スクリーンに映し出される記憶に残る風景や気象と同じように、強烈ではないが
なんとなくほんのりと存在感を漂わせる。
そんなほんわかした印象がついて回る女優・・・、ジャクリーン・ビセットのキャラ
クターか、それともやはり出演する映画のせいか、ついつい忘れていた存在だった
のを、テレビで久々にお目にかかると、やっぱり印象的な感じ・・・。
でも、すぐに忘れる・・・、ってか、映画自体がやはり印象にないものが多いからか
http://www.youtube.com/watch?v=BZO_jM074EA&feature=related
「甘き暴走」 六十八年公開作
ここでの主題は「理由なき反抗」と良く似た青春の苛立ちと暴走が
テーマで、若者の一人としてそれも最終的には悲劇のヒロインと、
その面影にある気品と下衆な男達に相容れない何かによって、
悲劇的最後を・・・、と、どこかにあった物語で、共演がマイケル・サラ
ザンと、後の作品でも共演しているのだが、二番煎じ映画と思える。
http://www.youtube.com/watch?v=CacU_EoosFY&hl=ja
「経験」 六十九年公開作
こちらの主題もどこかにあった若者の初体験もので、こちらは見事に
「綺麗なお姉さん」を演じていて、失恋の痛手を慰めてくれるぎこちないが
誠実な少年の言動に、「ほだされて」少年の初体験をサポートして、ナイヤ
ガラにやってきた少年の「ひと夏の経験」を、美しく飾ってやる・・・。
とまぁ、ホームドラマ的綺麗なお姉さんと「ナンパ」目的の少年達の・・・。
これをぐっと砕けば、お馬鹿映画「グローイング・アップ」な物語・・・。
少年の成長物語の「飾りとしてのお姉さん」、といった印象のみ・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=zmCazTE9b-Q&feature=related
「クリスチーヌの性愛記」 七十年公開作
こっちは反対に田舎から出てきた少女が、都会での経験から「どんどん
落ちていく」物語で、当時の「反体制」としての「幻覚剤」とかのサイケを
取り入れようとしたが、なんとも緊迫感のない「田舎の家出娘」の体験談
邦題がやたらエロを連想させる」だけの作品。
http://www.youtube.com/watch?v=LRArw1oQAWA
「シークレット」 七十一年公開作
今度は倦怠期に陥った夫婦の、不倫がテーマのものだが、この頃の
虚無感とかの流行が作らせただけの、掘り下げの足らない・・・。
何より「秘密」を大それたものとして扱いながら、誰にも秘密はあるもの
として、一日が終わる、単にビセットのベットシーンを撮りたいがための
脚本ではないか・・・、扱われ方がどうにも「色物芸人」ってな・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=-LQzTL2RZyY&feature=related
「ディープ」 七十七年公開作
こっちも「ゴライアス号」と、興味が湧き上がりそうなのに、どうにもぐすぐすな
展開で、そんな中でビセットのぬれたティーシャツの肢体のつやっぽさの挿入で
観客の飽きることを阻止したような扱いもので、どうしても映像にそういった目立つ
場面挿入で、盛り上がりに欠けるのは、どうしたものか・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=1RfcvISrzZ4&feature=related
「恋のスクランブル」 八十三年公開作
このコメディーも、やや「垂れたネタ」のもので、高校生と中年バーサンの
「いけない関係」が、跳んだことに自分の息子の友人だった。
コメディーにしているから、よさそうなもので「熟女」扱いもののアダルトに
なってくれば、定番のものとして「定着している」、欲求不満金持ちばあさん
の勘違い性欲と、それだけの目標達成に血眼になる高校生の性の開花
と、知って見れば「ケンカ」をして、再び仲良くなる同級生で、めでたしめでたし
って、学園ドラマの手垢の付いたものの「ビセット」のベットシーンで、持たせた
映画といえるものかも・・・。
顔も役柄も「クール・ビュティー」となるのだが、それが幸いしてか
なんら強烈な印象を残す作品はないのだが、その肢体と濃厚な
ベットシーンだけは、記憶に残る・・・。
「ブリット」などでも、相手役の理想的キャラクターとしてはいいのだが、
これだと「映画の中のツマ」としての存在となりそう・・・。
だから「オールスター・キャスト」映画などでも、おお出てる・・・。
と、「彩りを添えるには貴重なキャラクター」だった・・・。
- ブリット [Blu-ray]/スティーブ・マックィーン,ロバート・ボーン,ジャクリーン・ビセット
- ¥3,980
- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。