迷惑な隣人、それは誰?「壊れた男」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。
兎角に人の世は住みにくい。」
と夏目漱石もいいます通り、この世の中自分の思うようには運ばないもので
ございます。
下の報道記事など読みますと、「あらあら、言論統制国家」が近づいている
いや現政権はなんとも、そちらを押さえて「国民の生活は二の次」にしよう
としているようで・・・。寒気がしてきます。
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<口蹄疫>初動対応「問題ない」 赤松農相
5月18日11時50分配信 毎日新聞

・赤松広隆農相は18日の閣議後会見で、口蹄疫の対応について「私自身は
やってきたことに全く反省、おわびすることはないと思っている」と初動対
応などに問題はなかったとの認識を改めて示した。殺処分対象の家畜が11
万頭を超えたことについては「これだけの数が出たのは残念だ」と述べた。
家畜伝染病予防法の改正や特別措置法の必要性については「今、とりたてて
やらなければいけないということはない」と否定的な考えを示し、「この方
針で行こうと(17日に鳩山由紀夫首相と)下打ち合わせの話ができた」と
明かした。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100518-00000037-mai-pol

東国原知事「一生懸命やっている」…涙浮かべ

宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫」問題で、感染拡大を受けて非常事態宣言を
発令した東国原英夫知事は18日、記者会見で今後の防疫方法や時期を重
ねて問われると、「(マスコミは)対応が甘かったとか、防疫措置がどう
かとかいうが、一生懸命やっている」と、涙を浮かべながら、まくし立てた。
知事は、疲労感といらだちをあらわにし、途中、「帰ります」と会見を打ち
切ろうとする一幕もあったが、報道陣に引き留められて再び席へ復帰。
「(感染の)封じ込めに失敗したとは思っていない」と強調した。
さらに、「感染源は多岐にわたり、完璧(かんぺき)なディフェンス(防御)
はできない」とし、できる限りの防疫対策を行う意向を示した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100518-OYT1T01019.htm

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元来の政府であれば、初期対策が迅速に図られ被害拡大も随分と内場で済んだ
事案ではないかと考えられるのが「赤松口蹄疫事件」ではないかと思います。
しかしマスメディアの掌握に力を注ぐ政権というのは、「言論は俺のもの的」
思考法で、随分と乱暴な記事を国民に周知するようだ。
貼り付けた画像の告発は、宮崎の弱小報道機関のものだが、完璧無視を決め込
むのは、相当な「捻じ曲がった力」を感じてしまう・・・。

こういうことがまかり通る世の中になった。
いや変化してしまった。
馬鹿正直な人は痛い目を見て、それこそ狡猾で人間性の欠片もない連中は、
権力の庇護の下、いたらぬ自分を正当化してしまう・・・。
まぁ、選挙で選ばれる議員であれば、それを当選させる地域住民の「矜持」
がその程度と納得せねばならないのだろう。一応それが「民主主義」とか言う
やつだし・・・。
言葉はといえば、こんなのもある。

何をぬかすか。場末国家が勝手に分裂して争った。そのために米兵三万六千
   人が死んだ。それを忘れたのか
」。

これは朝鮮半島の「民族紛争」で片方に荷担したアメリカの「恩を仇で返す」場末
国家への「恫喝」であるが、ここの「成りすまし」が多く存在する日本でも、この
思考法はどんどん拡大しているようで・・・。
なんとも「世知辛い世の中なのでしょう」、で、今の世の中は便利なものも沢山あ
って、好きな時に録画しておいたものも見られる、それも小うるさい広告の煩わし
さを省く機能付きと、映画のテレビ放映も変ったものである。
で、そんなものを見ながら、報道記事を読み返すとなんともタイムリーなものを
放映するところもあるもんだと感心したのが、この「壊れた男」であり、昼間の
ローカルテレビといっていい、「テレビ東京」のものだ。
なにがタイムリーって?、こりゃどう見たって「隣人トラブル」なのだが、その裏
になんともな思惑を孕んだ退屈だが、本質を突いた「ホームドラマ」だからだ。


