バスに乗り遅れるな、それがこんなでは「弾丸特急 ジェット・バス」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

日本のメディアが一斉に「バスに乗り遅れな」と煽り立てた中狂主導の国際金融
機関設立だったが、その真の狙いとして日本加入で金融バブル崩壊先延ばしを目
論んだが不参加となってみれば勢いその実体が明らかになってきて・・・。

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2015年05月04日
中国人民銀行が4月14日に発表した3月末の外貨準備高は3兆7300億ドル
(約446兆円)。依然として世界最大を誇るが、2600億ドルも減少したこと
が明らかに。
また、米国債の保有額では世界2位に転落したことも明らかになった。
そこから浮かび上がる3つの懸念とは?
中国経済は’94年以来、人民元レートを「不当に」安い水準でドルに固定し、
貿易黒字と海外からの直接投資で流入する巨額外貨(主にドル)をテコにし
て未曽有の経済成長を遂げてきた。
中国の外貨準備は’06年に1兆ドルを超えて世界最大となり、’14年6月末に
は3兆9900億ドルに達していた。
ところが’15年3月末には3兆7300億ドルと減ってしまっている。
現在でも中国には経常収支の黒字と海外からの直接投資で年間4000億ドルを
超える外貨が流入しているが、流入した外貨は中国人民銀行が一元的に買い
入れ、民間の外貨保有や対外投資は原則禁止されている。
政府が外貨準備を使って資源開発など対外投資を行っているが、どう考えて
も9か月で2600億ドルも減るはずがない。
さらに’15年2月時点で中国が保有する米国債が1兆2237億ドルと、日本の
1兆2244億ドルを6年半ぶりに下回った。
中国では民間保有の米国債がないはずで、中国の外貨準備に占める米国債の
割合が3割ちょっとしかないことになる。
金保有の割合は1.5%程度なので、本年3月時点でも3兆7300億ドルある中国
の外貨準備の7割近くが「何が何だかわからない」ことになる。
ここから3つの大きな懸念が出てくる。
1つ目は中国の対外投資が、投資先や時価にかかわらず外貨準備として「額面」
のまま計上されている可能性だ。
そうすると資源開発のように巨額の評価損が発生しても、また中国共産党幹部
の不正蓄財で消えてしまっても、見かけ上の外貨準備はそのまま存在している
ことになる。だいたい周永康の1兆円を超える不正蓄財などは、政府の資源開
発などで海外に投資された外貨準備から抜き取らないと絶対に不可能である。
2つ目は中国の共産党幹部や政府・地方の役人が、受け取った賄賂など不正な
資金を不正な手段で海外に隠匿している可能性である。
これは’12年に薄熙来が逮捕されたあたりから目につき、最近の綱紀粛正で
ますます加速しているようであるが、いずれにしても中国から巨額資金が海
外に不正に逃避していることになる。
そして3番目が中国人民銀行のドル売り・人民元買い介入の可能性である。
過去、人民元は「不当に」安い水準でドルに固定されていたが、’05年から
はドルに対して緩やかに上昇して外貨流入を一層加速させていた。
中国政府が人民元の値上がりを保証していたようなもので、人民元は’14年
1月に1ドル=6.04人民元の高値をつけた。
ところがそこから下落を始め現在も1ドル=6.25人民元台である。これは中
国が人民元のこれ以上の上昇を望んでいないことになるが、今まで人民元を
「不当に」安い水準に維持していた中国にとっては矛盾する。
しかしドル売り・人民元買いの介入がなければ人民元が急落してしまい、中
国から外貨が一斉に引き揚げられる恐れがあることになる。つまり中国経済
とは、外貨流出に苦しむブラジルやトルコ経済と似た状態になっているのか
もしれない。

http://hbol.jp/37826



朝日新聞デジタル 5月4日(月)0時45分配信

ADBとAIIBの参加国・地域
http://amd.c.yimg.jp/im_siggiUNncrlv.gzwdMfGdhLyUg---x567-y600-q90/amd/20150504-00000002-asahi-000-2-view.jpg

中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への関心が集まるなかで、
2日始まった48回目のアジア開発銀行(ADB)年次総会。
加盟67カ国・地域のうち42カ国はAIIBの参加国と重なる。
アジアへのインフラ投資の支援をめぐって加盟国からの圧力が高まるなかで、
日米が主導してきたADBは改革を迫られている。
アゼルバイジャンの首都バクーで3日あったADBの討論会。
麻生太郎財務相は、アジア向けのインフラ投資を官民一体で支える新提案を打
ち出した。
麻生氏は「中長期的に望ましい成長をもたらす新たなイニシアチブを推進する」
と英語でスピーチ。
インフラ整備に民間資金を呼び込むために日本の国際協力機構(JICA)と
ADBが協力する枠組みを設けるほか、技術移転や人材育成も加速させて「質
の高いインフラ投資」を訴え、日本の強みをアピールした。

