「死刑」に対する日本のマスコミの欺瞞は、「シャーク・アタック」より酷い | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

被害者の遺族の「渾身の訴え」に、これまで加害者ばかりの「人権」を重んずる気運が

被害者の「人権」にも光を当てて、「更生の余地」も勘案して若年でも「死刑の判決」が

出るのは、本来的に「生きているものの権利としての人権」と、その者によって奪われた

「人権」も重きものとして、死してなお辱めわ受ける屈辱を斟酌した本来の「平等意識」

のものとして評価出来る。

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光市母子殺害、元少年の死刑確定へ 最高裁が上告棄却

1999年に起きた山口県光市母子殺害事件で殺人と強姦致死罪などに問われ、差し戻

し控訴審で死刑判決を受けた犯行時18歳の元少年(30)の上告審判決が20日、最高

裁であり、 1小法廷(金築誠志裁判長)は被告側上告を棄却した。死刑が確定するの

は大月孝行被告。
残虐な犯行内容と、犯行時18歳と30日だった被告の更生可能性との間で司法判断が

揺、被害者遺族の権利保護の議論にも大きな影響を与えた事件。
差し戻し前の一、二審の無期懲役判決を最高裁が破棄し、最終的に死刑を選択したこ

とで、重大な少年犯罪に厳罰で臨む姿勢が鮮明になった。
弁護側は今年1月の上告審弁論で「甘えたかったが拒絶されてパニック状態になり過

剰反応をした」と主張。
殺害後の性的暴行も「母へのゆがんだ性愛と現実逃避が理由」などとして殺意や性的

暴行目的を否定し、高裁に再度差し戻すよう求めた。
検察側は上告棄却を求めていた。
判決によると、被告は99年4月14日、配水管検査を装って、本村洋さん(35)宅に上がり

込み、妻の弥生さん(当時23)を殺害して性的暴行を加えた。さらに長女の夕夏ちゃん

(同11カ月)も殺害し、財布を盗むなどした。

日経新聞 http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819695E0E2E2E0978DE0E2E2E0E0E2E3E0E2E2E2E2E2E2

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この犯行の異常さは、生きている「人権」にはそれなりの権利を与えながら、報道によ

って、死している人権は再び辱めを受ける結果があり、相当に矛盾した思いを抱く人

が多かったもの。その上「死刑廃止論者」とかのイデオロギィーのみの「人権玩具」と

化したさまも相まって、「人権」のそれが「利用できるものは何でも利用」してしまう「歪

み」をもつ論陣に、一応釘を刺す結果となって・・・。


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変な思想を恥ずかしげもなく披瀝出来るマスコミという「歪んだ精神」をご覧あれ。

そして「人権玩具」を上手く処理出来ぬ無能の弁護士もまた、手法としての「擁護」

に陥れば、有り得ぬ論を展開して「浮世離れ」というよりは「あっちの世界」からの

使者として、「生きている人権」「死する人権」の加重は、偏った思考により「生きてい

る者がすべて」を披瀝して、そこにある税金で賄われる経費に言及しない「生きる人

権」権威主義が、相当に醜くそして経済度外視の「職業バカ」さ加減を露出してしまう。


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妻と子の尊い命を奪われながらも、長きにわたって過酷な裁判に耐え、毅然とした態

度で極刑を求め続けた本村洋さんの姿に涙した人も多いだろう。2月20日、’99年に起

きた光市母子殺害事件を巡る裁判で、最高裁による“最後の審判”が下される。
‘08年に死刑判決の出た最高裁の差し戻し控訴審で弁護団に参加しながらも、その

弁護方針の違いから突如「解任」された今枝仁弁護士が、最高裁判決の直前、「元少

年」Fから託された「最期の言葉」を綴る――。

「死刑はやっぱり怖いよ。国から命を奪われるわけだからね」考え得るもっとも重い審

判を下される“覚悟”は、すでに’08年に広島高裁で出された死刑判決を聞いた直後か

らあったのだろう。面会室のアクリル板越しに座るFの表情からは、意外にも悲壮感め

いたものは感じられなかった。
最高裁の最終決定が出された2月20日のちょうど1週間前、私は彼に会うため広島拘

置所を訪れていた。
「でも、こうなってみて初めて、僕が2人の大切な命を奪ってしまったことの意味が、少

しずつだけどわかってきたような気がするんだ……」
自分の犯した罪とどう償えばいいのか、何の落ち度もなく被害に遭われた本村弥生さ

ん(当時23歳)、そして、お子さんの夕夏さん(同生後11か月)をどう弔えばいいのか、

ご遺族となられた本村洋さんにどう贖罪の思いを伝えていけばいいのか……。
‘08年の死刑判決以来、彼がずっと向き合ってきた胸の奥の葛藤だ。
事件当時、「18歳と30日」という年齢だったため、少年への死刑適用の是非が問われ

