選挙は「言葉遊び」ではないだろう・・・。 | 流浪の民の囁き

流浪の民の囁き

映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

マスコミを含め、選挙が景気浮揚になるとでも思っているらしく、一切合切
選挙、それも「政権うんたら」でワンフレーズで言葉が「遊び」「狩り」に使われ
実際、政権が転ぼうが「日本経済」の展望が明るければ、どうでもいい話・・・。

流浪の民の囁き


盛んなマスコミの選挙関連の記事を読めば、日本経済の先行きが暗く投影するのは
なぜか・・・。
全く展望がない「内需拡大」などというけったいな政策で、地殻変動でなく「地盤沈下」が
言葉でなく実感として不安を増大させるものであるが、マスコミの記事やらあるいは「言葉
で禄を食む人々」の言葉の遊びには、疲労を感じてしまう・・・。

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<麻生首相>学生集会で「金がねえなら結婚しない方がいい」
8月24日18時38分配信 毎日新聞

 「そりゃ金がねえなら結婚しない方がいい。うかつにそんなことはしない方がいい。
金がおれはない方じゃなかったけど、結婚遅かったから」。麻生太郎首相は23日夜、
東京都内で開かれた学生主催の集会で、少子化問題に関連してこう述べた。学生から、
若者に結婚資金がなく、結婚の遅れが少子化につながっているのではないか、と質問さ
れたのに答えたものだが、不況下で就職難の若者らの気持ちを逆なでする発言とも受け
取れる。
首相は「(金が)あるからする、ないからしない、というもんでもない。人それぞれだと思う」
としながらも、「ある程度生活していけるものがないと、やっぱり自信がない。稼ぎが全然
なくて尊敬の対象になるかというと、なかなか難しいんじゃないか」と語った。
首相の発言について河村建夫官房長官は24日の記者会見で「若者の就職対策を進めな
きゃいかんという思いが表現として出たのではないか」と釈明した。【影山哲也】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090824-00000049-mai-pol

民主党の鳩山由紀夫代表は23日午前、テレビ朝日の報道番組に出演し、
政権を獲得した場合「国の借金」について「(今年度より)増やさない。増やし
たら国家が持たない。減らす努力をしなければならない」と述べ、国債発行削
減などに努める考えを示した
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090823-00000020-jij-pol

共同通信社は22日、衆院選(30日投開票)の情勢調査を行い、その
結果、民主党が300小選挙区、全国11ブロックの比例代表(定数180)ともに
圧倒し、単独過半数(241議席)を突破、300議席を超える勢いであることが分
かった。
共同通信社が実施した全国の有権者約15万5100人を対象にした電話世論調
査と取材を加味した上での情勢調査によれば民主党は小選挙区と比例代表とも
に300議席を超える勢いで、政権交代の可能性が強まっている。
自民党は選挙前の300議席から100議席台前半に激減する公算が大きく、公明
党も選挙前の31議席を大きく下回る可能性がある。
共産、社民、国民新の野党3党は伸び悩んでいる。みんなの党と改革クラブ、新党
日本も選挙前勢力維持の見通しは立っていない。
民主は4年前の前回衆院選で惨敗した首都圏など大都市圏を始め、東北、北関東、
北陸信越、中国など地方圏でも先行。衆院再可決が可能になる320議席に迫る情
勢だ。
自民は1996年衆院選以降、過去4回の小選挙区選挙で一度も負けていない「自民
王国」でも軒並み苦戦を強いられており当選圏に入っている選挙区は民主の約190
に対し、わずか30余り。小選挙区の獲得議席は80に届かない見込みで、比例代表
も過去最低の00年衆院選の56を下回る可能性が大きい。
衝撃の結果に自民党内では「せめて150議席は取らないと。100議席じゃ党として
成り立たない」(幹事長経験者)「やはり『麻生降ろし』をしておけば良かった」(若手)
と悲鳴や恨み節が飛び交っている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090823-00000061-sph-soci
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マスコミの行った電話による世論調査の発表のタイミングの良さ、日曜の紙面に踊る
数字が催眠効果を滲ませ、言葉遊びの極地を演じてまた失言を意図的に「狩っている」
体たらくで、日本をどこに向かわせるビジョンはない文字群には、以下に引用した「アルピ
ニスト」の言葉の重みをどう受け止めるのか・・・。



軽い言葉、軽い男、軽い体裁、ここでのキーワードは、軽さ。
その軽さが日本を沈没に向かわせるとは、皮肉なものである。
で、雑誌の記事に書かれている「重い思い」の発露が、余りにも今日の選挙という「祭り」
の軽さ加減を、いや日本の政治やらの軽さを・・・。

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「殺された」戦死者の思い/野口 健(アルピニスト)
Voice8月21日(金) 13時38分配信 / 国内 - 政治

