自画自賛が笑いを誘う、相通じる「ピラナコンダ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

もうそろそろ職を辞する人は、その後の慣例となった「弾劾」に怯えてか、自
国を鼓舞するかの声明を発表して、訴追を免れる方策をあれやこれやと思いあ
ぐねているようで、なんだか「とっても住みづらい国」を想起させる。

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韓国の李明博「韓国は世界の中心」に中国「おいこら!」

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は19日、24日の退任を前に青瓦台(大統
領府)で演説を行い、「5年にわたる任期期間中の功績は歴史の評価に任せるが、
韓国はもはや辺境の小国ではなく、世界の中心国家となったことは明白であり、
今後さらに発展し続けていくだろう」と述べた。
李明博大統領はさらに、大統領としての職務は終わりを告げるが、国民の幸せの
ために奮闘するという光栄な任務は継続すると述べ、「誇らしい大韓民国の国民
として、愛する祖国のために小さなことでも貢献できることがあれば取り組みた
い」と語った。中国メディアの環球時報が李明博大統領の同演説について報じる
と、中国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。

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・「まさかキムチの食べ過ぎで気が狂ったのではないだろうな? なんて恐ろし
い! 」
・「世界の中心になるかどうかは、自分で言うかどうかにかかっているというこ
と? 」
・「自分で自分にゴマをする…。盲腸みたいな国が世界の中心だなんて笑っちゃ
うね。

面の皮が厚すぎだ。かかとの皮より厚い」など、李大統領の発言にあきれ、漫才
のボケ役に対して「おいこら! 」と ツッコミを入れるような書き込みが相次
いだ。また、笑うを通り越して悲しくなるというユーザーもおり、「井の中の蛙
(かわず)的思想が韓国大統領の口から出てくるとは。これが韓国人の悲哀だ」
というコメントもあった。
世界の中心という発言は謙虚過ぎるのではないかという意見もあり、「韓国は謙
遜しすぎですよ。どこが世界の中心ですか。明らかに宇宙の中心じゃないですか」
というコメントや、「自国軍隊の指揮権すらない世界の中心国に、拍手して祝福
します」などの皮肉を込めたコメントが寄せられた。
李明博大統領は1月21日にも、韓国が経済や文化など各部門で世界から認められ
る国家になったと述べ、「今よりも国家の格が高い時はかつてなかった」と述べ
たことがある。
今回、李明博大統領が改めて自国を「世界の中心国家」と述べたのは、自身の在
任中の実績をアピールする狙いがあると見られる。
しかし、韓国の世論調査機関モノリサーチによれば、韓国の成人男女1082人を対
象に実施した「李明博大統領の5年間の政権運営」についてのアンケートでは、全
体の67.4%が「良くなかった」と回答するなど、否定的な評価が大半だった。
また、李明博大統領は2012年8月に天皇陛下の訪韓条件として謝罪を要求して問
題となったほか、韓国の大統領として初めて竹島(韓国名:独島)を訪問するな
ど、在任中の日韓関係も順風満帆ではなかった。

2013/02/20(水) 08:44
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0220&f=national_0220_004.shtml
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当然に「批判も浴びる」声明では、世界の中心に分断国家がなるという口あん
ぐりで、笑うしかない。
そしてオリンピックでの行為も、それ程の処罰がなかったのには、こんなリーダー
の元での国家というのもありそう・・・。

$流浪の民の囁き

第一、世界へのアピールに自国の言語が、世界にどれくらい浸透しているかを
慮れば、大概の国の人は「落書きかざした変な人」としか認識しなかったから、
軽い処罰となった。それを穏便と取るか侮辱と取るかによって、民族の矜持も
決まってくるのだろう。
兎角、自分達の思惑とかけ離れた感想に、激怒するということもままあるが、
それらすべてが「笑いになる」のは、それはそれで感心することである。

で、そんな笑いを巧みに取り込み、商売を成し遂げている人は、商売人として
のプロ魂が画面に溢れていて、それがB級テイストを落ちぶれもせず延々と存続
させている原動力なのではないだろうか・・・。
その第一人者がまたまた放ったのが、「ピラニアコンダ」なる新種のヘビ映画
である。

$流浪の民の囁き




「ピラナコンダ」 十一年制作

体長三十メートルの新種の大蛇、その名も「ピラナコンダ」の恐怖の殺戮
場面が見る人を震撼させる。
例の如くの「パニック」を作り出す孤島での惨劇、風光明媚な島には邪悪な
怪物もいて、その怪物の卵を探す一味と、呑気に撮影する一味と、身代金目
的の一味が入り乱れて暗躍するが、それらを凌駕して「大蛇」は無慈悲に次
々と人間を食いちぎってしまう。
グラフックにはそれなりの金が掛かり、動きもスピーディで食べられた残骸
も適度なリアルさを出して、残酷場面は笑えぬ怖さがほんの少しあるし、何
よりヘビの造形が「ピラニア」と「アナコンダ」の合体だから、恐ろしい形
相と無敵の体を併せ持ち、次々と食い違いながらも「満腹」とはならない底
なしの胃袋、執拗な追い込みを掛ける執念深さとか、生身の人間並みの思考
能力も、食い物の餌に釣られて飲み込めば・・・。
ってなラストシーンも用意され、展開は速いので飽きることなく見られた。
但し、あまりにも使い古されたカットに新種をはめ込んでも、物語はマンネ
リのそしりは免れないから、流し見が最善で、そのバカらしい巨大さと俊敏
さの発想のありかを探せば、やっぱりアメリカンであるが現代社会の「時の
速さ」との関連を鑑みれば、何でもかんでも「早い」ってのが余裕のなさを
物語っているようで、コーマンも商売・商売、売れてなんぽ根性の真髄を見
せて、なぜか哀愁も漂ってくる。
何しろ、日本では三月発売らしいものが、ネットで勿論翻訳なしだが、見れ
てしまうのだから、早過ぎるのでは、映画自体会話が重要でなく、その残虐
なシーンと解決策が見れれば、それで良しの出来具合・・・。
一昔前の物語に創造した怪物を当てはめ、一本出来上がりなのだから、いい
商売は商売である。もっとも大概のことは分かった上で鑑賞する人の善意が
なければ、成り立たないのは言うまでもないが・・・。

これと上の記事を重ねると、なんとも似て来てしまうが、商売上手の点は
映画に上がりそうで、残念なことこの上ない。

ピラナコンダ [DVD]/マイケル・マドセン,レイチェル・ハンター,シャンディ・フィネッセー

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               といったところで、またのお越しを・・・。