最高裁での「国旗・国歌」に対する一応の判断が出て、そして大阪の「条例案可決」で
なんともそれへの反対「論旨」の横暴さに、一般的日本人は「眉をひそめる」結果と
なって、「乖離しすぎた一部の者」を見る思いを抱くのは少数ではないだろう。
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君が代起立条例 学校をゆがめる人権軽視2011年6月6日
思想・信条の自由を制限する案件が「数の暴力」で押し切られた。橋下徹大阪府知事
率いる「大阪府維新の会」府議団の提出による「君が代起立条例」が、府議会で「維新」
などの賛成多数で成立した。
「維新」は地方選で得た単独過半数の力で公約にない同条例を制定した。「学校での服
務規定の厳格化」など条例の目的や条例提出から成立まで10日足らずの性急な手続
きに、疑問と危うさを感じる。
府教育委員会が異論を唱え、自民、民主、公明など野党は反対。可決後、橋下知事は
「嫌なら4年後の選挙で維新の会(の候補)を落とせばいい」と述べたが、全府民の知事
として暴言であり理解に苦しむ。
府教委によると、入学式で起立しなかった府立高の教員は2009年度57人(29校)、1
0年度46人(28校)、11年度38人(27校)と減少している。
大阪府教職員組合は国旗国歌法が制定された1999年以降、教員に起立を呼び掛け
る。校長と対立し学校が混乱しては、子どもの教育によくないとの判断からだ。
府教委の中西正人教育長は「条例による義務付けは必要ない」と表明。指導徹底で十
分との考えだ。
橋下知事の言動には起立しない一部教員へのいら立ちと、これを強権でねじ伏せようと
の意図が目に付く。しかし、教育基本法は教育行政の独立を定めている。公権力の教育
への介入は慎むべきだ。
日の丸起立・君が代斉唱を求める職務命令について、5月30日の最高裁判決は思想・
信条の自由を「間接的に制約する面がある」としながらも許容し合憲とした。ただ、これを
もって人権制約の常態化が是認されたとは言えまい。
橋下知事は9月議会で職務命令違反の処分基準を定め、罰則付きの条例制定を目指
す。条例は君が代斉唱に限らず職務命令違反が対象。命令違反3回で免職とする。
日の丸・君が代への思いは人それぞれだ。教え子を戦場に送り出した軍国教育を教訓
とする現場の思いも一刀両断に切り捨てられまい。
剥(む)き出しの強権によって教職員の人権を制約し、学校運営で職務命令を盾に教職
員間の熟慮の討議=「熟議」を許さない。こんな教育行政トップや学校経営者がいて、も
し人権擁護や民主主義の大切さを唱えても、子どもたちは信用しないだろう。この条例は
乱暴だ。議論をやり直した方がよい。
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-177895-storytopic-11.html
国歌斉唱起立条例 「集団提訴も視野」 教員・弁護士の団体
・大阪府内公立学校の教職員に対し、式典での国歌斉唱時の起立を義務づける
府の条例について、府内の教員や弁護士でつくる「日の丸・君が代」強制反対
ホットライン大阪は6日、府庁で記者会見し、憲法上、教職員に起立斉唱する
義務はないとして、集団提訴も視野に抗議活動を進めると発表した。
また、9月に橋下徹知事が提案する予定の教職員らの処分基準を定める条例に
反対し、署名活動を行うとした。
http://www.sankei-kansai.com/2011/06/07/20110607-053691.php
卒業式などで校長の職務命令に反し、国旗に向かっての起立や国歌斉唱をしなかった
ことを理由に、退職後に嘱託職員として再雇用しないのは違法として、都立高の元教職
員13人が損害賠償を東京都に求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷(白木
勇裁判長)は6日、元教職員側の上告を棄却した。「校長の職務命令は思想と良心の
自由を侵すものとして憲法19条に違反するとはいえない」と判断を示した。元教職員
側の敗訴が確定した。
5月30日の第2小法廷判決に続く合憲判断。職務命令の合憲性が争点となった訴訟
は、第3小法廷でも今月14日と21日に判決が予定されている。この2件も、2審の結
論を見直す可能性がある弁論が開かれないことから、2審の合憲判断が維持される
見通し。
第1小法廷は「起立斉唱行為は慣例上の儀礼的な所作としての性質を有し、職務命
令は個人の歴史観や世界観を否定するものではなく、個人の思想と良心の自由を直
ちに制約するものとは認められない」と指摘。ただし、国歌国旗に敬意を表明すること
は応じがたいと考える人にとっては「思想と良心の自由に間接的な制約となる面があ
ることは否定し難い」とした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110606/trl11060621060005-n1.htm
大阪府の橋下徹知事は8日、府議会で成立した教職員に君が代の起立斉唱を義務づ
ける条例について、府教育委員らと意見交換した。
教育委員からは、大阪維新の会以外の主要会派が採決で反対したことについて「10
0%の民意を受けていない」と懸念を示す声が出たほか、知事が9月議会に提出を検
討する教員や行政職員の処分基準を定める条例案にも慎重意見が相次いだ。
橋下知事は会合で、君が代条例について「力点を置いているのはガバナンス(統制)
の問題」と説明。
これに対し、教育委員らは公務員の規律厳格化をめざす趣旨については理解を見せ
たが、「府民の本当の願いはこういうこと(君が代の起立斉唱)で議論することなのか」