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「壊れた男」 九十七年公開作

この邦題もちょいと酷いとは思うが、さて「壊れた」のは主演のチャーリー・
シーンかとなれば、これがどっこいな脚本が練れていないのか、今一「狂気」
に至る展開に無理はあるが、優秀な消防士である主人公が、プロローグでの
活躍から、さっと妻子に出てゆかれて精神を病み始め、隣人の「傍若無人」に
自分の「正論」をぶつけるも「変人扱い」、いよいよもって邦題の「壊れる」
態度へと変貌して、とんでもなくエスカレートして殺人までも犯し、自分の
「矜持」に忠実が、隣人とのズレで、哀しいかな絶命まで行ってしまう。
平坦な展開は飽きも来るもので、低予算なのかほとんど二軒の家だけの映像
も、サイコ・ホラー的に当てはまりそうなのだが、今一さこまでの恐さはない
し、主人公のキャラクター的な面が、すこしズレた感じで「規律正しい公務員」
なのは分かるが・・・。映画的には展開がだらだでこれを映画館で見ていたら、
腹を立て寝るかも・・・。
なのだが、ここに第一の被害者が出てきて、それが東洋人、見た目は中国人風
なのだが、これと主人公との衝突がエスカレートの発端・・・。
舞台はロスアンジェルス・・・、でくれば「ロス暴動」、この映画の隠し味は
「威勢のいい修理工」の東洋人の悪態と、それを嫌悪する白人・・・。
いきがる東洋人は「火病」を患い、主人公へ暴力にでる。
しかし反対にねじ伏せられる。ここらは「フォーリンダウン」と同じ、白人の
持つ場末国家呼ばわりする民族の「恩を仇で返す」感情が、形を変えて表現さ
れている。
で、隣人といえば「世間的付き合い」には疎い気の利かぬ家族だが、主張は一
丁前だから、日々危険な仕事に従事する主人公にすれば、協調性がないとなる。
そして始まる死をかけたバトルは、「規律正しい」を旨として「いけないことは
いけない」と他人であろうが説教してしまう「頑固な正直者」の敗北に終わる。
まぁ、盛り上がりに欠け、背景に斟酌せねば、全く退屈な映画ではある。
ただ、上の記事を読んだ後だと、少々感想も複雑だ。
暇つぶしにはいいが、これを評価するのは「捻くれ者」のこちらぐらいか・・・。
もっともホームドラマとして、アメリカの茶の間だったら頷く人も多いかも。

「厄介な隣人」というトラブルの根底には、相容れない性格の差異がはっきり
見える。さてこの映画の場合、厄介なのは・・・。
で、性格の相容れない民族という課題へ発展させると、現政権の上の発言には
とっても「憤りを覚える」、「一度やらせてみてください」「国民の生活が第一」
が完全な詐欺であったが知れ渡った今日この頃、完全な「開き直り」で情報機関
への圧力が、真相をヤミに、そして「トカゲの尻尾きり」で幕引き・・・。
へと、旧ソビエト並みの「社会全体主義」の恐ろしさが、目の前で展開されている。
ネットの掲示板の書き込みには、思惑がらみのやからの跋扈で印象操作が繰り広げ
られ、なんとも夏目漱石の心情になる・・・。




「アンダー・プレッシャー」 クィーン

動画検索をかければ、こんなものにぶち当たった。
第一原題は「バットディうんたら」じゃないか・・・。
まぁ、これもいいのでリンクした。




「スリル・イズ・ゴーン」 B・B・キング

劇中に掛かる曲。これには笑った。
どちらの家が「恐怖は去った」と思うのか・・・。

追加にこんな歌を・・・。



「ジョニー・キャッシュ」 the man comes around

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            といったところで、またのお越しを・・・。