た本件だが、実は、F自身かねてより死刑制度は存続すべきという立場を取っている。
「もしも許されるなら、生きて償う道を与えてほしいと思うけど……。僕のしたことは、2

人の尊い命を殺めたのだから、僕の命をもって償わなければならないものだとも思う」

彼に寄り添い続けた私のひいき目ではなく、差し戻し控訴審で死刑判決を受けてから

のFは、少しずつだが強くなっているように感じた。
公判でも明らかにされたが、彼は特異な家庭環境で育った。
父親は事あるごとに暴力を振るい、したたかに殴られた夜には、のちに自殺する母親

がFの寝床に潜り込み「生まれ変わったら結婚しよう」「あなたの子供がほしい」……と

囁いていたという。
彼が育ったこうした“健全とは言い難い成育環境”は、発達障害やコミュニケーション

不全というかたちで、のちにFを苦しめることになる。
「凶悪殺人鬼」のイメージとはほど遠い、同世代の青年よりも童顔で、社会性を欠いた

アンバランスな言葉遣い……。
贖罪の方法すら自身で見つけられないほど幼稚だった彼が、30歳になり、ようやく自ら

の犯した罪に真摯に向き合えるようになっている……
そう、面会時に私は感じた。
「警察、検察や裁判官が悪かったとは思わない。僕が、うまく自分の思いを表現できな

かった未熟さが招いたんだ。
今は、自分のこと 相手に理解できる言葉でうまく伝えて、良くも悪くも適確に評価して

ほしい。
そして『不謹慎だ』『反省していない』と批判されたら、それを反省のチャンスにして成長

したいんだ」
一方で、この裁判には死刑制度へのスタンスが大きな影を落としたのも事実だろう。
私が解任された「大弁護団」は、主任弁護人の安田好弘氏が日本の死刑廃止運動の

オピニオンリーダー的な存在だったことから、Fの弁護活動を運動に利用している……

との批判も浴びた。
かねてより死刑存置派であった私もこの非難の渦に巻き込まれ、精神的に疲弊した結

果、数か月間弁護士業務の休養を余儀なくされたくらいだ。
悲しいかな、Fも死刑の賛否両論の渦に絡め取られてしまったのだろう。面会時、こん

なことも話していた。
「裁判所には、いろいろなことの判断を求めているんだ。裁判所は僕を判断する立場だ

けれども、社会から評価を受ける立場でもある。僕の刑が決まるだけじゃなく、これから

のこの国の裁判の参考基準を示すことになるだろうから、何十年もの批判に耐える、し

っかりした判決文を書いてほしい。そうしてもらえれば、僕も幸いだよ」


http://news.infoseek.co.jp/article/spa_20120220_00154720



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不条理をテーマにした小説「異邦人」などで知られるアルベール・カミュ(1913~60年)

は死刑廃止論者だった
▼ノーベル文学賞受賞(57年)の半年ほど前に書いた「ギロチン」と題する論考は、故郷

アルジェリアでの父親の思い出から書き起こしている。
それは第1次世界大戦が始まる少し前、子供たちもろとも農民一家を虐殺した男に対す

る公開処刑が行われた際の出来事だ▼カミュの父親は犯人に憤慨し、群衆に交じって

町外れにある刑場に赴いた。だが、その日に目撃したことを後に誰にも語ることはなか

った。母親がカミュに話したところによると、気の転倒した面持ちで帰宅した父は口もき

かずにベッドに横たわり、嘔吐(おうと)したという▼作家の幼少期の心によほど深く刻

まれたのか、類似エピソードは「異邦人」にもある。
カミュは精緻に論を組み立て「死刑の本質的な姿は犯罪の予防ではなくて復讐(ふくし

ゅう)だ」と説いた。その24年後、フランスは死刑を廃止する▼山口県光市の母子殺害

事件で、最高裁は犯行当時18歳と30日だった被告に死刑を言い渡した。遺族が強く

極刑を求め、注目された事件だ。
「当然」と受け止める人もいるだろう。一、二審判決は無期懲役だった。少年犯罪の厳

罰化に暗然とした思いを抱いている人もいるはずだ

▼裁判員として同種の事件を裁く立場になったら―鉛をのんだように胸が苦しい。

北海道新聞 2012・2・21
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/fourseasons/352159.html



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098 名無しさん (2012/02/20(月) 15:43:27 ID:kV5ZH.e3bk)
青山学院大学の国際政治経済学部の瀬尾佳美准教授(環境経済学)の個人HP内に
以下の様な記述があった。

