生活保護の「不正受給」に対する国民の「やりきれなさ」に対して、メディアがとる「タレン
ト擁護」とも取れる取り扱いに、誰もがいぶがる「村社会構造」は、ネットでの批判に対す
るアンサーみたいに、論点ずらしで「やり込めようと」しているかの駄文が溢れるのは、
いかがしたものか・・・。
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「よっしゃあ! 吉本ざまぁ!」
生活保護法改正のニュースに、32歳会社員の山本君は、部屋で一人ガッツポーズを決
めた。彼も、ネットで吉本たたきに熱を挙げた一人だ。
テレビに出ているだけの芸人が、自分の何倍もの年収を貰えるのは許せない。まず親族
が面倒をみろ。
一族の家でも車でも売り払え。それでも無理なら、税金で面倒見てやってもいい。それが
彼の持論である。
「あーすっきりした。これで寄生虫どもも一掃だね」
ただ、実際にはこのニュースは世界では驚きを持って伝えられた。
「成人に対して親族による扶養義務化だって? オゥ、ジャパンは相変わらずクレイジー
だ」

先進国で成人後の大人の扶養義務を国民に課している国は日本くらいだ。ビル・ゲイツ
の親兄弟だって、生活に困ったら公的扶助を受けられる。
成人したら完全に個人として扱い、そのための原資は所得に応じてみんなで負担する。
それが近代的社会保障の原則であり、他国はそうやって古い社会から開かれたオープン
な社会へと進化してきたのだ。
そんな中、まるで戦前に先祖返りするかのような日本の決定は、他国からは奇異の目で
見られた。
とはいえ、山本君のような国民の多くは、そんなことも知らぬまま、有名人が謝罪会見を
開くたびに歓声を上げて騒いでいた。
http://www.j-cast.com/kaisha/2012/06/04134359.html
★「河本・生活保護問題」バトル 「悪い」のは制度か人か
●30代困窮者はなぜ孤独死したのか
2009年の春、北九州市の借家で孤独死した39歳の男性が発見された。
投函されなかった封筒の中に「たすけて」と書かれた紙切れが残っていた。
この「たすけて」という文字が取材のきっかけとなった。
文藝春秋の『助けてと言えない いま30代に何が』(編著・NHKクローズアップ現代取材
班、1260円)は、09年10月に放送されたNHK「クローズアップ現代」で高視聴率を上げた
番組をまとめたものだ。
派遣切りによる失職、ホームレス化、そして孤独死。取材を進めると、就職氷河期世代
といわれる30代の多くが困窮生活を送りながら、親の援助や生活保護に頼ろうとせず
孤立する道を選んでいることがわかってきた。
不正受給の問題とは裏腹に、必要としているのに声を上げない。彼らにとって生活保護
とは何だったのか。
●行政の「水際作戦」にだまされるな
生活保護行政に「水際作戦」という言葉がある。
保護申請の窓口である福祉事務所が申請の受け取りを拒否し、生活保護の受給を阻止
しょうというものだ。
不正受給問題が背後にあるといわれるが、本当に生活保護を必要としている人たちまで
締め出してしまうと批判されている。
講談社から発売の『「生活保護」でどこまで暮らせるか!? 実践マニュアル』(著・碇井
伸吾、1000円)は、元「熱血ケースワーカー」の著者が、そんな水際作戦にだまされるな
とアドバイスをおくる。
生活困窮者の立場に立って、いかにして生活保護を勝ち取るかの「完璧ノウハウ55」や
「福祉事務所での面接員との想定問答」をわかりやすく解説している。
「生活保護を受けて、人生の再チャレンジに挑戦して、自立を!」。
著者からのメッセージである。<モノウォッチ>
J-CAST
http://www.j-cast.com/mono/2012/06/04134358.html?p=3
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社会保障のあり方に、生活保護と年金という「コツコツ溜めた」ものとの差異が、一部の
悪徳なタレントの姿勢に対して「憤懣が溜まっている」ものを、なんとか本丸の外国人生
活保護受給の「おかしさ」に向かわせないようとする「論点ずらし」には、ほとほと呆れ返
るものだが、構造的欠陥のある制度ならば、まずはその設立趣旨に添った「国民のため
の最後のセーフティネット」を再認識すべしだろう。
