行き過ぎた規制、天敵がいなければ人類を圧倒する「ネズミ」の怖さ  | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

綺麗な町並みとゴミのない街路、その人工的な清潔感からすれと、野良猫のさまは

忌み嫌う気質の人の目には、「猫の糞」の後始末と共に、相当な「毛嫌い」を際立た

せるようで、下のような「行き過ぎた排除」を当然としてしまう「病的潔癖症」は野良猫

の次は「だらしない人間排除」へと向かう危惧を孕んでいるようで・・・。


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三重県亀山市みどり町自治会による猫一斉捕獲について地元警察に話をきいてみ

ました

地元警察の生活安全課の署員さんによればこの回覧がまわったことは事実であり、
批判の声が多いことを自治会に伝え指導をしているところだそうです。
「『毒餌を置く』とも書いてあったが……」とたずねると「それはまずいです」と答え、
実施方法について自治会に指導していくと述べていました。


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> みどり町連合自治会会員各位殿 みどり町連合自治会会長 浜○清○
>
> みどり町連合自治会として 「野良猫」の捕獲を実施いたします
> 捕獲した「野良猫」は鈴鹿保健所に持っていき収容いたします
> 期間10月11日~11月30日間で 実施します
>
> ※飼い猫がいなくなった時は 保健所と警察に連絡してください
> 自前で捕獲器を持っておられる方は「野良猫」の捕獲に協力ください
>
> 近隣住民に迷惑を掛ける飼いかたをしている飼い主は、動物愛護管理法7条に違反

しています。
> 飼い主が所有物権を行使しようとしても、権利の濫用とみたされば所有権を行使す

ることはできません。
> また、管理不行き届きの猫が近隣住民へ害をおよぼせば民法718条により飼い主が

賠償する義務があります
>
> 外飼い猫や野良猫の被害を無くすためには駆除しかありません。
> 虐待法には 触れません。合法的に害獣駆除しましょう。
> 捕獲器で捕まえ保健所へ持ち込むのが一番確実です。


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>
> 自宅の敷地内に毒餌を 置くのも効果的です。
> ともかく猫は容赦なく駆除するに限ります。

http://getnews.jp/archives/145407

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「猫好き」の者としては、こういった「排除主義」の地区に住んでいないのに「ほっとする」

のだが、ここで野良猫の「役割」として、「ネズミの天敵」という側面を忘却してしまうと、

猫の排除に変わって「大量の野鼠」の繁殖という危惧も生まれるものである。

その昔の「すずめは害鳥」であると、駆除命令をさせた中国の指導者は、その一言で

「三千万人の餓死者」を出したものである。

スズメは稲穂に付く害虫を退治してくれる側面を、一方的な「偏狭な思考法」で最悪の

政策を施行して、結果的に人民を塗炭の苦しみに追いやってしまった。

と、存在意義の排除を偏狭の思考法でなせば、どこかに影響もでかけねないのだが、

「四角四面」の頑迷な人々には、そこの「ほのぼのした日々の中の安らぎ」に、猫の存

在は・・・、いや、相当に「自分が廃棄物処理装置」の一面を持っているを欠念してしま

った、あちらの人達と似通った余裕のない気質のそれが、厳密に「きっちり規律を守る」

そして結果的にそこに住める人がいなくなるのは、ちらっとも思考出来ないのかも・・・。

と、あまりの「二酸化炭素排出」「廃棄物製造装置」の身勝手さが・・・。


で、極端に排除されてしまうと「天敵」のいない住み易さに大繁殖した「ネズミ」が巻き起

こす「パニック」映画も、また恐怖の対象となるから幾らかは作られている。

それも巨大化とかでなく、大量発生と凶暴化という極々普通の姿のそれが大量に・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=khywOKn-j6k&feature=related

「恐怖の殺人ネズミ」 八十四年未公開作


核戦争後の世界で、生き残った人々と大量発生した「ネズミ」との死闘の・・・。

という設定と裏腹に、少人数のだらしない若者のグタグタな物語で、だれること夥しい。

イタリアン・ホラーらしいグロさ加減の映像は、ネズミの大量投入と死体からの登場

とか、手垢の付いた場面もありだが、どうにも役者の一人芝居が酷すぎて・・・。

ただ最後の駆除になって、画面が締まるのだから、もそっと脚本を煮詰める

なら、それなりに飽きずに見られたものを・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=xTXDR9HJDzM&feature=related

「ファングス」 〇一年未公開作


こちら「ドイツのテレビ・ムービー」だが、テレビの公共的啓蒙を斟酌しているのか、

フランクフルトで清掃業者のストライキがあり、日を追うごとに繁殖の凄まじい速さで

増え続ける「ネズミ」の被害が増えていき、それとともにネズミがもたらす病原菌によ

って病院に運び込まれる人が増加、てんてこ舞いの病院の医師と、駆除を依頼された

処理業者の活躍がテレビ・ムービらしく派手ではないがちょろと緊迫感を醸して・・・。

そつないスピードの展開は、それなりに見ていられるが、かといってはっとするでもなく

淡々と見ていられるネズミ・パニック・・・。

で、最初に書いたように都会における「廃棄物処理」をおろそかにすると、こうなります

よの「啓蒙・警告」も含んでいるようで、やはりにやりとしてしまった。

そしてラストでの「子ネズミ」の鳴き声が続編を匂わせるのにも・・・。




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http://www.youtube.com/watch?v=oNiu8yfS6u4&NR=1

「ネクロポリス」 〇四年未公開作


やはり子ネズミの鳴き声は続編を撮る気満々だったを表明した二作目。

病原菌とかのそれなりの説得力をもった前作と変わって、こちらは力業の

元来の「ネズミ・バニック」の強力版。

フランクフルトの事件から三年後、友人の結婚式へと田舎に向かうと、そこの

町では「ネズミ退治に遺伝子操作」で凶暴化を押さえ込む実験がされて、しかして

そこの助手が、その研究用ネズミを逃がしてしまって、それを隠避するものだから、

町は再びフランクフルトの悪夢を見る結果となって・・・。

コンピューター・グラフィックには、自然なネズミの動きには適わず、やはり解決法

も「作り物」の迫力のなさは致し方ない・・・。

それでも楽しめた作品ではある。



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http://www.youtube.com/watch?v=mP-YpXxgAkM

「パリ・デストラクション」 〇六年未公開作


こちらは「ファングス」と設定がとっても似ていて・・・。

やはり「都会のゴミ処理」は行政にとっては啓蒙・警告の対象なのではと思える。

ゴミをその場にほったらかすと「大量のネズミ」の逆襲にあいますよ。

こういったドラマで、そのことを再認識してくださいってな見たあとの印象しか・・・。

というか、「あれっ、どっかで見たぞ」という認識になるから、「かの国同様のパクリ」

かいなと、真剣に見る気がうせたものである・・・。


まぁ、繁殖率の凄さは「天敵の数」による駆除が、最大の予防策なのは当たり前

なのだが、ここでは大量のネズミにやられるネコちゃんと犠牲なるんだから・・・。

臆病なネズミも欧州では「ハッタリの強気」が、いや清掃観念のなさがこういった

映画を作らせる原動力かも・・・。


ラッツ [DVD]/リチャード・レイモンド,ジャンナ・リアン,アレックス・マクブライド
¥5,040
Amazon.co.jp        といったところで、寒さのため膝に乗ってくるネコを抱えて・・・。
                                          またのお越しを・・・。