中央アジアと聞いても、とんとピンとこないのだが、それが「トルキスタン」という語句に
なれば、あの中国の迫害を受ける「ウィグル」となって、それなりの関心が持ち上がる。
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★「パンダの侵略だ」中国への土地売却阻止名目に反政府集会―カザフスタン
2010年1月30日、カザフスタン最大の都市・アルマトイで、野党・全国社会民主党による
抗議集会が開催された。集会では政府が中国に土地を売却しようとしていると批判した。
2月1日、環球時報が伝えた。
問題の発端は昨年12月にさかのぼる。
外国投資者理事会会議に出席したヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は、各国に
農業分野への投資を呼びかけた。その際、かつて中国が100万haの農地を貸すよう
持ちかけてきたことを明かした。
ところが野党は「カザフスタンは100万haの土地を中国に売ろうとしている」と取り上げ
政治問題化した。ナザルバエフ大統領はデマと否定したが、騒ぎは今も続いている。
1月30日の集会は参加者4000人と主催者は発表している。しかし取材した環球時報記者は
1500人程度だったと否定した。
集会では「パンダがカザフスタンを侵略する」がスローガンとなっていた。
また「我々は1000年も中国と土地争いを続けてきた。売り渡すわけにはいかない」と
呼びかけられ、親中派として知られるカリム・マシモフ首相は「中国の代弁者」だとして
批判された。(翻訳・編集/KT)
ソース:レコードチャイナ [2010-02-02 23:04:16]
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=39387
■ <環境汚染> 耕地の5分の1が重金属汚染 ― 中国 2月5日18時37分配信
Record China
> 2010年2月3日、中国の耕地面積の 約5分の1が重金属汚染の影響を受けており、
中国政府は汚染の拡大を防止するため 「土壌汚染防治法」の公布準備をしているこ
とが分かった。中国新聞社が伝えた。
武漢大学環境法研究所の王樹義(ワン・シュウイー)教授によると、中国の土壌汚染
の状況は、すでに食品の安全や人体の 健康に影響を与えるほど深刻になっている。
土壌汚染の面積は拡大を続けており、中でも最も深刻なのは 重金属類による汚染だ
と指摘する。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100205-00000022-rcdc-cn
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同時期の報道のものを見れば、カザフスタンの警戒振りがより現実味を帯びる。
耕作地の汚染に悩む中国にとって、農業的にも魅力がありそしてその上レア・メタルの
宝庫を「指をくわえて眺めていては・・・」ここはしたたかな外交が息づき、武力を背景に
静かに人を送り込み、やがて耕作地が領土と一体化する。
「軒先貸して母屋を取られる」ということわざも存在し、主従が逆転しかねないのは、その
腹黒さがもともとあってのことだから・・・。
この中国の拡張主義は増え続ける人口と経済成長にとっては、資源とエネルギーの確保
が最重要課題になるから・・・。
着々と足場を固め、やがて入り込めば「有無を言わせぬ武力の存在」をちらつかせて、友
好という名の侵略を意図もたやすく達成してしまう。
中国近隣の諸国の国境が少しづつ侵食され広がる現実が、それをはっきり現している。
日本でもガス田の尖閣諸島を見れば一目瞭然である。
とまぁ、中国がらみだと、侵略やら陰謀何でもござれの現代から過去にさかのぼると、
なじみのない国でも親近感が沸く。
そこにアルバトロスの「間違ってくれる期待」が込められた題名を目にすれば・・・。
で、見た映画がこの「レッド・ウォリアー」である。
http://www.youtube.com/watch?v=Kqfmmkx0Pqs
「レッドウォリアー」 〇五年製作
カザフスタン製作ものなど、トンと記憶にないが「便乗商法」の配給会社
らしく、流行の言葉を巧みに取り入れ・・・。
ただし邦題はあれだが、映画自体はなかなかに見せるものであった。
チンギスハーンのいにしえの戦士、遊牧民の惨状とか、大河ロマンの香り
も漂い、金が掛かった戦いシーンもそれなりに楽しめた。
中でも馬上での攻撃をよけるさまは、ハラハラする。
もっともあんな至近距離では、馬上の者より対面の人物にあたりゃしないか
またヒーローの半生記になっているのだが、そこに無二の親友を登場させ
そして捕虜の釈放条件は、戦いに勝つこととなり、覆面をしての対決・・・。
ここらは先が読める展開だけに、「ありがちなシナリオ」で、ヒーローは打ち
負かした相手の顔を見て号泣・・・。
ラストシーンは「トルキスタン城」での攻防戦。
このシーンは大層金も掛かっていそうだし、迫力もあった。
草原での馬のシーンも綺麗なものと、アルバトロスでもインチキ映画以外が
見られるのだと、へんな感心をする無駄な時間ではない映画である。
もっとも歴史背景も分からずだがら、どうにも部族間の間の絆も今一、それが
最後に結束してって、展開が解せない。
最初から結束していれば、侵略を受けることもなく、また急に結束出来るくだり
もないままだから、なんだか最後のセリフも不可解になってしまう。
それでも「天山山脈」よりこちらに一歩でも足を踏み入れたら云々」というセリフ
に領土を守る戦士の心意気を見る。
そして中央アジアのトルキスタンが西と東で、かたやソ連、片や中国と今に続く
を知るにつれ、文化はモンゴル、イスラムの影響も見られるとなると、上の報道
記事の耕地の問題も、東トルキスタンと同様な動きで、「民族浄化」という侵略
が・・・、いにしえ戦士も墓の下で嘆いているか。
平和な世界とは、夢物語なのかも知れない。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。