景気悪化の斜面を転げ落ちている日本だが、その象徴として捉えられそうな航空会社に対
して政権交代した政党は、ここでも「きっぱりとした態度」がとれず、株価爆サゲに貢献して
顰蹙もので、経済オンチぶりを披瀝してしまった。
そしてこの苦境の航空会社、以前のカントリー・フラッグの面影もなく・・・。
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JAL(9205)が初の100円割れ、国土交通相の発言を受け
日本航空(JAL) <9205>が一時8円安の94円まで売られ、初の100円割れとなり、10月16日
に付けた上場来安値100円を更新している。
前原誠司国土交通相が18日午前の衆議院国土交通委員会で、JALに関して「JALを法的
整理しないとは言っていない。破たんさせないと言った」と発言したことを受け、法的整理の
可能性が高まったみた売りや株主責任が問われることを嫌気した売りが広がっている。
融資残や出資金が大きい銀行への影響が懸念され、みずほフィナンシャルグループ <8411>
が年初来安値を更新し、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306>も急落するなどメガバン
クへの売りが膨らんでいる。
政治絡みとあって、JAL問題は決着が付くまで不透明感が強い状況が続きそうだ。
この日の相場は見送り気分が一段と強まり、日経平均株価は後場前半まで一段安の展開と
なっている。 (執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
【経済ニュース】 V 2009/11/18(水) 14:58
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1118&f=business_1118_122.shtml
先般のJAL再建検討委員会(タスクフォース)は10億円にも上る請求書を【JAL】に
送りつけていますが、この10億円を巡る疑惑が取りざたされてきており、民主党政権に
決定的な打撃を与えるかも知れません。
この10億円疑惑は前原大臣が指名した【JAL再生タスクフォース】からの請求書で
すが、以下のような内容になっています。
外資系会計事務所(PWCアドバイザリー)分 20名
ボストンコンサルティンググループ分 8名
西村あさひ法律事務所分 20名
合計48名
確認されている人数だけで48名ですが、実際には合計で100名がこの作業に取り掛
かったとされて10億円の請求書を送りつけたものですが、作業期間は一ヶ月であり計
算すれば一人当たり1000万円の請求書になっています。
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ここでも政権与党の「検証」という「無駄な金」が支出され、結果的に財政悪化が促進
されるという笑えない現象を引き起こして・・・。
この航空会社の躓きは、この画像の航空機事故が社内体質やら運行状況やら、
国営企業並みの意識の弊害も露呈して・・・。
ここぞばかり「マスコミ」の惨状写真が溢れ、最大の関心事がどこか「覗き見」的趣味
を満足させるものへと変質して、ことの本質に対する指摘がうやむやになっていき、
マスコミの批判精神がどこかむなしい空気を醸成して、以後、マスコミのジャーナリスト
的資質が失われていく遠因に繋がったとも言える出来事・・・。
その事件を背景にした映画というものも作り出されたが、どこかにマスコミの言い訳も
潜み、緊迫感やら壮絶な体験の再現とは言えないが・・・。
それでも「マスコミ」は頑張った・・・、と、体たらくの擁護にも見える映画が下のもの。
http://www.youtube.com/watch?v=hyPSwCKLOUQ
「クライマーズ・ハイ」 〇八年公開作
原作者がマスコミ関係だけに、記者目線の大惨事に対する行動を追っていて、
それなりにマスコミでも、内部ではいろいろな軋轢やら意見対立もあって、そこでも
頑張る記者の真摯な態度といった捉え方でこの事故を追うものだが、大概に知って
いる事故であり、その壮絶な事故現場もリアル映像に残されているとなると、その
場面での「再現」は難しく、どこか「作り物」の絵図らにどっと陳腐さを感じてしまう。
この映画の主人公は地方新聞社の記者、で、現場の地区の地方新聞は
「上毛新聞」と思われ、地方のそれに見られるワンマン体制も描いてみせ、
それなりに社内批判も描かれ、事件の詳細よりは「マスコミに渦巻く報道姿勢と
商売」の表と裏の軋轢もみせている。
実際「事件検証」は、「沈まぬ太陽」でもタブー視であり、こちらは社内の奮闘ぶ
りに視点を当てて・・・。
で、災害時やらこの事故の時、最大限に活躍したのは自衛隊であろう。
この存在については、いちでも大活躍しているのにも関わらず、その奮闘やら
苦闘の労をねぎらう報道機関もなければ、とどめている記録も数少ない。
この画像を見れば、夏の暑い盛りの遺体の傷み具合は想像を絶するもので
有機体の腐敗は、微生物分解の速さとイコールなのですさまじいものがある。
その上、人体である。五体満足な遺体などない。
もうパーツといっていい人体を暑さに耐えながら、回収するのは・・・。
この映画でも自衛隊の活躍を紙面にしたためる意気込みを記者が持ってい
ても、社内での力関係は、それを許さないという報道機関の中にある「左翼・
反体制思想」も軽く伝えている・・・。
「御巣鷹山」 〇六年公開作
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A1%E8%BE%BA%E6%96%87%E6%A8%B9
渡辺文樹
で、この事故を扱ったもので、違った視点で描かれているのが、この
映画で。もっとも未見であり、陰謀説というものであるといささか・・・。
このポスターの張り紙の苛立ちが過激であれば、ある程
見る気をうせさせる・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=Y-rbgPbmmTo
「御巣鷹山の真相」
http://neko-usa.s22.xrea.com/jal123/jal_frame.html
「ねこすけ」
この事故の舞台、上野村には事故の前にいったことがあり、
この事故の報道にはびっくりしたものだった。
そして再び上野村に訪れた時、道路整備と開発には驚かされた。
それまで「ようこそ群馬の秘境」の看板に苦笑していたのが、
驚くべき整備に、そして慰霊の塔にお参りして・・・。
残念な形だが、この事故のお陰で道路は整備され、また民宿は
慰霊の八月十二日を境に途切れることない客でごった返すと・・・。
そうそうあの事故の当時、上野村の自販機は一年分の売上があったり
報道機関の記者達は寝床もなく河原で寝泊りと、異様な光景が続いた
らしい、もっともマスコミ関係の尊大な態度の悪さは住民には不評であ
ったし、遺族もまた心象を悪くする人続出、ただ単に記事のための行動
がどこか世間一般と乖離した存在に映ったものなのだろう・・・。
だけに、この「クライマーズ・ハイ」もまた、そんな不評の報道機関だけに
見ていくうちに「飽きてしまった身内の事情」と感想だけが残った。
- クライマーズ・ハイ [DVD]
- ¥3,909
- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。