好き勝手な論調をもって記事を書き、それが当てはまらないものでも、なんら
反省を見せず、やたら不安や誘導やらを煽り立てるマスコミの「くさす」やり方
は、それがいろいろな面に影響し、イメージ変化へと繋がっていく・・・。
「腐れ外道」という言葉がピッタリのマスコミという「他人の褌」で相撲をとり
怪しくなれば「逃げ足」の速さだけが目立つ・・・。
言った者勝ちの無反省な姿勢が、とんと批判を浴びる存在となりえて、
これまでのような印象操作や偏向・捏造も行い得ない雰囲気が醸成されつつ
ある。中でもこの「アサヒ」には「アサヒる」という造語も存在するくらいに、
その狂偏ぶりがつとに有名で、自民党政権時代は「重箱の隅」まで何でも
取り上げ批判に継ぐ批判を展開して、なんともな印象が残ってしまった。
するとそのイメージはなかなか定着してしまうと、逆にそこからの変更が
容易に出来なくなる・・・。
狼少年のたとえを出すまでもなく、「またかよ」がつけば、信用ならないの
刻印を押されたも同様である。
この「いい加減な」マスコミの手法を真似たわけでないが、いかにだめな
作品を「売り文句」だけで映画館に足を運ばせるか・・・。
に天才的ひろめきといい加減さで、切り込んでいったのが大蔵貢で、その
血統は脈々と受け継がれ、今に至っても「パッケージと売り文句」でが横行
して、「騙された」的感想が溢れる・・・。
そんな中、題名と反して、いやその程度から「どうせ」という腹積もりでいたら
これがなかなかにしていい出来っていう映画もあった・・・。
ただ邦題の付け方も、やはりそれなりにして貰わないと、原作者に対して
かなり失礼になるんではないか・・・。
という作品が、この「バトルオンフロントライン」というもので、パッケージ
並びに邦題からは、「戦争アクション」ものという勘違いを起こす・・・。
ただ原作者にウィルアム・マーチとあり、瞬間的には思い出さなかったが
「悪い種子」の原作者であるを知れば・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=QUOm3VC2O4o
「バトルオン フロントライン」 〇四年製作
マリーン要塞奪還指令とかの副題をみせらられば、大概「要塞奪還」
アクションという安易な発想になるが、これが第一次大戦に参加した
アメリカ兵の物語。
それもウィリアム・マーチの自伝とあって、なんとも重苦しいシリアス・
ドラマとあって、邦題を付けた野郎、見ていないで付けやがったなの
舌打ちが出るが、映画自体はそのうそ臭い「あおり邦題」を除けば、
しっかり作ってある映画の評価が出来る。
以前「ブルースが聞こえる」ってのを書いているが、あれはニール・サイモン
の体験記で、第二次大戦の訓練風景の活写であったが、こちらは船に乗り
欧州戦線に派遣された小隊の物語。
で、普通に過ごしていた人々が、戦時下での過酷な「生死の狭間」で、本来の
あるいは自制心を失くした時の人間の行動・・・。
戦争ものにつき物の「自国賛美」もなく、理由のいかんもなく「捕虜であるドイツ
兵」を虐殺してしまうとか、赤裸々な戦争体験をつづったものを忠実に映像化
したもの。
もちろん自伝自体、時の経過があるから「思い出は美しい」とばかりに、美化を
してしまう傾向もある程度はあるが、それでも登場人物についての冷静な視線
に、この人物が「あの少女」のモデルではないかと思えるものも・・・。
八歳の少女が、善悪の判断でない「物欲」に対する素直な行動が
「殺人」であり、良心の呵責もなくとなって、大人は戦慄する・・・。
と、映画化されれば「観客」にセンセイショナルな話題を提供、
お下げ髪の少女が「口汚くののしり」とかでの殺意に戦慄を
と、今なお「古くて新しい」問題を孕んでいる・・・。
自伝の映画には「カーター」という同僚が出てくる。
この男が行軍の疲れから、深夜の歩哨を拒否する。
しかし小隊の隊長は重宝していて、何度も・・・。
するとカーターは、思考停止したかのように、「眠らせない
のはお前のせいだ」となって、殺害してしまう。
これには複線があって、この新米の隊長が無理強いした
「穴掘り」が原因で隊の中で止めるのも聞かず、命令を出して
四人の男はもちろん犠牲になってしまう。声に出さない怨嗟が
広がり、隊長がなくなったのは流れ弾に当たったになって・・・。
事実隠避も起こり、それでなくとも戦争に懐疑的な隊の連中は、
積極果敢な戦闘とはいいがたい・・・。
その上、捕虜は惨殺、金品を奪う者も、敵前逃亡には「銃殺」と
第一次大戦のアメリカ軍の恥部をさらけ出してしまう。
戦争終結後の後日談でも、あのカーターは「警官殺し」の罪で
死刑なのだが、ここでも「牧師の説教」わ拒否して、悔悛のかけら
も見せない・・・。
戦争が人格を破壊してしまったかのようで、それが後々「後遺症」
となり、するとそんな「痛みを感じない人」を子供に置き換えれば、
と、なれば「悪い種子」も、戦争従軍して初めて、そのアイデアが
小説になった・・・。となりそう。
という、背景を考えた時、アクション映画まがいの邦題も「売らんが
ため」も理解出来るが、相当に失礼なものではとおもう・・・。
「死の天使 レイチェル」 八十五年公開作
「悪い種子」のリメイクされたらしいが未見である。
にしても、邦題からのイメージとかけ離れた小作なれど、
違った意味で「騙されて見るものも面白い」という・・・。
映画製作をした人々は、原作の雰囲気を壊すことなく
まとめるのに「殺害場面」わことさら省き、顔の表情とかで
悲しみを表現させていた。
郷愁を感じ取れる構成は、地味だが買い手がついても
いいのではないかと思える良心的作品だったが・・・。
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といったところで、またのお越しを・・・。