード | B級パラダイス

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セブンソード?(2005)  SEVEN SWORDS   七剣 
 
 監督:  ツイ・ハーク、アクション監督:  ラウ・カーリョン、製作:  リー・ジョーイック 他

 原作:  リャン・ユーシェン  『七剣下天山』、脚本:  ツイ・ハーク他 音楽:  川井憲次  
出演:  レオン・ライ、ドニー・イェン、 チャーリー・ヤン、 スン・ホンレイ、 ルー・イー、 キム・ソヨン

 ラウ・カーリョン、 チャン・チンチュー、 ダンカン・チョウ、 タイ・リーウー
 

日曜恒例映画はちょっと期待していた「セブンソード」。

「七人の侍」から「荒野の七人」、「地獄の七人」」、「宇宙の七人」、「七人のおたく」(笑)などなど

「七」とつけばピピンと反応してしまう、集団抗争劇好き、特殊技能集団好きとしては

外せない1本ではあったし、ドニー・イェンは出てるわ、ツイ・ハーク監督だわと

充分楽しめるはずだったんだけど・・・正直今ひとつでありました(苦笑)。

 

決してつまんないわけじゃないんだけど、「七人」の個性が乏しいのですよ。

否、乏しいわけじゃない個性が掘り下げ不足というか・・・

もっと一人一人の個性を前面に出してもいーじゃない!とか思ってるうちに

村人は子供を残して悲惨な最期を遂げるのに

七人は敵を倒すの精一杯で誰も死ぬことなく去ってしまうのが大いに不満でありました。

あれじゃあ「英雄伝説」にならんだろがー(笑)

 

まあ、原作があるだけに「七人の侍」風にはならんのはわかるけどさ・・・。

せっかくの「七剣」も映画の中ではさらっと語られるだけで

それぞれの刀の個性と、それを持つ七人の因縁、

それだけでドラマチックなんだから思い切って映画の半分使ってもいいのに

七人は早々集まっちゃって、あんまり語られなかったのも不満でした。

アクションはそこそこ楽しいだけに

前半そこをじっくり描いてくれたら文句なかったんだけどなあ。

敵の副将格数人の持つ様々な首チョンパ武器と七人がそれぞれ敵対するとか

一部あったりはするんだけど七人(内5人)が強すぎて勝負あっけなかったしなあ(笑)

やっぱ「剣」より「拳」のアクションが見たくなっちまいました。

 

昨日中古屋で「荒野の七人」DVDを買ってきただけに

個人的に「七人」モードに入っていての鑑賞で期待値上げすぎちゃったな(苦笑)。

もっと本当はじっくり語ってたのかも知れないけど

それでも2時間半あるんだから別のとこカットしてももっと掘り下げて欲しかったよ。

 

でも七人の中の唯一の女性チャーリー・ヤンとか、ドニーと絡む高麗人キム・ソヨンとか

村の頭領の娘チャン・チンチューなど出てくる女性が皆綺麗だったのはよかったす(笑)

 

あとなんと日本人の川井憲次 の音楽!最近の劇伴の中ではかなり燃えました。

この音楽だけで高揚感は持続できていたと思うなあ。

かっちょいいす。久々サントラ盤でじっくり聞きたいと思えたのでした。