その上で「情報統制」に躍起になり、国民の「知る権利」を蔑ろにしながら
「政権の権力」にのみ汲々とする者達は、取り繕いに「血税」を厭わず、自分
達の無作為と怠慢を糊塗しようとしている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
赤松農相が来県 知事と口蹄疫対応協議
赤松広隆農林水産相が10日来県し、県内で相次いでいる口蹄疫の問題について
東国原知事と知事室で対応を協議した。
赤松農相は、国やほかの都道府県から防疫のために派遣している獣医師を現在から
倍増の100人とする考えを示した。また、殺処分や消毒に必要な県費は、すべ
て国費負担すると述べた。
協議には、中村幸一県議会議長、本県関係の国会議員も同席。知事は、人員確保や
被害農家に対する国の支援拡充を求めた。冒頭、赤松農相は「一部報道では対応が
遅いと言われているが心外だ。できることはすべてやっている」と発言。
協議終了間際には、同席した国会議員が「発生から3週間もたっている。何をしに来
たのか」と赤松農相に詰め寄る場面もあった。
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/index.php?itemid=25913&catid=74
昨日、メールいたしました口蹄疫44例目農場の者です。
5/9 午前10:30頃に、対策本部の方から殺処分時の埋設場所についての
打合せ来ました。
幸いにも、私どもには埋設場所になる畑がありましたので、そこを提示させ
ていただきました。
その話し合いの中で、なぜこのように対応に遅れが生じてしまうのか、
または今までの発生農場での現状を知りうることが出来ましたので
ここに記載させていただき、幅広く皆様にこの現状を知っていただきたいと
思います。
①:殺処分する前に、埋設場所の確認をとる
②:埋設場所があれば、そこの近隣住民の理解を得て掘削に取りかかる
③:殺処分開始
④:殺処分された家畜を埋設場所に適切な処理をして運搬・埋設
⑤:農場内全てを消毒をする
上記にあげたのが大まかな流れなのですが、まず①でつまずくのが
多いと担当者が疲労の顔を浮かべながら語っていました。
そうです、埋設場所がなければ殺処分できず、
その農場は現状では殺処分は後回しになってしまっているのです。
そして、次に問題なのは③の殺処分です、この殺処分にかかわる
薬品及び行為は薬事法により獣医師資格者以外が行うことを
法律で禁じているのにもかかわらず、獣医師の人手不足により、5/10現在
までに確認されている、6万5000頭の殺処分対象の約1/6しかいまだに
殺処分されていないという驚愕の事実でした。
県知事が農林水産省大臣に人員確保の要請をし、来た人員ですら足りず、
今居る人員をフル活動させても川南全体で一日に1~2000頭を処理
出来るか出来ないかと言う事実を聞き、私を含め父や母は驚きました。
自衛隊を派遣しましたが、あくまで自衛隊は殺処分された家畜の運搬作業
にしか従事できないのです、殺処分は法律で資格なきものは出来ないので
すから。 ここまでくると、現場の獣医師たちの疲労はピークを越え
殺処分数も次第に1000から900,800と落ちていくことでしょう。
県も必死で対応しているのですが人員を他県に直接応援は出来ないと、
政府から指示が無いと出来ないとも言っていました。
このような現場の声をきかず、上はマニュアル通りの指示しかしないのでしょうか。
昔、人気のドラマの映画があったことを思い出します、主人公が現場の声を
聞かずに無茶苦茶な指示を出す上層部に一括した言葉を
「 事件は会議室で起きてるんじゃない、現場でおきているんだ 」
報道陣もぜひ現場にカメラをいれて報道していただきたい、この現状を
我が家では、日に日に口蹄疫の症状をだす豚が増えてきてます。
足の蹄の付け根から血を流し痛さに鳴く母豚、蹄が根本からただれ落ちて
生爪状態になって痛くて立てない肥育豚
鼻の周りには水泡だらけになり、それが潰れて血が流れながらも、
空腹にたえられず餌を体を震わせながら食べ様、また生まれたばかりの
子豚が突然死していく様をみるのは正直辛いです。
口蹄疫が発症してからというもの、父は今まで抑えていた餌の量を
以前の量に戻して、「殺処分されるのは分かってる、でも最後まで
おいしい餌をおなか一杯食べさせてあげたい」と
やはり悲しげな顔でやり続けています。
私は、薬事法も防疫に関しても専門的な知識も教育も受けていません、
ですがこのままでは確実に口蹄疫は川南をこえ宮崎全土にそして
他県に広がるのでははいでしょうか?
政府は何をしているのでしょうか?もしかして都濃・川南の全畜産関係者を
使った災害シミュレーションでもやっているのではないでしょうか?
なぜ、報道されず政府も動かずなのか疑問でならない。
人に発症しない伝染病だから関係ない、とでも思っているのだろうか。
事が終わって、保証金を積めばいい話とでも思っているのだろうか。
ソース終わり
http://www.47news.jp/feature/topics/2010/05/post_147.html
「口蹄疫 宮崎を見捨てた民主党」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この動画の訴えと、ようやく文字になった現地の惨状に対して、間違った思想の
持ち主達の「思惑」を斟酌してやる以下の大手の報道記事の隔たりは、いかんと
もしがたい・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
宮崎の口蹄疫で殺処分の家畜、国が全額補償5月10日16時58分配信 読売新聞
宮崎県で発生している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、赤松農林水産相が
0日、同県に入り、東国原英夫知事と県庁で会談した。
赤松農相は、国が農家に対し、殺処分された家畜の評価額の5分の4を補填(ほてん)す
る制度について、今回は国が全額負担する意向を表明した。
4月20日に口蹄疫の発生が確認されてから、赤松農相が宮崎入りしたのは初めて。
東国原知事は同月27日、農水省で赤松農相に対策を要望しており、今回は2度目の会
談となった。同県ではこれまでに、疑い例も含めて計56施設で発生が確認され、殺処
分頭数は牛と豚計6万4354頭に達している。うち、14施設約9700頭分の殺処
分後の埋却用地が決まっていない。
会談で、東国原知事は、農家への補填に関する現行制度の改善を要請。赤松農相は
「畜産家の方には負担させない」と述べ、国が全額負担する考えを明らかにした。
また、知事は「今後、被害の拡大も予想される。現場で働く人、補充員がほしい」などと
要望。殺処分後の埋却地の不足も懸念されるとして、国有地を含めた用地の提供を求
めた。
これに対し、赤松農相は、国などから応援に来ている獣医師を、現在の50人から100
人に増やすことに加え、九州農政局からの応援を10人から100人に増やすことを明言。
埋却地に関しては「要請があれば直ちに検討する」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100510-00000722-yom-pol
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
やっと担当大臣が、その不作為や怠慢を糊塗させるかのように、ポーズを示すため
「現地」に赴き、体裁を繕うのにまたまたマスコミを使い、しかしてネットの発達は
その思惑も白日の元に晒して、その権力を握った者たちの「間違った権力志向」を
槍玉に挙げる。
思惑がらみの「赤松口蹄疫事件」を見ている限りにおいて、その不遜さや対応の遅さ
を取り繕う態度には、理想社会を夢見て立ち上がった者達が、いつしかその権力構図
中で、結局同じ行動様式に陥り、思想やら理想より現実的な権力酔いは「醜い人間」
の醜態を晒して、結果的に腐りきった権力構造は繰り返してしまう・・・。
いや、経験値や人間性において未熟な人間が権力を握った時は、より醜悪な面を晒し
て・・・。
と、まるで映画のような行動様式を取る現政権の裏の顔が浮かび上がって、その映画
のようなという映画が、ジョージ・オーウェルの「アニマファーム」である。

