いにしえの「放射能」恐怖が作り出す怪獣「ビヒモス」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

原発の爆発以来、政権の隠避体質も手伝って、「汚染数値」について神経質に
なっている国民は、マスコミも過敏に反応して「突如出た」高濃度の数値に対
して蜂の巣を突っつく大騒ぎだったが・・・。

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東京・世田谷区の区道の一部から高い放射線量が検出されたことを受けて、世
田谷区が専門の業者に委託して隣接する住宅を調べた結果、床下の箱の中にあ
った瓶から極めて高い放射線量が検出されたということです。
世田谷区は、周辺の高い放射線量は原発事故の影響ではなく、この瓶の中の物
質が原因とみて調べています。
世田谷区弦巻の区道の一部からは、今月6日の区の測定で、1時間当たり最大
で2.707マイクロシーベルトという高い放射線量が検出され、13日に改
めて測定したところ、区道に隣接する住宅の塀に近い、地表から高さ1メート
ルの場所で、1時間当たり3.35マイクロシーベルトという値が検出されて
いました。現場に隣接する住宅は、ふだんは人が住んでいないということで、
区では13日午後から住宅の持ち主らの協力を得て、家の中や敷地内で放射線
量を測定するなど原因の特定を進めていました。その結果、家の床下から木の
箱が置かれているのが見つかり、箱を開けたところ、さらに紙の箱があり、中
に入っていた瓶から極めて高い放射線量が検出されたということです。
放射線量は、測定器が検出できる1時間当たり30マイクロシーベルトを超え
測定できないほどの高さだということです。問題の瓶は、高さ7、8センチ、
太さが5、6センチで3、4本あり、いずれも古い瓶で汚れて黒っぽくなって
いるということです。区は、この住宅周辺の高い放射線量は、東京電力福島第
一原子力発電所の事故の影響ではなく、瓶の中の物質が原因とみて、文部科学
省の原子力安全課放射線規制室に調査を依頼し、さらに詳しく調べています。
世田谷区は今後、文部科学省などと相談しながら放射性物質の除去を急ぎたい
としています。

ソース:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111013/t10013244821000.html
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都内の一部の地区だけの高濃度なら、違った「放射線」と見るべきものをマス
コミがどんな思惑か、どっと報道するものだから「陰謀説」まで飛び出して、
その数値自体にも信憑性が揺らぐパニック症候群を患ってしまった人々は、発表
を信じないと、そして的外れな指摘をする「専門家」と呼ばれる人もいて・・・。
結果的に「ラジウム」が原因とか、夜光塗料の仕事の残渣物らしいとなって、報
道も萎んでしまったが、さて「ガイガー数値」と人体影響との相関関係は、さて
数値の「被爆」として、この地区の人は「相当前から浴びた」ものと判断出来る
となって、数値に対する驚きも「なんだかどこに指針があるのやら」と、直接的
な内部被爆をしない限り、影響は薄くとなりそうでなのだが・・・。
過剰な反応わしてしまうと、以下のようなものとなると「人格を疑われる」が・・。


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ジャズサックス奏者の矢野沙織さん(24)が福島県産農作物についてブログに書
いた内容が物議を醸し、謝罪する事態になった。
2011年10月13日付けで「非国民」というタイトルの記事を掲載した。
「放射能を含んでいる可能性のある作物の一切を口にはしたくない」
記事によると、少し前、沖縄県那覇市の国際通りで、物産展が開かれていた。
夕飯の買い物をしようと、電話をしながら露天を見ていたら「福島物産展」のノ
ボリが見えたので、思わず電話口で「あ、福島産だったわ」と言ってしまったの
だという。
これに、店員の「おじさん」が「おい、ガキ、ちょっと待てや」と言ってきた。
矢野さんも「あ、すみません。でも『福島産だった』と言っただけですよ。
それにしてもガキっちゅう物言いは気に入らないんだけど。どうかした?」と反論。
すると、店員が「作った人の気持ちなんか解らないだろう」。再び矢野さんが
「お百姓が可哀想だから一億総被ばくをしないと非国民かい?そんな思考はまるで
某大戦中だな」と言い放つと、店員はバケツを蹴飛ばしてどっかに行ってしまった
という。
矢野さんは「放射能を含んでいる可能性のある作物の一切を口にはしたくない意志
を持っている」のだそうで、福島県産米が出荷可能となったことについても「『米
からの放射性物質は検出されませんでした。』と。いや、正直それ嘘だろ、普通に」
と書いていた。
放射能の恐怖のため、東京出身にも関わらず5月に沖縄に移住したのだという。
過去には「放射能恐怖は正義」とも書いている。 (後略)