(1「私は死刑廃止論者ではない」としつつも「少年に対する死刑には原則反対」と主張
し、
(2)「最低でも永山基準くらいをラインにしてほしいものだ。 永山事件の死者は4人。
対してこの事件は1.5人だ」「まったくの個人的意見だが赤ん坊はちょっとしたことです
ぐ死んでしまうので『傷害致死』の可能性は捨てきれないと思っている」などと持論を展
開した。 
(3)「いずれにしても、元少年が(死刑になって)殺されれば、報復が果せた遺族はさっ
ぱり幸せな思いに浸るに違いない。 自分の血を吸った蚊をパチンとたたき殺したとき
みたいにね。 それだけは喜んであげたい」 などと被害者遺族を挑発した。
(4)被告弁護団に対する懲戒処分請求をTV番組の中で呼びかけた現・大阪府知事の
橋下徹弁護士について「大阪府知事なんかエロノックだって務まったくらいですから誰
でもかまいません。ま、人間の廃物利用ってところでちょうどいいじゃないですか」と述
べた。
(5)差し戻し判決をした最高裁の判事の妻について「おそらく専業主婦で、TVばっかり
見ていたため洗脳され、夫の仕事にも影響したのだろう」などと記述した。
(6)さらに「国は復讐代行業になった感じ」と、裁判制度そのものまで揶揄する始末だ。


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上告棄却は「極めて不当」「虚偽の自白に依拠し判断誤った」 弁護団が声明

大月孝行被告の弁護団は20日、上告を棄却した最高裁判決について「極めて不当」
とする声明を出した。
弁護団は声明で「捜査段階で作成された虚偽の自白に依拠し、判断を誤った」と
指摘。「反省の日々を送っている(被告の)姿勢に目を向けようとせず、更正の可能性
を否定した」と非難した。
また、大月被告が犯行当時「虐待によって成長が阻害され、実質的に18歳未満の
少年だった」ことなどを理由とし「未成熟な少年に死刑を科すことはできない」と訴え
ている。

■ソース(産経新聞)2.20 18:17
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120220/trl12022018180010-n1.htm

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この死刑判決にしても、弁護側の「戦略失敗」であるものだが、それについては絶対

認めず、何に対して「極めて不当」とぬかすのか理解しがたい。

もともと無期懲役との下級審判決であったものが、控訴で逆転したのは「人権玩具」化

させた人権派の「ヘンテコ理論」にその罪があると思うのだが・・・。

まぁ「バカは死ななけりゃ、治らない」とも言うし、被害者の人権と加害者の人権で考え

れば「罪もなく奪われた被害者の人権」こそが重んじられなければ、不公平社会となる

のでは・・・。

だからこそ、ヘンテコ理論も結構だが、それを恥ずかしげもなく文章にするマスコミの

その「姿勢」に、日本国民は「反吐が出るくらい嫌う」のである。

いつまで「訳の分からぬ論」を張っても、もうそんなものに騙される人もいまいに・・・。


と、人権玩具にされた「犯人」も少しはその点で気の毒だが、それでも「奪った人権」の

重さを鑑みれば、さっさ「死刑にされることを望んで欲しい」ものである。


で、このヘンテコ理論を振りまいて、一丁前に外を歩ける人達の情けなさを映画に例え

れば、よくもまあこんなの作ったと製作者の顔が見てみたいと思えるのが、価値として

同じ位ではないかと、「シャーク・アタック」なんてのが合致しそうである。



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http://www.youtube.com/watch?v=Rx2cTYCP0Ns

「シャークアタック」 十一年未公開作


海底地震で蘇った古代の「サメ」が、大暴れする設定のチンケなお話。

そこはサメもコンピュータで作り出せるし、少人数の低予算でも作れるのだが、なにより

予算がないから「原子力潜水艦内」はそこらの倉庫の部分にそれなりの機材を集めて、

そして作戦本部も同様に、物置での会議でとか・・・。

ただ特出するのが、最新鋭の歩行型戦車とかのその造形とサメとのバトルでは、足で

サメを蹴っ飛ばしとか、笑いを伴うバトルというものは、その場面だけ熱心にみていられ

たが、後は「はぁ・・・」のため息の連続・・・。

コンピュータの発達は、こういった映画を作りたい人には恩恵で、パニックの惨状もそれ

なりに描かれるようになったものだが、にしてもやはり「時間の無駄」と見終われば感じる

のだから・・・。そんなものを見る方も悪い・・・、ごもっともなご意見で・・・。

と、素直に頷ける矜持が、少しでも人権派の人々にあれば、ヘンテコな論理も内場になっ

て、恥をかかずに済んだかも・・・。とか、丁度このつまらん映画を見ていて、死刑の報を

知ったから、あの弁護の論法と、この映画のダメ振りが重なった・・・。


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                         といったところで、またのお越しを・・・。