その昔、「反体制」という言葉があり、現行の価値観が無意味であり、新感覚のものこ
そが正しい・・・。といった「かぶれ」の似非な人々が、若い人に多かった。
この場合、体制とは勿論「政治体制」に対してだが、革新が便利語になった現代では
体制・反対制という意味合いでは語れない。労働組合でも組織内などは自分達の立
場の揺らぎには懸命に守ろうとする「保守的」な行動に出る・・・。
そんな組合に「日教組」も入ってくるだろう。
そして政治的行動を取る場合は、聖職者という名目をかなぐり捨て「違法行為」でも
目をつぶりと、とんだ「先生集団」が出来上がる。
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山梨県教組 国揺らぐ「違法行為」放置7月24日9時34分配信
教育の政治的中立を否定する違法行為が国政選挙でまかり通り、そこで選ばれた人
民主党の輿石東参院議員会長の支持母体である山梨県教職員組合(山教組)が参
その輿石氏は接戦を制し、選挙後の参院議員会長選で無投票により4選された。
北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件をめぐって民主党衆院議員が辞職し、
輿石氏の続投を認めた民主党は、教組との不正常な関係を見直し、違法行為は認
問題の機関紙「山梨教育」は、5月の山教組定期大会で輿石氏必勝への取り組み
政治的中立が求められる教職員の選挙運動は、各種法令で制限されている。
だが、教員への罰則規定がないために違法行為が横行している実態がある。
自民党などが教育公務員特例法に罰則規定を設ける法改正を目指しているのに
違法行為を見過ごすことがあれば、国民と行政の間の信頼関係は成立しない。
http://www.youtube.com/watch?v=KoFwkRxLuR8&feature=related
「十三人の刺客」 六十三年公開作
江戸時代の架空の藩での、「暴君」の行いに時の政府の官僚が危惧を覚え、
密かに処分するべく、「暗殺」を計画、そこに呼応してくる人々と藩主を守るべく
奮闘する人達とのせめぎ合いと、集団抗争をダイナミックに描いた作品。
勿論、アイデアとしては、「七人の侍」が展開の妙とか群像キャラクター紹介とか
とても似てくるのは、流石の東映というべきだろうか・・・。
しかし野武士やらとの戦い、それも泥んこのものとでは、いささか違っていて、
何より「戦意をなくした後」の人の恐れまでも描いていて、「心の折れ」に至った
時の様には、人間の弱さの側面も垣間見せる見事な演出もあり、古きよき時代の
時代劇とは一風変っていて、黒沢明に影響を受けたとしても、それなりに楽しめた
物である。
当時の東映「時代劇凋落」に歯止めをかけたといえる作品は、モノクロの持つ緊迫感
を最大限に生かし、砂塵を巻き上げたり、濃霧の中から現れ出でる騎馬武者とか、と
てもいい絵に仕上がっている。
「七人の侍」がどこまでも泥臭く、必死さを雨の戦闘で描いたのに比べて、その戦闘場
面において、往年の殺陣をきっちり見せるアラカンとかの貫禄は流石である。
で、この体制にはむかうと見える十三人に対して、暴君と知りつつも体制維持に懸命に
なる者を内田良平が演じているのだが、この映画までニヒルな役の多かった役者の対
立する大御所片岡知恵蔵との堂々の渡り合いには、目を見張るものがあった。
それは自分でも使えるものが理不尽で横暴と分かっているが、それでも庇い続け防御
に懸命になるセキュリティー・ポリス的役回りが、ライバル関係とはいえ使命感がみな
ぎっていて、この映画での特筆する存在ではなかったか・・・。
そうそうこの映画を思い出したのは、リメイクの話題が出てである。
http://www.youtube.com/watch?v=FhlHrKz3OtA&feature=related
「十三人の刺客」 十年公開予定作
現代ではこの体制の維持に懸命になる者と、打倒するのがもっと大きな体制維持に
欠かせないと「暗殺」に命をかける男達を、いかに描くか楽しみではあるが、監督に
どんなバックボーンがあるのか知らないが、そこまでの対立構図が描けるか・・・。
主題歌にイーグルスの「デスパレード」を据えるあたりは、それなりに期待出来るが・・。
- 十三人の刺客 [DVD]/片岡千恵蔵,里見浩太朗,嵐寛寿郎
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。