テレビからコマーシャルが流れてきた。
容姿端麗なモデルが化粧品の・・・。だが待って欲しい、「人造人間」が化粧品っ
て・・・。と、「噂を信じちゃいけないよ」と歌われても、その容貌に「哀憫」を
感じるのは、人間的造形でない「人形」のそれであり、性格は相当に「いびつ」な
ものになってきそう、いや老人になった時まで「いじった贖罪」・・・。
って、そこまで心配しても「民族性」の違いは、日本的情緒は理解出来ないか・・・。
で、前々から書き留めてあったものを・・・。
「シスター」と聞けば、修道女やら尼さんとか、あるいは「姉妹」と意味取れるが
それが映画になると「どこか淫靡な響き」が漂い、また題名にそれがあると、やはり
強烈な印象だったものが、どれをも多い尽くす・・・。
と、「シスター」という題名ものを。

http://www.youtube.com/watch?v=6YlyiTbMMOE
「悪魔のシスター」 七十三年公開作
パルマーのヒッチコックへのオマージュ、サイコと「裏窓」の進行を使い、出だし
から展開は速い。
しかしそれが中だるみから、サスペンスの意味合いは薄れてきて、殺人犯はうすうす
分かりだした頃から、えげつない描写へと進んでいくと、アラも目立ち始め息切れを
起こしてしまったようである。
主人公はシャム双生児ということになって、片方が亡くなった贖罪が二重人格的行動
となって、とまぁ、ここでの殺人事件の目撃者が女記者なのたが、ピントがすれた人
がジャナリストってのもいただけない。
そして何よりは、回想シーンでの「分離手術」のグロテスクのさまは、出だしの雰囲
気から離脱してしまって、ホラーの見せるだけに偏ってでは、完璧息切れだなぁが、
感想となって来る。それは「死のドレス」でも見られた破綻であったが・・・。
それでもパルマーものは、面白い・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=Sr1Lj9Zy6Ng
「シスター・オブ・デス」 七十七年未公開作
カルト宗教みたいな儀式に臨む女子大生、そのうちの一人が犠牲になり、七年後
お遊びの延長だった儀式の関係者に対して、謎の招待状が届く。
と、書いてくると何とかサスペンスホラーじみてくるのだが、本編はサスペンス
要素を役者と脚本がぶち壊している。
どちらかというと、脚本はその場で偏向を繰り返したような場当たり的色合い。
真剣に見ていると、気持ちが萎えてきてしまうので、そこは大根役者のヴだうだ
した台詞回しと、スリラーのない危険性のおかしさをじっくり愉しむ。
出だしの妖しい宗教儀式からのテンポのなさは、内容のそれとともにカルトだ。
http://www.youtube.com/watch?v=-iY0wjp9B8E
「ナイトメィア・シスターズ」 八十七年未公開作
シスターズでの連想はなにもない。御馬鹿三人組の妄想と合致する悪魔の存在。
ようはその欠点である容姿の変身願望に悪魔に魂を預けて、お陰で見違える
容姿になって乱痴気騒ぎのオンパレード。
単に女の裸を映像に写したいだけのこじつけ「ナイトメイア」となって、笑えぬ
艶笑が延々と続く。
それが飽きた頃、悪魔祓いとか、手っ取り早くやっていたら十分で終わる映画が
えんえん続く、そこにはエロを愉しむのは、とってもおばかになるのが最善の方策
をいみじくも、見せているようである。
って、鼻の下を伸ばしてみてたくせに・・・。ってな女の裸の印象のみの・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=5cIcsV2gJvI&feature=related
「シスター・マイ・シスター」 九十四年未公開作
こちらの映画、狭小の世界に住まう四人の女の、主従のはっきりした雇い主と召
使いの「シスター」のその「シスター」の響きが、より以上に淫靡で、そして絶
望的関係性が、凶行へと繋がっていくを納得させてくれる。
「パパン姉妹」という実際に起こった事件をモチーフにしたものだが、姉妹のそ
の響きに淫靡さを重ね合わせるシーンの印象が、いよいよ「シスター」それと同
義語にツナかつてしまったものである。
物語は淡々とそれでいて、痛いほどの緊張感が溢れて、そして雇い主の間抜けな
娘の存在もまた、その緊張からから来る暗さを救っていて、姉妹のレズをまた印象
付けてと、対比は主従と女の悦びの格差がくっきり、何しろ暗い屋根裏部屋では、
唯一それが最大の楽しみ・・・。
それと裁縫でもそもそでは、どちらが不憫かと平行世界の格差と自由の格差とは、
何より殺害が、自由への飛翔みたいな開放感では、やはり暗さは救いがない。
それでも四人だけの登場人物の物語は、舞台でのものが多くて映画としては、こ
の手法の「レズシーン」の撮り方に、どきっさせられ、それの印象が「シスター」
を妖艶で淫靡な響きに変えてしまった・・・。
「Copsawholme Fair」 スティールアイ・スパン
こういったトラッドものを、その暗さが憂いとなるから、この姉妹の運命の
はかなさには合っていると思う。
悪魔のシスター [DVD]/マーゴット・キダー,ジェニファー・ソルト,チャールズ・ダーニング
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シスター・オブ・デッド [DVD]/アーサー・フランツ,クラウディア・ジェニングス,クローディア・ジェニングス
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といったところで、またのお越しを・・・。