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日本国憲法 第25条
「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」
生活保護法 第一条
「この法律は、日本国憲法第二十五条 に規定する理念に基き、国が生活に
困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、
その最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的と
する。」
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この憲法でも、生活保護法でも設立趣旨は「国民」とあるのであるから、原理原則
は「日本国民のための制度」に限定すべきものである。
それなのに批判を上げた議員が、国会で「外国人生活保護」の問題を追及すれば、
論点ずらしの「個人攻撃」を受けるはめになり、それはその問題が「触れてはならない
タブー」として現存している事実を物語っている。
これまでも「税金に群がる利権」は数多くあって、法律上は支給出来ないものも、条例
通達で何とかごまかしてきたものが、一気に溢れ出てきて国民の目につぶさに認知さ
れるのは、大変に良いことでありメディアの異常な体質も明らかになって来るのは、変
な論調による印象操作が出来ない世の中で、不平等が国民一律に認識されるのは
とっても良いことである。
何しろな言い回しの「あちらではうんたら」という枕詞で、マスコミの姑息な手法など見
抜かれてしまっているものを、やはりこんな不正受給でも取り出してくる経年劣化の酷
さには、笑いが出てくるものである。
なにより、その劣化というものを映画に求めれば、原作ものがあまりに広く親しまれれば
いくらそれを使って映画製作しても、がっかりすることはあれ、高評価に睦びつくことはな
いのは自明だろうに、あえてなのか不遜な態度がさせるのか、全くもつての「あちらなら
ではの解釈」が、全世界でもどこも受け入れられない駄作と認知されたのが、「漫画・ア
ニメ」でイメージが固定していた「ドラゴン・ボール」の実写化だろう。
http://www.youtube.com/watch?v=4SAwWV2_bI4
「ドラゴンボール エボリューション」 〇九年公開作
たまたま深夜の放送を録画してみたものだが、ここまでイメージから逸脱したものは
早々ないだろう。
まぁ公開時も「どうせダメ」な作品なのは判りきっているし、見る気が起きないアニメの
実写化・・・。まぁ見てみれば「案の定」の出来には、勘違いしている劣化したアメリカの
制作会社の「名の通った品」への安易過ぎる「乗っかり方」がありそうで、映画について
も一時のリードオフマン振りは、完全に沈没してしまったのをより理解してしまう。
この相当に長い物語を一本にまとめようとする無理クリな姿勢が、またキャラクターの
雰囲気を斬新な発想でなく、固定的観念の発露として据えているから、高校生の学園
ドラマからの飛躍みたいにしていては、誰も魅力を感じることはできないだろう。
何しろ「亀仙人」がユンファーって、がっかりを通り過ぎて「馬鹿にしているのか」の反感
を買う設定である。
アクション映画としての体裁を取り繕って、なんとかむりやり結末をつけても、最後まで
見るのに「辛抱」という忍苦を課せられては、もう映画とは呼べない・・・。
こんな映画と対を張るのが日本のマス・メディアの劣化体制だからこそ、どんなに懸命
に作りこんでも、聴衆から嘲笑や冷笑を浴びせられる結果しかない。
この映画を見ていて、製作者側の思惑やキャスティングに思いをはせる見方をしている
のでは、映画を楽しむでないテレビ・ドラマの製作過程の検証作業をしているようで、
「あちらを見習え」の日本のマスコミのトンチンカンな「自立性のなさ」を貶す作業と同じ
労力に笑ってしまう・・・。
その単なるあざけりの「笑い」という点では、及第点が挙げられる作品ではある。
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES (完.../野沢雅子,田中真弓
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といったところで、またのお越しを・・・。