今日は訃報に接して、急遽変えたエントリーで・・・。といっても一日遅れ
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大木実さん85歳(おおき・みのる<本名・池田実=いけだ・みのる>俳優)30日、
すい臓がんのため死去。葬儀は親族のみで済ませた。喪主は俳優で三男の聡(さとし)さん。
大阪市生まれ。撮影所で照明係として働いていた時、スカウトされ俳優の道へ。
51年に映画「ああ青春」でデビュー。「路傍の石」「張込み」「妻あり子あり友ありて」など
映画多数に出演した。その後、東映の時代劇や任侠(にんきょう)映画で活躍。
「水戸黄門」や大河ドラマ「独眼竜政宗」など時代劇を中心にテレビドラマにも数多く出演した。
http://mainichi.jp/select/person/news/images/20090401k0000m040184000p_size5.jpg
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という報に接すれば、特に東映時代の脇役としての印象の強い人・・・。
それも極悪人とか、善良とか、正義感とか、いろいろな役を演じていたが、印象強いとなれば
次郎長の「大政」が一番・・・。
というか、幼い時代は映画といえば東映の時代劇で、ってなってその中でも・・・。
次郎長を鶴田浩二が演じて、この清水の次郎長の子分を束ねる要を大木実
が演じてと、目立つわけではないがいると安心する役柄には、ピタリする風貌かも・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=usHcvs5KKrQ
「昭和残侠伝、唐獅子牡丹」
ラストの殴りこみ前の男の絆・・・。
で、ポスターとよーつべがあっていないのはご了承・・・。
大木実の出演した作品が、ポスターの人斬り唐獅子。
投稿されていない、ここでは親分役を演じて、もっともあっさり殺される役
だが、親分の妻が健さんの昔の恋人の設定。
物語の中心にはいないが、ここでも無念の思いが滲んだ役柄で、最終的
には健さんが「あだ討ち」をしてくれる格好になる・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=xaQynNGTsxs&feature=related
「緋牡丹博徒、命頂戴します」
ここも投稿の関係で、七作目をリンクだが、大木実は一作目で高倉健と
相打ちで果てる、お竜さんの敵役・・・。
ただ渡世の義理とか、任侠における義理の重たさも加味されて、この今まで
助演に甘んじていた藤純子を主役にすえての一段目は、健さんも死んでと
「唐獅子牡丹から緋牡丹」へという移行においては、それなりに・・・。
「網走番外地」も好評を博せばシリーズ化されて、大木実にも出番が回ってきた。
一旦シリーズ終了後、再び「新」をつけてのものは、網走の囚人が出張するという
お話しで、健さんと実はライバル関係にある囚人同士・・・。
こちらは任侠ものでなく現代だから、四国の造船所に派遣される囚人が、やはりこ
こでも嫌がらせに励むヤクザものとの対立・・・。
ここでは珍しく、対立しようとも敵に対しては、一緒に連帯する囚人の義侠を見せてくれる。
http://www.youtube.com/watch?v=WSfBZwuQRCk&feature=related
「恐怖、奇形人間」
こちらは昔取った杵図化で、実際は主人公の名探偵、明智小五郎役なのだが
この脚本は何しろ監督が石井輝男、したがって名探偵は何もせずことの推移を
見守るだけ・・・、まぁ推理はする。
しかし映像のインパクトは、勿論名探偵でも片隅に追いやられ、奇形と狂人に
取って代わられ、中でも土方に食われっぱなし・・・、いやその強烈なキャラクター
こそがこの映画の主題だから、大木の明智は「刺身のつま」。
こちらは東映でなく、松竹作品。
それも松本清張の「張り込み」の刑事役。
監督は野村芳太郎で、モノクロの映像は刑事の執念を
また地道な刑事役には、合っていた風貌だったかも・・・。
にしても、やはり脇役となると印象は希薄で、書くのに苦労する。
それでも出演していたのを覚えているのは、その時は印象に残った
からだろうし、年とともに記憶する細胞が減っていくと、「痴呆」へ突き
進むのか・・・。
そうそう、よーつべで久しぶりに見た「藤純子」で、あの南朝鮮のパクリ
のメロドラマで主人公の女性をやっていた女優なのだが、なんだかはじ
めてみた時から「どっかで見た顔だなァ・・・」と思っていたが、藤純子の
顔を真似て、整形したか・・・。なんて合点が行った。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。