はちゃめちゃな行動が可笑しい「嗚呼、花の応援団」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

コロディ映画というものにもシュールなむ笑いもあれば、ブラック・ユーモアをちりばめた

ものとか、そしてキャラクターそのものが醸す可笑しさとか、笑いの中にも数々ある。

そんなコメディだが、その当時の世相を反映して、それらと相容れない生き方に笑いを

求めると、こんなナンセンスな学生が主人公をする映画になる・・・。



流浪の民の囁き-花の応援団

http://www.youtube.com/watch?v=cgMHoNCrR30

「嗚呼、花の応援団 役者じゃのぅ」  七十六年公開作


七十年後半となると、吹き荒れた学生運動も静かになり、世の中自体も保守

的傾向を強めて行く、そんな中アナクロ全開のかなりアブナいバンカラな学生を

主役に据え、無軌道な青春を笑いに変えてエログロ・ナンセンスの王道を突き進んだ

漫画が人気を呼び、その人気から実写化してみれば、見る人はいて二年間に三作品

を公開したのが青田赤道なる応援団親衛隊長をメインにしながら、新入生の目線で描

いて見せる、お色気あり喧嘩ありの当時、ロマン・ボルノに傾斜して行った日活の映画

日活自体が無国籍アクション映画を得意として関係からお色気と、「こんなやつ、おら

んやろ」と思えるトンデモさんだけに、漫画のギャグには七転八倒する面白さがあったが

それを映画化してみれば、そりゃ無理があり、漫画に忠実になれば浮いた存在がより浮

いて笑いも薄ら寒くなる・・・。

ただ、笑い飛ばすバンカラな服装の学生は体育会系に存在し、学生服を特注して裏地は

龍の絵柄とか、刺繍での名前入り、そして極め付けが学生服の詰襟が異常に高く、学生

服なのに威圧感バリバリを、それぞれに見ている若者が多く、またその風体に憧れを抱く

中高生もいて・・・。

この青田赤道は一種のスーパーマンなのだが、とてもどじな点もあり愛嬌もあり好かれる

キャラクターだった・・・。



流浪の民の囁き-花の


原作はどうくまんなる人で、成人向け週刊漫画で、名も知らぬ大学の応援団・・・。

その風体のさまはそれでも体育会系学生の威圧感ばりばりに、新鮮さを覚える向きと

毛嫌いする向きと両極端・・・、そこに応援となると、応援なのか脅しなのかスポーツに

おいての応援の威力とか、それらを茶化すにはうってつけのキャラクターだが、根底に

流れるバンカラな覚悟は心地良い・・・。

まぁこんな応援団には、応援されるのははた迷惑かも知れないが、突拍子もなく無軌道

なさまには、閉塞感があふれる時代には風穴を開けるインパクトがあり、男ならちょっとは

憧れを持つ・・・。

何よりスポーツをするでなく、試合とかの応援に命をかけるってのも、それはそれで「かっ

こいい」・・・。何かに熱くなる・・・。

そんな単純さは羨ましいし、応援も受けて見たいと思わせる・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=XJsC28KxpwY

総裁選応援  北村弁護士


で、応援で熱いとなれば、二年前の総裁選でのこの人も・・・。

今ではマスコミの総バッシングでメロメロな麻生総理だが、ここまでひどい言われ方される

程の失政は犯していないのに・・・。

メガティブ・キャンペーンに踊らされる国民を見て、北村弁護士は「そこまで言うか」と憤慨し

ていそう・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=ZWtbfOwpl8g

熱狂的なロッテ・マリーンズ応援


熱い応援といえば、この野球チームも千葉に移転して大成功だろうし、ここの応援も熱い

良くペタをくれる「かもめ26」さんも、このどこかで応援しているのかしら・・・。

このロッテの以前の惨状を知っているこちらとしては、「世の中、変わったなぁ・・・」

何しろ警備員のバイトで球場のそれも外野席担当していた当時、バイトの方が人数が多く

やることなくて寝ていた・・・、後はホームラン待ち・・・。今はない後楽園球場での思い出である。

それがこの投稿を見ると「熱い」選手もやる気が出るだろう・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=83WxY4cZQoU

「応援歌」 湘南乃風


ありていに言えば、応援もやっている選手を力づけたり、あるいはプレッシャーをかけたりと

一概にすべてが素晴らしい訳ではないが、応援するその気持ちはどんな場面でもいいものだ。

たとえ、この「嗚呼、花の応援団」みたいなトンデモ・バンカラだとしても・・・。



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