往年の歌姫の艶姿「ナンシー・シナトラ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

昔も今も音楽で大人気を取ると、それに伴って映画出演して相乗効果を生み、
更なる「商売・商売」の商魂逞しいさまは、一方で情報が途絶えがちにあった
不便な時代のが、「悪意」よりは「情報を与える」意味での露出には誰も異論
をはさむこともなかったとも思える。
まして唄うだけの歌手が、その姿をスクリーンに躍らせれば、それだけでも鑑
賞の動機となる・・・。
そんな人の中に「ナンシー・シナトラ」も入りそうで、うら若き姿が今に蘇る
往年のファンにすれば、よーつべの情報は有難いものである。


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「踊れ! サーフィン」六十四年公開作

「ビーチ・パーティ」とか「サーフィン」が人気になり、それに合わせた「青春
歌謡映画」アチラでも日本でも「音楽と青春」が切り離せない人気となっていて
そこに「ビキニ・スタイルのお嬢さんが闊歩する砂浜」は定番だったを教えてく
れるもの。

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「クレイジー・ジャンボリー」六十五年公開作

これも主演でなく脇を固めるものだが、この映画、主演とかでなく「ゲスト出
演」するバンドの数々が見ものとなっている。
物語り自体は、学校で内緒に作曲したものが、手違いから学校にばれてしまう
騒動に恋愛を絡めての「青春ミュージカル」仕立てののもの。




「にくい貴方」



「シュガータウンは恋の町」

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「プレスリーのスピードウェイ」六十八年公開作

音楽と映画の融合でプレスリーのものに共演しているもの。
勿論主演はプレスリーで、それに絡む女性としての「刺身のつま」的色合い
だが、一応会計士として主役のレーサーをサポートする役どころで、いつしか
対立から心通じ合いと「青春恋愛映画」の王道を貫く作品。

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これも例に漏れず、プレスリーの歌をフィチャーした音楽映画のそれで、レー
サー役のプレスリーがアチラで人気の「ストックカー・レース」挑むという
スピード感も溢れるものとなっていて、飽きずに見られる一本ではある。



「サマー・ワイン」

日本ではこれが一番のヒットとなりそうな曲だが、デュエットとはいえ、
ナンシーは同じフズしか歌っていず、男の低音にナンシーの声が心地良い。
「掛け合い漫才」みたいな「ひたすら酒を奨める女と、それにツイほださ
れて身包みはがされる悲惨な男」という昔からの「酒と女は怖い」を軽快
な曲調に乗せるから、まして誘っているのがナンシーときてるから、こん
なんだったら「誘われるままに呑んだくれ」ても、笑って許せる・・・。


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「ワイルド・エンジェル」七十年公開作

制作は六十六年のロージャー・コーマンものであり、低予算の帝王は実在の
「ヘルス・エンジェルス」に俳優を入れ込む方式で、よりドキュメンタリーな
手法で「無軌道な若者達」とりわけその昔の馬の代わりとしてのバイクを駆る
アウトロー集団を映像化している。
これの出演をきっかけにピーター・フォンダは「イージライダー」を撮るのだ
からコーマンの先見性は確かだったとも思えるし、金の掛からない映画という
コンセプトにも合致して、この暴走集団を隠密にマークしていた警察も映像に
映りこむというタダでの出演だから、なんとも・・・。

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ピーターの相手役に出ていたナンシーも、バイクに跨りとファンにとっては
見所はそこしかない。
何しろ物語りはあってないバイクの走りと暴力を、ヘルス・エンジェル視点
で描いたという安上がりな一本。




「バン・バン」
映画「キルビル」によってサントラとして復活して、再び光が当たったマイナー
曲調の「暗い曲」だが、なかなかに歌唱力のいるものをさらりと唄うナンシー
に改めて実力者ぶりを見る思いがする。

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              といったところで、またのお越しを・・・。