勇ましい被害も映像では、単にお色気「スレイブ・ガール」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

ひところ「従軍慰安婦」なる珍妙な言葉が、国内のマスコミの手によって広まったが、

検証されれば「売春婦」の実態がばれてしまい、今ではマスコミも言葉自体を控えて

しまい、そして何よりなのがかの国でも、これについての追求を今なお続ける人々に

対して「冷笑」になりつつある。

それでも骨の髄まで「差別意識」を持ち続ける奇特な人々は、被害者面がお好みで

延々と続けている。


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ソウル市にある駐韓日本大使館前で毎週水曜日正午から、旧日本軍の元慰安婦や

支援者らが、日本政府の公式謝罪や法的補償を求めて行っている抗議集会「水曜

デモ」。1992年1月に始まり、今年8月11日で930回を数えた。
水曜デモを主催するのは、慰安婦問題を解決するために設立された韓国の団体「韓

国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」。韓国の反日団体の急先鋒として知られる。
ただ実際にその日のデモを仕切るのは挺対協とは限らず、毎回違う。日韓の支援団

体や学生らが当日のデモを企画し司会進行を務めており、参加者らも同じメンバーと

はかぎらない。
「日本政府は謝罪しろ、謝罪しろ」「国家賠償しろ、賠償しろ」とシュプレヒコールを
あげていた。


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この日のデモには、「3年越しの希望がかなって参加した」という東京都・品川区役所

労働組合の組合員の姿もあった。約10人ほどが参加。「本当にごめんなさい。

日本に戻ってたくさんの女性に伝えたい。ともにがんばりましょう」と訴えていた。
メンバーらは、デモの中でなぜか慰安婦問題とは直接が関係ない「朝鮮高校授業料

無償化」も訴え、「在日」が日本でどれだけ差別されているかを切々と説いていた。
 http://sankei.jp.msn.com/world/korea/100815/kor1008151148001-n1.htm

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新たな応援が入れば、マスコミも書いてくれ、しかしその抗議がいかに「思惑がらみ」

のものであるかを、さりげなく結語にしていて、結果的には卑しめたい性根が誰からも

嫌われる存在へと移行していきそうで、なんとも・・・。


で、以前はこの強制された「売春婦」のことを、「スレイブウーマン」やら「スレイブ・ガ

ール」なる語句で、やたらめったら映像が捏造お構いなしに垂れ流されていた。

しかし単に戦争時の「生き死に」と「欲望」の狭間の人間性について、その後で論及

すること自体、人間性を疑いたくなる。

何より「売春」は、太古の昔からのもっとも古い商売であったを斟酌すれば、男社会

から始まったもの自体を否定していく結果となって、現在の存立も否定しなければなら

なくなりそうである。まさか「タイムマシン」を発明して歴史を「書き換える」ことに予算を

つぎ込む「日本のボンクラ政権」そのものとダブることになる。

とまぁ、語らずともその語句の持つ意味合いを、たぶんに理解している人達は、言葉の

持つ淫靡な響きでのみ、映像にそれをしたためる。

そしてそれが娯楽としての映画に反映されれば、いたく欲望を刺激するものとして、ある

一定の需要は見込めるものとなる。

そんなものの中から、いくつか拾ってみた。


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http://www.youtube.com/watch?v=yV2ZC1vPp-w&feature=related

「紀元前三万年の女」 六十七年未公開作


邦題がなんともなものとなっているが、これが「スレイブ・ガール」からの変化して

のもので、ハマーの得意の「女体のきわどい色気」を当時はやった「アマゾネス」

風にして映画として映像化したものである。

にしても凄いのが、紀元前とかぬかしながら、言語が英語であるについての言及

もなく、白サイを崇める種族が黒髪で、ブロンド髪の女性種族を「奴隷」としている

設定とか、合体させるものが紀元前、アマゾネスと今一統一したものもなく、原始

百万年やらのハマー作品からも逸脱している・・・。

単に女性の水着並みのオンパレードのみが、着想の根底にあればそこに需要を

見込んだ作品となって来る・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=EXwXsm4qRoQ

「キャプテン・ロジャース 女奴隷の惑星」 七十九年製作


アメリカン・コミックのヒーローものもいろいろあるが、そこからの「バック・ロジャース」

のテレビ製作ものの一遍に、こんな題のものがあった。

ここでもどういうわけか、極端に肌を出すファッションが主流で、ヒーローものでもある

程度、視聴者対象がどこにあるか分かるものである。

主演の人々のファッションもピッチピッチのもので、特に女優はカルト人気を誇るまで

になった。



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http://www.youtube.com/watch?v=uOtn60Suib8

