「アイデアと創造力」が映画の醍醐味「スカイキャプテン」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

年も押し迫ってくると一年を振り返る報道が多くなり、より師走の言葉通りの面持
ちに庶民も、そして迎える新年に「夢やら」を託す気持ちを膨らます・・・。
で、振り返れば夢も希望もない「政権交代」が日本では起こり、より悲惨な一年へ
の道程が始まると、悲観が先に出てくる世知辛さとは裏腹な「ドリーム」な報道
に接すると、なんともほのかな「温かみ」に触れたようだ・・・。

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5万円の自主制作映像が26億円に?
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個人的映画監督フェデリコ・アルバレス氏が、プロの監督としてデビューすることが
明らかになった。その名前を誰も知らなくても当然で、個人的に500ドルほどのお金
をかけて作っていた映画作品がハリウッド関係者の目に止まり、晴れてデビューとな
ったのだ。フェデリコ監督はウルグアイに住む普通の映像関係会社の会社員。本当に
個人的に作った作品だったため、特にこの映画を売ろうとは思わなかったフェデリコ
監督は『YouTube』に掲載。誰でも見られる状態にしていたところ、偶然にもハリウ
ッド関係者が視聴したというわけである。
ハリウッドで大絶賛の彼の作品は『パニック・アタック』という作品名で、霧が深い都
市部の河川敷で子供が遊んでいると、大きな橋の向こうに巨大なロボットが歩行してい
るのが見え、子供は興味津々とばかりにロボットのいるほうとへ走っていく。
しかし、そのロボットの登場は破壊の序章でしかなかったのだ……。
そんな作品を見たハリウッド関係者は、フェデリコ監督がたった500ドルでその作品を
作ったことに驚愕。
十分な制作費と生活費として、住宅や自動車とともに、3000万ドル(26億5000万円)
を提供したのである。つまり、「さあこれだけ用意したんだ。あとはどんな作品を作る
のか才能を見せておくれ」というわけである。
第一報を伝えた『newslite.tv』によると、フェデリコ監督にはプロをも納得させるこ
とができるオリジナルストリーの原作を持っているとしており、その作品を『スパイダ
ーマン』シリーズのサムライミ監督と一緒に作るのでは? と伝えている。監督として
名高いサムライミ監督、そして新人ながら冴えた才能を持っているフェデリコ監督。
二人の共同作品がどうなるのか今から楽しみだ。
http://rocketnews24.com/wp-content/uploads/20091204001.jpg



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と、アメリカン・ドリームというべき報道で、五万円の自主制作が「夢をつむぐ」
映像になったラッキーさが、ただこれが「映像」であるを思う時、アイデアと想
像力が「チャンス」に恵まれるきっかけになる・・・。
この報道で思い出すのが、「スカイキャプテン」という映画。

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これも六分間の映像を見たプロデューサーが、そのアイデアに才能を感じて長編
映画として出資の申してで・・・。
それだけに「アイデアと創造力」が、映画全編に溢れていて大変に面白いものと
なっている。
もっとも・・・、その想像力という「妄想」の膨らみが「パソコン」から生まれ
るのは、今の時代がより「バーシャル」が真実というべき、少しばかり・・・。



「スカイキャプテン」 〇四年公開作

時は千九百三十九年、戦争の空気が垂れ込める世界に、まったく違った次元で
「世界を変えようとした科学者」が存在して、アメリカを混乱に陥れる。
そこに現れるヒーロー「スカイキャプテン」・・・。
もろなアメリカンコミックみたいな世界の映像化は、セピア色の映像にマッチ
して「ほのぼの」とした雰囲気を観客に与える。

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何よりこの映画の主人公がレシプロ戦闘機ってのが、それが「フライングタ
イガー」と呼ばれたカーチス戦闘機・・・。
これが発案者の手にかかれば、水空両用出来てしまう、とてつもないマシーン
となり、大活躍をしてしまう。
戦闘でもその性能が極限まで高められ、旋回やら急降下もなんのその・・・。

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こういった創造が放つもののマシーンはどこか現実的にはありそうもない
ものばかりが、とっても「宮崎駿」の世界がお好きなのかとも思える。
そこに実際に存在したレシプロ好きが合体して「奇想天外」さをとことん
追求すると、ファンタジィーの中にスピード感を持たせ、ヒーロー物との
合体も含めてやたら楽しい・・・、細かいことは言わなければだが・・・。

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ここで出てくる「フライングタイガー」の戦闘機は、「米国義勇軍」とし
て日本軍と中国戦線で戦ったもので、性能の劣る戦闘機をヒットアンドウ
ェイー戦法で・・・。
まぁ発案者にとってもカラフルな戦闘機は憧れだった。
それが殺傷能力とかでなく、デサイン的に「好き」という他愛ないが、
製造品の「機能美」を褒め称える製作者にとっては喜ばしい、製造冥利
に尽きるものでは・・・。

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こちらもデザイン的には人気のあったレシプロ機。
「太陽の帝国」では、救いに来るアメリカとして活躍・・・。
その時の日本軍は「零戦」なのだが、こちらはなんともなカラーリングで
「おいおい」・・・。
まぁ、それはさておいて「歴戦の雄姿」を見るにつけ、この物語の主人公
を日本に置き換えて、「零戦」が主役だったら、さて例の「反戦平和」を
唱える宗教まがいの団体の人々は、やっぱり抗議?。



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                 といったところで、またのお越しを・・・。