肩身の狭い者達の憩い「コーヒーとシガレッツ」 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

主婦目線の厚生大臣ならではの「安易な詭弁増税」として「タバコ増税」を言い募る

会見が波乱を含んだ「閣内不一致」と、船出早々と「やっちまったな」のプラスのない

「個人的発言」、しかし「タバコを吸う人」にとっては、以下のように怒りを持つ人もいる

ようで・・・。


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昨年の一箱100円以上値上げという大増税に続き、今年4月には神奈川県で罰則付き

の受動喫煙防止条例が完全施行された。異論を許さぬ禁煙礼賛の空気はファッショ

的な危うさをはらんでいる。愛煙家で知られる養老孟司氏が、紫煙なき社会の先にあ

る危うさを指摘する。
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4年ほど前に劇作家の山崎正和氏と禁煙運動をテーマに対談し、他人に禁煙を強要

する社会の異常性を指摘したところ、日本禁煙学会から質問状が届いた。編集部か

ら止められたので返事はしなかったが、本当は「これからもお互いに末長く元気にや

りましょう」とエールを送りたかった。
禁煙運動は喫煙者がいなければ成り立たない運動だからだ。
今さら言われなくても、たばこが健康に悪いことなど、昔から誰でも知っている。私が

大学に入学した50年ほど前の話だが、通学途中でばったり出会った同級生が「昨日

たばこを吸って朝起きたら、口の中に嫌な味がまだ残っている。こんなもの健康にい

いわけがない」と言い、「オレはやめるから、お前もやめろ」と言った。半世紀も前から

「健康に悪い」「お前もやめろ」を飽くことなく続けている。
世界で最初に禁煙運動を始めたのは、ナチスドイツのヒトラーである。ヒトラーは非喫

煙者で、国民の健康増進運動の一環でたばこを禁止したが、それが優生思想に結び

ついた。精神病患者の安楽死に始まり、最後はユダヤ人の大虐殺に行き着いた。

日本でも2002年に健康増進法が施行され、健康増進に努めるのが国民の責務とされ

たが、国が国民生活に踏み込み、習慣を変えさせようとするのは、戦時中の「欲しがり

ません、勝つまでは」と同じである。
私は昆虫採集のためにラオスなどの発展途上国に行き、熱帯雨林に入ったりするが、

熱帯性マラリアや住血吸虫病にかかる危険もあるし、現地に行くまでの飛行機もオン

ボロだ。実際に日本の昆虫学者の中にも飛行機事故で亡くなった方は何人かいる。

そんな人間にしてみれば、「たばこが健康に悪い? それで?」である。自分で判断し

てやめるのはいいが、国が押しつけることではないのだ。
副流煙の問題だというかもしれないが、世界で初めて副流煙の害を唱えたのは元国

立がんセンター疫学部長の平山雄氏で、彼の疫学調査には多くの疑問が寄せられ、

特に副流煙の害については問題外とされている。
たばこは健康に悪いかもしれないが、肺がんの主因であるかどうかについては疑問が

ある。現実に、日本人の喫煙率は下がり続けているのにもかかわらず、肺がんの発症

率は上昇する一方である。



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日本人の寿命が延びたことも理由だが、発がんのメカニズムは複雑で、原因となるも

のも食生活から大気汚染、ストレスまで無数にある。たまたま肺にがんができたのを肺

がんと呼んでいるだけで、でなければ非喫煙者で肺がんになる人が山のようにいること

を説明できない。
がんを発症するかどうかも個人差が大きく、麻雀に例えれば、配牌がいい人は簡単に

あがれる(がんになる)が、配牌が悪いとどんなに悪さをしてもあがれない(がんになら

ない)。酒もたばこもさんざんやりながら80歳でもピンピンしている人もいる。つまり、が

んは根本的には遺伝的な病なのだ。
あまりにも「たばこで肺がんになる」というキャンペーンをやりすぎたため、逆にたばこを
やめれば肺がんにならないかのような幻想が広がっているのもどうかと思う。禁煙に限

らず、「メタボだからダイエットする」とか「サプリメントで足りないものを補う」とか、それ

で健康になり、自分で寿命をコントロールできると信じている人が多い。しかし、それも

個人差の中に埋没する程度の効果しかない。
健康至上主義がはびこる一方で、日本では交通事故で毎年5000人が亡くなり、自殺で

3万人が亡くなっている。いくら健康に気をつけていても、明日、クルマに轢かれて死ん

でしまうこともあるのだ。本当に国民の命が大事だというのなら、禁煙運動より先に自動

車反対運動をしたらどうか。自動車だって排気ガスで大気汚染を引き起こしている。

私には石油業界と自動車業界がたばこをスケープゴートにしているようにしか見えない

 http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110906-00000010-pseven-pol
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個人的嗜好り範疇なものに対して、安易な姿勢を政権が見せれば反発は大きい。

にしてもこの人物も「他のものに対する」意見を控えて、単なる増税の仕組みと「煙草

有害」から政策としての健康増進に役立てるならと、批判もその運営の「インチキ」を

言い募るなら「賛同者」も増えそうなのだが・・・。


まぁ、喫煙者の肩身はどんどん狭まり、息苦しさも漂ってくるのだが・・・。


で、そんな嫌煙の人々にとっては見てはいけない映画として、いやうっかり見てしまえば

席を立つか、はたまた「喫煙者」へ転向してしまうかの映画が「コーヒーとシガレッツ」

だろう。



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http://www.youtube.com/watch?v=t16b_UpDmLc&feature=related

「コーヒーとシガレッツ」 〇五年公開作


十五年の歳月がある作品は、十一篇のオムニバス風の他愛のない会話と

コーヒーと煙草の映画。

だが、会話のないコーヒーだけの憩いと、そこに煙草があるとでは、やはり

喫煙者からすれば、それこそ「一服の清涼感と癒し」が最も感じられて、ほっと

出来るのだが・・・。



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こんな何気なくも待ったり出来る雰囲気、そこには退廃的空気も漂い、

とっても好ましい絵図らなのだが・・・。

下の人は、それこそ目くじらを立てて「嫌悪感」満杯で蔑むのだろう。



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こんなのしか人材がいないのだから、国民の生活が第一とのたまう

その国民が「日本国民」ではないのかと、偏狭な思考法の「村社会」

みたいな政権は、御免被りたいものだ。


コーヒー&シガレッツ [DVD]/ケイト・ブランシェット,ロベルト・ベニーニ,スティーブ・ブシェミ
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Amazon.co.jp             といったところで、またのお越しを・・・。