時代を感じさせるお笑い「ビキニマシーン」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き


 お笑い映画の定番となれば、ベタな展開と大袈裟な演技にお色気がつき物となってくる。
 日本の「喜劇」でも、やはり同じような傾向は見えて、どれもお色気を振り撒く「マドンナ」
 は欠かせないもので、大概やたら色気のある女優が一人は登場する。
 海外ではもっとストレートに、観客の欲求を満足させるかのように大挙して「お色気」を振り
 撒く女性が出て来るというものもあった。
 そしてコメディーであるからか、主演している男優の以前の映画の「パロディー」も挿入し、
 笑いを取りに来る。
 そんなあざとい手法を取り入れて、日本では「粘土アニメ」の部分だけが「見る価値」と酷評
 されたのが「ビキニマシーン」である。


 流浪の民の囁き

 http://www.youtube.com/watch?v=jW42b0K6VvQ
 「ビキニマシーン」 六十五年公開作
  
 主演はビンセント・プライスで、役はマッドドクター、ゴールドフット、彼が目論む「ロボット」
 による世界征服、それを阻止しようと活躍する秘密諜報部員との「生き詰まる攻防」がテーマな
 訳もなく、ここでの主役は、ドクターの作り出した「お色気ロボット」にあり、このロボットとの
 やんごとなき「男女の痴話げんか」やら、ドタバタと続いていく「笑いのためのお色気映画」
 そんなだから、プライスの以前の作品のパロディーも登場し、更なる笑いを提供してくれる。

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 このお色気ロボットの中でも、特にドクターのお気に入りのロボットがスーザン・ハートの演じる
 もので、これがやたらと笑いを取ってくる。
 何しろロボットである、拳銃で撃たれようがへっちゃらとかハチャメチャで、お色気の場面もふん
 だんにありと、観客の欲求に応える内容で、それだから内容はない。
 笑いに内容を求めてはいけないのかも・・・、それでも主題歌を「シュープリームス」が歌ってい
 るのだから、この当時は「ビキニ」というキーワードが受けた時代だったのかも・・・。
 機を見るに敏なビジネスは、流石アメリカか・・・。



 

 こちらは「映画」のお色気が評判良かったのか、テレビ・コメディーとして登場したも
 のらしい・・・。検索したらこんなのが出てきて、コメディーだけに言葉も分からずとも
 大体の内容と、目の保養には宜しいかと・・・。古き良き時代は「過激」ではないが、当
 時のテレビの範疇での「お色気」を見るのもオツになもの。パート一


 
 パート二




 
 パート三


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 http://www.youtube.com/watch?v=ftoweeaB2dM
 ドクター、ゴールドフットとガールボムズ」 六十六年未公開作

 好評を得たのか続編も製作されているらしく、全く知らずの未見作品なの
 だが、監督は今は「ホラーの大御所」として知られるマリオ・バーヴァと
 いうクレジットに驚いたが、内容は上のものと同じような「お色気ロボ
 ット」の活躍する サイエンス・フィクションコメディーらしい・・・。

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 で、こちらにはこれの以後「青い経験」に主演を果たすラウラ・アントネッ
 リがクレジットされいるが、ここではちょい役の「ビキニ娘」だったんだろうか?


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                   といったところで、またのお越しを・・・。