◇テントに遺書を書きつづけていた◇

 ヒマラヤ・マナスル峰から帰国し、間もなく2カ月。早くも、あの生き死にの世界で必死に
生きていた生活が恋しい。ヒマラヤにいたときのほうがはるかに厳しい環境だったのに、
私にはヒマラヤでの生活のほうが、日本にいるときよりも楽なのか、肉体面は別として、
少なくとも精神的にはとても健康。ヒマラヤでの生活はたしかに厳しいけれど、要はいか
にその日を生き延びるか。日々を精一杯生きるだけで、じつにシンプルだ。
ヒマラヤには通信機材を持ち込んでいるので、日本の情報もそれなりに入ってくるが、タレ
ントの誰々が公園で全裸になって逮捕されたとか、小沢代表が辞任したとか、まあハッキ
リいって、どうでもいいようなニュースばかりで、とくにヒマラヤなんかにいると、「日頃の情
報がいかにもくだらないなぁ」と感じる。最近では、どこかの県知事が「私を総裁候補として
お戦いになるお覚悟はありますか」とお恥ずかしいかぎりの勘違いに日本中が振り回され
た。また自民党と民主党のやり合いも、政策を争うものではなく、互いのスキャンダルを追
及することに終始しており、これまたいかにも程度が低い。
われわれは日々、どうでもいいような情報に振り回されている。しばらく日本にいると、そん
なことにも気が付かなくなる。無意識のうちに毒されているのかもしれないが、ヒマラヤでは
余裕がないせいか、無意味な情報なんかに構っていられない。そのぶんだけ、精神的に健
康になるのかもしれない。
政治家も評論家も、コメンテーターもキャスターも、その多くが言葉の世界。抽象的で幼稚
な表現かもしれないが、多くの人はカッコいい言葉を並べるものの、けっして命を懸けよう
としない。命を懸けることだけが尊いとは思わないが、言葉だけの世界はどうも苦手。故に
ヒマラヤの世界が恋しくなるのだろう。

そんなとき、ふとヒマラヤでの出来事を思い出した。

 以前、太平洋戦争をテーマにした映画『硫黄島からの手紙』を鑑賞した。そのなかで、玉
砕を前にした多くの将兵が、家族などに書き残した手紙を、米兵に見つからないように土に
埋めるシーンがあった。一緒に見た友人は「手紙は相手に届かなければ意味がないのに。
何で埋めたんだろう」と不思議がったが、私には、死を目前にした彼らが防空壕のなかで、
ロウソクの光の下、最後の言葉を書き綴った気持ちが痛いほど分かる。
5年ほど前だったか、ヒマラヤ遠征での出来事。上部キャンプで悪天候に閉じ込められ身
動きが取れなくなった。吹雪で飛ばされそうな小さなテントに独り閉じ込められ、「俺はここ
で死ぬのか」と覚悟を決めなければならなかった。ひしひしと近づいてくる死の世界。
仲間に「書けるうちに遺書を書いたほうがいい」と伝え、そして自分も手元にあった紙切れ
に、日本に残した家族やスタッフに向けた手紙を書こうとするのだが、いざ遺書を書き始め
てみると、なかなか言葉が出てこない。これが最後のメッセージになるかと思えば思うほどに、
言葉が出てこないのだ。そして書き始めたら、今度は止まらなくなった。すぐに紙がなく
なり、気が付いたらマットやテントに油性マジックで書きつづけていた。
あのときの心境は、死に対する恐怖というよりも、どちらかといえば孤独に近いのかもしれ
ない。死を受け入れる心の準備はいつでも孤独な作業だ。この言葉を自分で届けることが
できなくても、いずれ誰かが見つけて家族の元へ届けてくれるだろうと信じて。また手紙を
書くことで、どこかで家族と繋がっているという安心感を味わうことができた。『硫黄島から
の手紙』やヒマラヤでの経験は、人間は思いを人に伝えるために生きているということを教
えてくれた。(抜粋)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20090821-00000001-voice-pol
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死と向かい合う時の心情が良く文字に表されていて、それに比べての上の報道機関の
文字群の軽さが、とても対比として「ジャーナリズム」の変遷を垣間見せてくれている。
「発言した、その言葉に命を掛けられるか?」という情報機関としては至極当たり前の
問いにも、気迫に押されて口篭もりそうな「軽いそれでいて聞き応え良い言葉群」の羅列
に、「言葉遊び」と「言葉狩り」に終始している現状が、やたら軽い空気以下の存在を象徴
しているようで、「溜息一つ」しか出てこない。
現実問題として、国民が求めるのは「より良い暮らし」以外ないだろう。
そしてその「より良い暮らし」とは「慎ましやかでも不安のない日常」である。
それも日本人として・・・、そう、日本人としてなのだ。朝鮮人・中国人・アメリカ人でなく、
日本人として「不安」のない生活、誰に頼るてなく、独立独歩で「独り立ち」している日本人
としての「不安ない生活」、それを脅かすものの存在があるからこそ、小さな声を上げてい
るのだ。
近視眼的未来など望む日本国民はいまい、遠く見通せる未来展望など、今の政策には
いや政権を奪取しようとしている政党には皆無であるから、そこに危機感を抱く。
それとは相容れない思惑が滲む近視眼的マスコミ論調が、より危機感を抱かせてしまう。
以下に貼り付けた動画は、そんな危機意識の発露が製作させたものと解釈出来るものば
かりである。論より動画とばかりに文字を割愛して・・・。










テレビ観賞作法も参考になるものだ。

いずれにしろ、三十日には結論が出るものだが、願わくば「軽い男」は見たくない。
       例のごとく 全文他サイトからの転載です。悪しからず・・・。


流浪の民の囁き




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                といったところで、またのお越しを・・・。