日本の新提案について財務省幹部は「数年前から考えていたアイデアだ」とし、
AIIB設立の動きとは無関係を強調する。
ただ、ADBを巻き込む形で「質の高い投資」を強調したのは、融資基準の
不透明さが指摘されるAIIBとの違いを浮き彫りにし、日米主導のADB
を後押しする狙いも透ける。
ADBの中尾武彦総裁は2日、アジアのインフラ需要にこたえるため、融資
枠の拡大を表明。
審査手続きの短縮化に取り組む姿勢も示したが、「意思決定のスピード感が
まだ足りない」(インドネシアのバンバン財務相)といった不満も残る。
ある新興国高官も「ADBは動きが鈍い巨象だ」と指摘する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150504-00000002-asahi-bus_all.view-000


 
中国が主導するAIIB(アジアインフラ投資銀行)が注目されるなか、
日米が主導するアジア開発銀行の総会がアゼルバイジャンで開かれました。
そこでもAIIBは存在感を強めました(経済部・村田卓記者報告)
今回の総会で終始、目立ったのは、AIIBに対する特別待遇ともいえるその扱い
ぶりでした。
アジア開発銀行の中尾総裁は、総会前日にAIIBの総裁に内定している金立群氏
と会談しアジア投資で協力することをアピールしました。さらに、4日の総会で
も特別ゲストとして迎える厚遇ぶりでした。
麻生財務大臣は、土木工事より電力設備のように品質や技術力が求められる事
業を優先する新たな投資拡大策を発表しました。
日本の投資以外で橋や道路がすぐ壊れたり、修繕費が高くつく例が見られるた
めで、AIIBによる投資への牽制(けんせい)とも受け取れる内容となってい
ます。
そこからは、アジア最大の投資国としての存在感を何とか印象付けたい、そん
な焦りも伝わってきます。

テレビ朝日
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000049772.html



読売新聞社の全国世論調査で、中国が主導して設立されるアジアインフラ投資銀
行(AIIB)に、日本政府が米国と共に参加を見送っていることを「適切だ」
と思う人が73%に達し、「そうは思わない」の12%を大きく上回った。
安倍内閣を支持する人の中では、参加見送りを「適切だ」とする人が80%を占
めており、内閣を「支持しない」と答えた人でも、「適切だ」は63%に上った
。AIIBには運営の公平性などで懸念が示されており、政府の判断は幅広く受
け入れられている。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20150510-OYT1T50124.html
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日本メディアの見識なき論調も、日本国民はお見通しだから、世論調査をしてみ
れば踊らされる人も少なく、政府の決定を歓迎してしまう結果。
これらは「メディアの言う民意」という常套手段も使えず、メディアの信頼の低下
を結果的に見せ付けてしまって、煽り立てたメディアには自戒となればよいが。

発表時から「メディアが騒ぎ立てが逆効果」とう構図は、ネットの発達でより顕著
になったし、あの捏造報道機関やら変態やら、赤く染まる地方紙などを国民目線は
厳格にそしてその論調を鼻で「せせら笑う」という、物言わぬ民意を汲み取れぬ
メディア関係の人達の「怠慢と偏向」にウンザリさせられている国民の総意とみて
取れる。

で、この金融機関への参加のメディアの「バスに乗り遅れな」の合唱を皮肉な未来
として見せてくれるのが、夢のバスとして登場した「サイクロプス」という名の
「弾丸特急 ジェット・バス」というコメディー映画ではないだろうか・・・。





「弾丸特急 ジェット・バス」七十六年公開作

「大きいことはいいことだ」の風潮が席巻した時代は、映画にもそれらを使った
機器として「夢のような移動手段」として原子力も登場してくる。
それがこの「ジェットバス」という移動手段の機械。
勿論コメディーとしての設定から、荒唐無稽な物体としての掴みは良いのだが、
それが処女運行に移るあたりから、二両連結の中が外から窺い知れない広さ。
いくらなんでもと見ていても唖然とさせられるものだが、そこはコメディーだ
からと、ただコメディーとして笑える場面もそれなりのパロディーだったりで
あるにはあるのだが、それらが連続してくると、だんだんげんなりしてくる。
ここにリンクした動画は、それらを簡潔に編集してあるから、全編見るより
分かり易いし、結果的にこんなバス、誰が乗るんだってなしっちゃかめっちゃか。



アメリカのコメディーの定番として、危機における人間の才気ってのが乗客を
救うことでハッピー・エンドとなるが、コメディー映画としてこれを作る意識
にこそ、観客は笑うのではと、映像でなくその裏で汗を流した人々に、暖かい
笑いを送るってな、お馬鹿映画の一本。
これを日本メディアの論調に重ね合わせると、「バスに乗り遅れるな」の煽り
言葉も、笑い狙いの「ネタ」に思えてくるのが、なんとも・・・。
馬鹿をやって、馬鹿にするなと怒っている「お間抜け」を見ているようだ。





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                といったところで、またのお越しを・・・。