Jim Steinmanのこと | B級パラダイス

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健康優良不良中年が、映画、音楽、読書他好きなことを気まぐれに狭く深くいい加減に語り倒すブログであります。

目覚めたときに頭にこびりついてる音楽ってのがある。
前の晩に聴いたとか、夢の中で聴いたとかではないのだ。
何故か起きた時に頭の中で鳴っている音楽だ。
これが鳴り出すと一日中事あるごとにその曲を口ずさんでいることになるのだ(笑)。

多いのはジョン・バリー作曲、ブルース・リーの「死亡遊戯」のテーマ
モリコーネの「オルカ」のメインテーマ、MSGの「INTO THE ARENA」、
そしてFire Inc.の「No Where Fast」「Tonight Is What It Means To Be Young」だ。

このFire Inc.の2曲はウォルター・ヒルの映画「Streets of Fire」の音楽だ。
「ロックン・ロールの寓話」として始まるこの映画、とにかくスタイリッシュでカッコ良かった。
さらわれた歌姫を救うために、かつての恋人である流れ者が街に呼び戻される。
男勝りの女相棒らとともに彼女をさらったストリートギャングと闘い、
無事救いだした後に、また黙って街を去っていく・・・
という、まあ、西部劇や小林旭の渡り鳥シリーズと同じシンプルなフォーマットながら
男気監督のウォルター・ヒルのキビキビした演出と、場面転換の編集のカッコ良さ
そして歌姫はこの映画だけは無茶苦茶好みのダイアン・レイン、
流れ者は当時はカッコ良かったマイケル・パレ(その後B級街道まっしぐら)、
魅力的な女相棒エイミー・マディガンや、頼りない役と言えば彼、リック・モラリス、
そしてギャングのボスは爬虫類顔でまだいい人の役が来なかった若きウィレム・デフォーなど
役者もツボのゴキゲンな映画であったが何よりこの2曲が大きかった。

1984年当時はもうハードロック・ヘヴィメタル大好きだった俺だったが
そういうハードな音像でないのにこの音楽だけは惚れまくったのだ。
その後CDでサントラ盤買うくらい好みだった。

映画のオープニングを飾るのが「No Where Fast」
見よ!ダイアン・レインの雄姿!(実は歌ってないけど(笑))

Fire Inc.-No Where Fast


そしてラストを飾るのが「Tonight Is What It Means To Be Young」だ。
印象的なイントロから1分50秒過ぎの盛り上がりにはもうアドレナリン上がりっぱなしだ。


お気づきの方もいるかもしれないがこの曲、邦題は「今夜は青春」だったのだが
カバーもされて「今夜はAngel」のタイトルで椎名恵が歌ってた。
大映ドラマかなんかの主題曲になってたはずだ。

そう、カバーと言えばこの曲も日本でカバーされヒットした。
懐かしいっすね、ボニー・タイラー
holding out for a hero Bonnie Tyler


そ、この仰々しくも興奮するドラマティックな構成!
高揚感を伴うこれらの曲はすべてJim Steinmanの作った曲なのだ。

ボニー・タイラーとは相性が良かったのかアルバムプロデュースもやっていて
「Faster Than the Speed of Night」
「愛の翳りTotal Eclipse of the Heart」あたりが有名だし

他にもバリー・マニロウエア・サプライなんかにも曲を提供していたけど
何より一番の相棒は、歌う巨漢(笑)Meat Loaf ミートローフであることは間違いない。

地獄のロックライダー(Bat Out of Hell)3部作以外にも
ジム・スタインマンのソロや舞台作品なんかからも自身のアルバムで再三取り上げている。

Meat Loaf - Bat Out Of Hell (From "Bat Out Of Hell - Original Tour")

次第に汗だく、そして歌い終わった後のゼイゼイ声が・・・(笑)

Meat Loaf - I would do anything for love

名曲っすね。


QUEENもかくやという荘厳とも言えるロックオペラ的曲の数々。
眩暈がしそうなくらい、めくるめく場面展開のドラマティックな曲構成。
ピアノと女性コーラスが畳みかける高揚感。
もうどこまでもどこまでも俺を高みにもっていってくれるのだ。
しかもバラードでも激情を叩きつけてくるかの如く落ち着かないのが(笑)
また癖になって気持ちいいのだ。

ただ、こんな構成故に曲が長い!8分10分クラスの曲がゴロゴロしてっからな。
あ、そうか・・・俺、やっぱ「くどい」のが好きなんだなあ・・・でもいい曲っす・・・。
てなわけでこの辺集めてお気に入り「Jim Steinman Worrks」アルバムを自作して
悦にいったりしている週末なのであった。