インドネシアが如何に独立を勝ち取ったか「ムルデカ」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

戦争の美化はいけません・・・。

と、言うのは簡単だが世界の映画の中で、自軍の影の部分を切り取って映画にしているのを

あまりみたことはない。

アメリカ映画でも、批判的なベトナム戦争でも悲惨な戦いと「敗戦」というファクターがあり、兵の

惨めさは描かれているが、といって死に行く者に対しての敬意は払われているように思う・・・。

で、日本映画だがこと戦争となると、苦情会って間違った九条会とやらが、鋭く突っ込みを入れて

その戦闘を「見てきたように」批判する。一般の人にとって「ああ、こんなこともあったのね」という

程度の認識で良いものも、血管を浮き立たせて「戦争の美化はいけない」「軍靴の音が聞こえる」

という風に、「ああ、そうですか・・・、あっち行ってくんない?、映画なんだから・・・」という思いが湧

きあがるものに、この「ムルデカ」も入りそうである。



流浪の民の囁き-ムルデカ

http://www.youtube.com/watch?v=y4DXwZ0jzLw

「ムルデカ」


第二次大戦敗戦後もインドネシアに残って、インドネシアの独立の手助けをした日本兵

がいて、それらの「行動と勇気」に対して敬意をこめた映画なのだが、脚本が一本調子で、

気張りすぎが目立って平凡な出来の映画になっていた。

ここでいう平凡とは、戦争という非日常というところに、どうした訳かのんびりした日々を詰

め込み、そして対等な立場では描いていないところだ。

無理からぬ思いもするが、はたして独立に協力した者達がそんなに大らかに死んで行った

とも思えない。それよりは日本が負けたという事実が、自暴自棄へと突き進めた者もいた

であろう。何しろ二千人の兵である。

脚本のまずさは、主人公への傾斜が全てで、サブをかなりおざなりにしてしまった。

ここは二千人の大所帯を懇切丁寧に描けば、「硫黄島の手紙」並みのどうして居残ったのか

を描いて行けば、相当に素晴らしい戦争映画となったろう。

何しろ敗戦で兵は日本に帰ることが出来たのである。

そこに留まる意義と、闘う意義がどう見出せたのかをもっと掘り下げれば、下の方にリンクした

変な批判も浴びずに済んだってな、気もする。

もっともインドネシアで独立に協力した事実はあり、今でもそれに感謝している人も、また民族

が入り乱れた国にありがちな、全く方向違いの人もいて、批判もある。

しかし以下のような動画を見ると、さてどうなのだろう・・・。


http://www.youtube.com/watch?v=__7fG0aqJDk

「今もインドで歌われる日本兵を讃える歌」


そして苦情会らしい、いや九条会に入っている映画の労働組合ってのがあって、

そこがこの映画を批判しているので、それもリンクしてみた。


http://www.ei-en.net/frenet/17805.htm

まぁ、ここにあったもので「靖国」ものがあって、これは上映しろと唸っているらしく

じゃぁ、別にこの「ムルデカ」もいいじゃねぇかって、思うのだが・・・。

何しろ「わいせつ」で検挙された日本ビデオ何たらを懸命に擁護していて、そりゃ

「表現の自由」も大切だろうが、行き過ぎた性描写やアダルトにはそれなりの規制

を掛けなけりゃ、眉をひそめるばかりになる。

と、アダルト・ビデオのやりたい放題は、この事件では警察を擁護出来るものだし、

昔のピンク映画みたいな知恵と工夫が、求められるものだろう。

ただ「性交場面」を映して、それで良しとかでは、完全に「呆れ、飽きられる」だろう。

もっともそんなものでも、飽きもせず見ていられる御仁が、思考停止した国には多い

から、そちらには喜ばれるかも・・・。

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Amazon.co.jp                  といったところで、またのお越しを・・・。