との声も。起立斉唱を求める職務命令に従わない職員らの処分基準を定める条例案
についても「そんなに焦らなくてもいい」との指摘が出た。
府教委はこの日、知事との意見交換後に開いた臨時教育委員会議で、君が代条例に
ついて「一般的な規範で、個々の教職員に具体的な義務を課すものではない」との統
一見解を示した。中西正人教育長は会議後、起立斉唱を求める対象について「入学式
・卒業式に参列する者に限定すべきだ」と語った。
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asahi.com 2011年6月8日22時27分
http://www.asahi.com/politics/update/0608/OSK201106080148.html
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百パーセントの「民意」とは、流石に「アサヒる」報道機関は、画像のような「悔し涙」
を紙面にぶつけているようである。
大概の日本人は、以下の掲示板の書き込みに同意してしまうが・・・。
へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ
へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ
この問題は、普段民主主義とかを都合よく曲解するものたちにとって、反対意見を封
殺することができず、自分達と国民との「乖離」を懸命に自分達の価値観に「従わせ
る」意思を匂わせるが、それが「民意」とでも言いたげである。
「荒唐無稽」といえば、浮世離れの妄言・妄想をさすが、スポーツ選手にとって、いや
どんなものでも日本代表に選ばれた者にとって、アイデンティティとしての再認識を
するのは、よりどころの国旗・国歌になるのは精神衛生的にも健全な発露であろう。
と、その昔国旗を胸に戦った経験者の素朴な感慨である。
だけにこの問題、何タラに関連付けされて批判を浴びるたび、その論旨が「荒唐無稽」
に思えて、スポーツをしたことない人の「些末な偏狭思考」は、世間を狭める元になって
「哀れになって来る」ものである・・・。
で、その「荒唐無稽」なものには映画に多々存在し、画面を見つめて「大笑い」をして、
その製作過程のスタッフをも、「おいおい、頭大丈夫?」と、撮影手法にもけちをつけ、
見ている時間を有意義に笑いながら過ごせる・・・。
そんな映画を多数排出する「アサイラム」のその壮絶な「荒唐無稽」さは、「メガピラニ
ア」にも、存分に発揮されていた。
http://www.youtube.com/watch?v=6-f6ajByOEU
「メガピラニア」 十年製作
突然変異を起こし巨大化していく「ピラニア」の凶暴性に国際間で紛争になりそうな
「事件」が発生して・・・。
といっても、ベネズエラのらしき川で、らんちきパーティに参加するアメリカ大使と評
する「おっさん」が自分達で揺らしたヨットから川に落ち溺死(勿論、喰われちまった)
のだが、報告を受ければテロリストの犯行として、捜査官を派遣する・・・。
国際間の紛争でも「たった一人の捜査官」で、ベネズエラ単身乗り込み、そして空港
で待ち受けるのが国軍の兵士なのだが、しょぼい映画の常で空港もどこかの空き室
利用の上、裏口使用だから立ち話もまるで「井戸端会議」のそれ・・・。
この捜査官が身体はむきむきだが、頭は足りなそうと来て・・・。
記念写真に納まる主人公と素晴らしい造形の「凶暴なピラニア」だが、その突然変異は
まさに「荒唐無稽」で、進化の過程が物凄い尺で行われ、瞬く間に抱いているサイズか
ら、人を一飲みにしそして戦艦であろうと潜水艦、それも原子力潜水艦をも、容易く
喰っちまう、戦略核ミサイルも「魚雷」で発射しちまうし、それでも退治できずに・・・。
って、あれだけの爆発の広がりから言えば、潜水艦も水中爆発の衝撃を受けそうなの
だが、荒唐無稽な物語は、不自然なものも「強引」にそれで良しへと、押しやってしまう。
次々にパワーアップしてくる「変体」は、解決の糸口も見えず、完全無欠のまま人類を
滅ぼすかに見えたが、マッチョマンの活躍で強引に終息していく・・・。
と、のりに乗って「ピラニア」を無敵にしたはいいが、どうやって「ハッピーエンド」に持っ
ていくかを悩んだような「脚本のご都合主義」が、あっけに取られるラストシーンとなり、
英雄然とした主人公と科学者が、恋に落ちたみたいなラストで一丁出来上がり・・・。
その科学者が「ティファニー」ってんだから・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=826PTEuHKhE
「二人の世界」 ティファニー
面影はあるものの「ピラニア」みたいな・・・。失礼、年には勝てずにそのボリューム
には、圧倒される・・・。
何でもいいから、「めでたし、めでたし」で、見終わればスタッフの苦労が偲ばれる。
縮尺のチグハグさの前には、すべての物語が「お笑い狙い」と分かり、真剣な演技
をする「ティファニー」には・・・。
と、どんどん最強にしていく過程が「荒唐無稽」なのだが、その昔の「旧日本軍最
強伝説」にも似て、言い募っていくと収拾が付かない状態に陥って・・・。
誰でもこの映画の感想なら「お馬鹿映画」と呼ぶだろう。
それと同じ臭いがかもし出される「国旗・国歌」に対するマスコミやら市民団体の
主張は、歪曲された「公務員」の職場放棄がかくされてしまった。
- メガ・ピラニア [DVD]/ポール・ローガン
- ¥5,040
- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。