「アニマルファーム」 九十九年製作

「動物農場」 五十四年製作
アニメ化されたのは五十四年だが、公開はジブリでの最近のものと、実写にして
特撮でのものと、内容的には同じだがやはりアニメのものよりは、実写の絵の方が
より権力に酔って行くこれまでの搾取される側の人間の変貌の醜さを際立たせている。
やられるおっさんが「ブラス」では、頑固者を演じていて笑う。
で、登場人物なのだが、これが旧ソビエトへの風刺的寓話だが、この設定が日本の現
政権にも当てはまってしまい・・・。
さて「ウィキペディア」での解説を引用させてもらい・・・。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%95%E7%89%A9%E8%BE%B2%E5%A0%B4
ナポレオン
雄豚。演説は苦手だが狡猾。後に独裁者と化す。モデルはヨシフ・スターリン。
スノーボール
雄豚。一時は主導権を握り風車建設計画や農場電化計画を推進するが、ナポレオンに
よって追放され、反逆者とされる。モデルはレフ・トロツキー。
メージャー爺さん
雄豚。全ての動物の平等と自由を謳った「動物主義」を唱えるが、革命直前に病死。
モデルはウラジーミル・レーニン。
スクィーラー
雄豚。雄弁家で、相手を丸め込むのに長けている。ナポレオンの腰巾着。モデルは
ヴャチェスラフ・モロトフ。
ボクサー
雄馬。働き者で力持ち。他の動物たちから尊敬されていてナポレオンも一目置く。
常に「I will work harder.(わしがもっと働けばいいのだ!)」と言い続けて
ひたすら真面目に働く律儀者。しかし、病気になると売られてしまった。モデルは
ミハイル・トゥハチェフスキーを初めとする赤軍将校。アレクセイ・スタハノフに
代表される「労働英雄」であるとする見解もある。
6匹の犬
ナポレオンが密かに育てた犬の一群であり、ナポレオンに忠実な存在。敵対した動
物を粛清する。後に子供もできたことで数が増える。モデルはチェーカーやGPU、
その関連機関。
ヒツジたち
ナポレオンに反対する動物や、都合の悪い発言が出た時に、ある特定のスローガン
を連呼して妨害する。モデルはコムソモール。
この設定で、理想主義者といえば「宇宙人」だし、狡猾な独裁者といえば「票」に
なるならアスリートをパートで「国会議員に仕立てようと、これにノル、アスリー
トも「ぶっ飛んでいるが・・・」
そして馬だが、これはもろ「河村たかし」だわな、おん出されたとか自分から出て
行ったか・・・。
そして渦中の「無能大臣」はさて・・・、さしずめ犬かも・・・。
と、体制に反抗して打倒したはいいが、いつの間に旧体制よりも酷い状態に社会が
なり、不満を募らせれば「粛清」の嵐・・・、で、社会的発展もなく足の引っ張り
合いに終始だから、おのずと機械化も遅れ生産性は上がらず、社会に再び不満が充
満して来て・・・。まるでいつの時代でも繰り返される「権力闘争」と権力を握っ
た者の醜悪な性格の変遷・・・。
この作家のものは「1984」として取り上げていたが、それの前作としてのこちらの
方が、より今の日本社会の政権のあり方としては、合っているのかも・・・。
それにしても「ベイブ」の子豚と「アニマルファーム」の独裁豚と、さんざの
取り上げ方だが、宮崎ではそれらと裏腹に人間の無策になって「殺処分」という
惨殺を何も知らず待つ「豚」のいることを、忘れていては変な権力意識の集団に
「粛清」されてしまうかも・・・。
動物農場―おとぎばなし (岩波文庫)/ジョージ オーウェル

¥588
Amazon.co.jp
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)/ジョージ・オーウェル

¥903
Amazon.co.jp
といったところで、またのお越しを・・・。