マカロニ・ウェスタンの一人の雄が、また一人逝ってしまった。
『夕陽の用心棒』ジュリアーノ・ジェンマさんが交通事故死 75歳
『夕陽の用心棒』などで知られるイタリアの俳優ジュリアーノ・ジェンマさんが現地
時間1日、交通事故のため死去した。75歳。
現地紙La Gazzetta dello Sportnoなどが伝えた。
報道によると、ジュリアーノさんは1日、ローマ近郊のチェルヴェーテリで車を運転し
ていたところ、正面衝突の事故を起こしたとのこと。
そのまま病院に運ばれたが、同日夜に死亡が確認された。なお、車にはジュリアーノ
さんの息子が同乗していたが、こちらは軽傷で済んだという。
1938年にローマで生まれたジュリアーノさんは、1965年の映画『夕陽の用心棒』を皮
切りに、『荒野の1ドル銀貨』『南から来た用心棒』といったマカロニ・ウエスタンに立て
続けに出演してブレイク。
日本でもスズキのオートバイが「ジェンマ」と名付けられるなど人気を博し、ジュリアー
ノさんは「ジェンマ」のCMにも出演した。
また、1991年の日本映画『フィレンツェの風に抱かれて』にも出演している。
近年はテレビを中心に活躍していたほか、彫刻家としても活動。
俳優としては、2012年のウディ・アレン監督の映画『ローマでアモーレ』が遺作となった。
(編集部・福田麗)
シネマトゥデイ 2013年10月2日 10時32分
http://www.cinematoday.jp/page/N0056902
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「夕陽の用心棒」とはテレビ放映時の題名であり、日本の映画では以下のものが
最初ではなかったかと記憶している。
もっともその時の出演者名は、「荒野の用心棒」の監督名と同じく英語圏な名で、
これがヒットすると本名を名乗ったのではと思う。
http://www.youtube.com/watch?v=MFkuzO6HJrw
「荒野の一ドル銀貨」 六十六年公開作
主題歌の哀しげな旋律とちょいとしたアイデアの意気と、それなりに当時のテイスト
を滲ませたもので、殺伐とした雰囲気の中に今までよりは端正な好青年が苦しみの
うちに弟の敵討ちを強行して、めでたしメデタシ・・・。
日本の配給会社の勝手な邦題のつけ方は、「荒野の用心棒」と「続荒野の用心棒」に
みられる二匹目のドジョウ商法だが、こちらもその類いのだが「夕陽の用心棒」の続編
であるだけに、続自体は間違いではない。
で、ここでのの主役はモンゴメリー・ウッドと「成りすます」西部劇を踏襲しているのは、
アメリカ西部劇らしく装う所作なのだろう・・・。ここらがイタリア映画の「いやらしい商売
上手」ぶりの発揮か・・・。
もっともこういった「成りすまし」は、以下のような「犯罪すれすれ」の自称被害者民族
みたいな「成りすまし」とは雲泥の差で微笑ましい。
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東京・新大久保などで行われている嫌韓デモの「カウンター」として登場した「レイシス
トをしばき隊」が解散をし、C.R.A.C(Counter-Racist Action Collective=対レイシスト
行動集団)が立ち上がった。
「しばき隊」は今年2月に登場。デモ終了後に、在特会(在日特権を許さない市民の会)
関係者等のデモ参加者が散歩」と称し、店に向かって「朝鮮人出てこい」「殺すぞ」など
と罵る行動をすることが常態化していたが、これを阻止することが目的だった。
有田芳生著『ヘイトスピーチとたたかう!』では、彼らの目的について“彼らはとても誤
解されていて、「あちらが暴力なら、こちらも暴力」というイメージで見られがちです。
しかし実は、矢面に立っている在日コリアンの人たちから在特会の敵意を自分たちに
向けさせ、新大久保を守ろうという意図をもっています”と説明されている。
今回新たに立ち上がったC.R.A.Cは「街頭行動、言論、写真、アート、音楽、署名、ロビ
イング、イベント、学習会その他、必要なあらゆる方法でレイシズムに対抗します」と
のこと。これまでの「カウンター」との関係でいえば、以下のようなものだという。
“C.R.A.C は、いわゆるしばき隊、プラカ隊、署名隊その他が渾然一体となったものと
考えてください。これまでさまざまな形態のカウンター・アクションを呼びかけていた人
たちが、そのまま引き続きC.R.A.C のプラットフォーム上で行動を呼びかけます”とい
うわけで、嫌韓デモの「カウンター」として様々な一派がこれまで存在していたものが
一体化したプラットフォームがC.R.A.Cということのようだ。
(夕刊アメーバニュース)
http://yukan-news.ameba.jp/20131001-72/
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横文字好きで訳すると「クラック」ってなことになると、モロ薬物の名称となって、
犯罪逮捕者続出の「しばき隊」からの「通名変更」みたいで、よりテロ意識が高まり
日本にとっては「危険集団」化が促進されたようである。
被害者民族のはずが、「仲良くしょうぜ」とか上から目線ってのが、日本に更なる嫌悪
感が広まる役目を行うのだから、なんともさばけた人の皆無さは、暴力弾圧へと一直線
ご愁傷様ではある。
いくら言論機関を抑えて云々でも、反発する人は静かに確実に広がって行くのだが・・・。
話を本題に戻して、売れた後には堂々本名でクレジットされているのが以下のような作品
だが、乱造がたたってマカロニも凋落していく。
http://www.youtube.com/watch?v=L5v8vDDbvgE&feature=related
「南から来た用心棒」 六十六年公開作
原題は「アリゾナ・コルト」とかだが、出演者は上の作品と代わり映えしないで
マカロニ的展開の凡作だが、主題歌はヒットした。
http://www.youtube.com/watch?v=6agvbEvaFho
「怒りの荒野」 六十七年公開作
甘いマスク同様、ひりひりしたマカロニからは一線を画しているジェンマ物の中で
最大の秀作の一品。
共演がクリーフだけに師匠と弟子の軋轢やらガンマン十か条とかの新鮮さは鮮烈
で武士道並みの展開には、これまでの甘さが陰を潜めて、非情なガンマン世界を
きっちりしまった映像にしていた。
http://www.youtube.com/watch?v=SORPtsz9k1M
「特攻大戦線」 七十一年公開作
邦題がやはり「二番煎じ」的点け方でむごいが、第二次大戦での実在の人物の
抵抗物語は、小粒でもぴりりと光った作品となっていた。
マカロニで注目を集めた人は、凋落の足音が聞こえても、流石に恩に着る性格
なのか、フランコ・ネロと同様にいろいろな作品に出演しているのだが、流行の
廃れ方はスペインの撮影現場の後のテーマパーク「ウェスタン村」も閉鎖と完璧
に時代から忘れ去られているのは、普遍的価値観からするとカルト的な「イタリア
という成りすまし」的映画の当然な帰結だったかも・・・。
ただ「勧善懲悪」なこれまでのアメリカの西部劇に、無頼とかの悪党のみの命の
やり取りなどの作品的衝撃度は、後々いろいろな場面に影響を及ぼしているのは、
当時のまかろに以外見なかったこちらも嬉しい限りである。
だけに訃報には驚いた次第だ。 ご冥福をお祈りいたします・・・。
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といったところで、またのお越しを・・・。