無駄な言動は、さながらB級映画を見るよう「レッド・ウォーター サメ地獄」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

財務省お抱えの「総理」と揶揄されるリーダーは、言葉のみでの「決断」は勇ましいが

それを見聞きする国民にとって、それらは空虚な「絵空事」を思い描くしかなく、どんよ

りとした空模様同様、「先の見えない展望」が、どんなに記者会見を開こうが「伝わら

ない日本語」になっている・・・。

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野田首相>税と社会保障の一体改革、年内に大綱

毎日新聞 12月1日(木)21時36分配信


野田佳彦首相は1日、首相官邸で記者会見し、消費増税を含む税と社会保障の一

体改革について「素案を野党に提示し議論してもらいたい。その議論を経て、最終的

に成案としてまとめるのが大綱だ」と述べ、政府・与党による素案をまとめた上で与野

党協議に臨み、最終案となる大綱を策定する考えを示した。大綱などに税率と増税時

期を書き込むかは「なるべく明示したい」と述べるにとどめた。
首相は一体改革の大綱に関し「年内をめどに取りまとめるべく、先頭に立って政府・

与党内の議論を引っ張る決意だ」と述べ、消費増税に向けた決意を強調。歳出削減の

取り組みについては「(国会議員の)定数削減もしないといけない。特別会計法の改正

案も来年の通常国会に提出する予定だ」と語り、理解を求めた。
11年度第4次補正予算案の財源については「経費節減などで賄い、追加的な国債を

発行しない」と明言。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への対応に関し、積極的

に情報を開示していく考えを示した。
首相は前沖縄防衛局長の不適切発言について「心からおわびを申し上げる」と改め

て陳謝。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設に関しては「沖縄の理解をい

ただけるように全力を尽くす」と強調した。【小山由宇】

 ◇野田首相会見の要旨

 ●前沖縄防衛局長の不適切発言

更迭は当然の処置。沖縄県民の気持ちを深く傷つけたことについて改めて心から

おわびを申し上げたい。

 ●3次補正予算成立

内閣の最重要課題である大震災からの復旧・復興、原発事故の収束、日本経済の

立て直しは大きく加速をすると確信している。

 ●4次補正の編成

本日、安住淳財務相に4次補正予算の編成を指示した。財源は経費節減などで賄い、

追加的な国債を発行しない方針だ。

 ●税と社会保障の一体改革

最大の課題は社会保障の機能を強化し、安定財源を確保し、将来にわたって持続可

能なものにする。年内をめどにとりまとめるべく、私が先頭に立ち議論をひっぱっていく。

 ●消費増税

政府・与党が取りまとめる考え方が素案。それを野党に提示し議論させてもらいたい。

最終的に成案としてまとめるのが大綱。大綱を踏まえて(消費増税)法案提出の準備

に入っていく。

 ●日中関係

日中韓のFTA(自由貿易協定)も早期に交渉すべきだ。投資協定で3年ぐらい議論して

いる。あと一歩のところでできていない。詰めの議論をバリでも温(家宝)首相に伝えた。

さらに加速する議論をやっていきたい。

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何々していく、と一応は自分の決断を表明しているかのようだが、その言葉自体に力が
こもっていず、さすが松下政経塾らしく理路整然らしいスピーチがかえって「空虚な絵空
事」と見て取れて、「日本のこれから」が一層暗くなるかのイメージを増幅させている。
自分では妄想的支持が「あるはず」と思い込んでいるようだが、閣僚の不適正への抗弁
は「自分達のみに通用する言い訳」に終始するから、ますます信頼感を失って行く・・・。
この頃は、芯のない綺麗ごとには、画面から滲むのは「B級映画」並みの脚本の破綻
した「グダグダさ加減」・・・。
映画は「ばかだなぁ、こんなもの作って」で、笑いながら見たことを後悔するだけで済む
が、日本の政治が同じ感想では「駄目だろう」・・・。
こんなのがいつまで続くのか、あの「政権交代」以来・・・。

で、一見すると「金の掛かった映像」と見えるのだが、脚本は何でも浅く広く取り扱うから
俳優のセリフもすべり、緊張感もない「バニック映画」になってしまっているのが、この邦
題の「間の抜けた」命名と合う、こんな映画だろう。


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「レッド・ウォーター サメ地獄」 〇三年制作

アメリカの河に住む「サメ」の被害が出だしで、一応パニック映画の出だしとしては
それ程不味くはないのであるが、そこに「麻薬の代金」を河に沈めたアウトローが
出てきたり、石油採掘の会社が絡んできたり、環境保護にもそれなりの言及をセリ
フに込めて、また主人公と元妻の環境学者とか設定はバニック・アクションの王道
なのだが、そこは脚本の破綻が進行するに従ってどんどん緊迫感を失って行く。
石油採掘での工具不具合やら、そして究極のアウトローの存在が物語を変な方向
へ向いて行くから、金の掛け場所をアクションをダラダラにしていく。
見ている人が飽きた頃になって、邦題になったサメのご登場となっても、長い間のグ
ダグダさ加減に、まして縮尺が場面によってさまざまなサメでは、俳優の必死さが伝
わって来ないばかりか、主人公がサメに脚をやられたはずなのに、その後大活躍で
サメを仕留めて、メデタシ・メデタシって・・・、「時間を返せ、この詐欺野郎」と・・・。

と、こういう映画に付き物の「映画製作の裏側」を斟酌して鑑賞しても、不味い脚本
と俳優の踏ん張りとがかけ離れて、やはり練られたストーリーなら、いやこういった
撮影の仕方でこうやれば、もそっと緊迫感も緊張感を途切れさせることなく、一気に
ラストまで持っていけそうなのに・・・。
鑑賞方法が「のめりこむ」から「舞台裏と展開方策」への自分なりの想定へと突き
進むのは、さていいのやらどうなのだう・・・。

こういった映画と同じ感想しか出ない「政権」には、素早く退場願いたいもので、
グダグダ妄想的理想論を長々述べられると、やはり「この詐欺野郎」と罵声しか
出てこなくなる。

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                         といったところで、またのお越しを・・・。