「女宇宙戦士 スレイブクィーン」 八十七年未公開作


サービス満点ショットのみで出来上がる映画は、生地の少なさと反比例してロボット

造形はとんでもなくチャチ、もっとも空想科学ものなのに以下のようにその衣装は、

とても戦士とかは想像出来ない。

SFエロ映画は、根底にSMが隠れていると見えて、「女奴隷」の苦痛や恐怖に歪む

顔を見ることに快感が存在しているらしいが・・・、アクションも程度問題となれば、あか

らさまに「見なかったことにしたい映画」という範疇に入りそう・・・。


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と、批判してもオッパイが揺れれば、おおっと顔を近づける「浅ましさ」も持ち合わせて

かなりの需要が予測出来るから、細々とでも製作が続くことになる。


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捕らえられる「原始人的ファッション」の生地の少ないコスチュームには、上の紀元前

云々との差異がなく、女体の卑猥さを極限まで取り去れば、こういったコスチュームは

時代を問わないとなって来るようだ・・・。


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「女奴隷船」 六十年公開作


イギリスにハマーあれば、日本には「新東宝」があるとばかりの題名とそれにたがわ

ぬエロを撒き散らす「ベリーダンス」の妖艶さ・・・。

もっとも題名に「偽りアリ」はいつものことで、性奴隷ではない「商品」であるから、そん

な描写は出てこない。

大戦末期の特殊指令を帯びた大尉が乗る飛行機が、敵機によって撃ち落されてしまう。

海に落ちた大尉が救われた船は、あろうことか九州から拉致されて売り飛ばされる女性

達を積む「奴隷船」と、そしてその女性達の不憫さに、敢然と立ち向かう大尉の奮闘・・・。

って、目的が忘れ去られて、これでは戦争に負けてしまうのも頷ける展開・・・。



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http://www.youtube.com/watch?v=TzNcRpAvjAI

「女体渦巻島」 踊りシーン


この当時は、映画には「踊るシーン」が数多く挿入されているが、一つの流行の

ように、この映画でも「女王」の踊りが挿入されている。

これが画像の「三原葉子」であり、そのグラマラスな肢体が、遺憾なくお色気を発

散している。で、この映画の投稿はなかったので、上のものを貼り付けた。


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で、この女王の「悪女」ぶりが、際立っていて圧倒している。

ちなみに大尉は、菅原文太で、盗賊か何かのボスが丹波哲郎となかなかの

配役で、アクションもテンポも良く、娯楽映画としては面白いものである。

ただ「女奴隷」から連想される類いのものはない。

お色気部分は三原がすべて受け持ち、奴隷の服装でない騙されて載せられた

看護婦志望の女に三ツ矢歌子が扮して、完全なお嬢様演技を披露している。

この映画もどちらかというと「無国籍映画」くさくて、大尉の役割放棄が頷けて

しまう・・・。ただ、相当南方の島からの脱出に小船のスケールからすると、日本

にたどり着ける可能性は・・・。


「性奴隷」というネガティブな意識と、かけ離れて「売春婦」的取り上げ方にすると

性の性根も違って、だいぶ人間らしさが出るものだが、歴史に埋もれてしまった

日本の慰安婦の存在を取り扱えば、生きる力強さの「赤線地帯」が浮かぶ・・・。

そこには「自分の足で立つ、過去は過去」という、女性の真の強さはそんなところ

あるものだが・・・。

この話題が出るたび、売春防止法という法律の存在を忘れていることに気付く・・・。


女奴隷船 [DVD]/菅原文太,丹波哲郎,三ツ矢歌子
¥5,040
Amazon.co.jp                   といったところで、またのお越しを・・・。