http://www.j-cast.com/2011/10/14110049.html
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誇大妄想に陥った人にすれば、極端なエゴイステックなものとして顰蹙と軽蔑も
伴ってしまい、なんだかこれらのすべては、的確な情報開示のなさなのにと・・・。
ただ何も信じない人になれば、自分の目に映るものだけというのも頷ける。

そしてそんな人なら、「放射能の影響」で巨大化してしまう生物もありと思える
かも・・・、さすれば映画的には「荒唐無稽」な設定でも「アリ」となって、想像を
膨らませる結果、怪獣映画の設定が生まれる・・・。
ただ、そこである程度怪獣の造形が練れていないと、とんだ「お笑い」となって、
後々貶されるだけのものとなってしまう・・・。
そんな怪獣ものに入る映画が、「海獣ビヒモス」ではないだろうか。

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「海獣ビヒモス」 五十九年未公開作



核実験の影響で「放射能」を浴びた怪獣が、それを餌として「放射能」で攻撃を
人類に仕掛けるという「どこかの国の怪獣」ものから頂戴した設定をちゃっかり
頂いて作った一遍は、本家のものとは裏腹に「怪獣の造形」に対する意識が恐竜
のそれだから、なんともな脅威や迫力がとんと乏しい「残念」なものとして、今に
語り継がれてしまうものとなっている。
それでも映画の中の逃げ惑う人やら、立ち向かう軍隊はそれなりに必死の演技で
「お馬鹿な脚本」に目をつぶれば、ロンドンの市街戦はなかなかに見ていて面白い
特撮ものである。

そんなどうにもならない造形だが、逃げ惑う人々の迫力は流石のスペクタクルと
してその場面だけは批判しないという怪獣映画があった。
それがデンマークものとしてよりは、そのしょぼすぎる造形の「冷凍凶獣」という
凄まじい邦題のものである。


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「原始獣レプティリカス 冷凍凶獣の惨殺」 六十二年未公開作




銅鉱山の採掘場でボーリングのドリルの中から得体の知れぬ生物の肉と骨が
発見されて、それが研究者の手によって「再生」してしまうと、物凄い再生能力
のある怪獣が瞬く間に元通りとなって、コペンハーゲンは阿鼻叫喚の場所として
人々が逃げ惑う・・・。
大群衆が橋を渡って逃げる。そして怪獣が迫ってくる。
開閉橋の捜査員は慌てふためき、渡っている人がいるにもかかわらず橋を上げ始
める。後から後から続く人は、次々河へと落ちていく・・・。その映像は迫力満点
で息を呑む本物のスペクタクル・・・、何しろ追ってくる怪獣はヨロヨロと建物
一つ壊せない凶獣なのだから、その対比はより怪獣の情けなさを際立たせてしま
い、後には「最低の怪獣映画」の烙印を押されてしまった。

と、出来損ない映画と同じで「放射能」に神経過敏な反応も考えものだが、その
一方で「内部被爆」の影響が出るのが数年後としたら、その時のためにも「徹底
した検査」は必須なものであろう。こういった映画が後々にも「顰蹙」を買うの
は勿論記録媒体が広く人々の目に付くからなのだし、その時に発病した時の補償
は履行して貰わないと・・・。


大海獣ビヒモス [DVD]/ジーン・エヴァンス,アンドレ・モレル,ジョン・タマー

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              といったところで、またのお越しを・・・。