ひと時、チリ大地震の余波での「津波警報」が日本の太平洋沿岸地域に出ていたが、
その規模が予想より小さかったことから、気象庁の対応に疑問とかの批判も集まったが
警戒することに「瑕疵」はなく、小さいことが幸いだったと思うべきものだろう。
はるか以前の同じ「チリ大地震」の時は、下の画像のような甚大な被害が出ている
のであるから・・・。
そしてその津波の被害の報道には、小さなとはいえ漁業関係者にとっては、相当な
ダメージとなっているようである。
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農水省はチリ地震津波による農林水産関係の被害を3月9日現在でまとめ、発表した。
岩手県の被害が最も大きく、ホタテ、カキ、ホヤ、ワカメなどの水産物と、それらの養
殖施設などの被害が計17億6400万円。
宮城県でもほぼ同じ種類の水産物と養殖施設の被害額が13億6500万円にのぼる。
三重県では真珠養殖施設などの被害が大きいが、金額の報告はまだない。
徳島、青森、福島、高知の各県からも報告があり、これまでに確認された7県の被害
合計金額は32億600万円。(2010.03.11)
http://www.jacom.or.jp/news/2010/03/news100311-8417.php
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金額的な問題ではあるが、相当な被害であったとなりそうである。
人的被害がなかったからとはいえ、やはり生産品壊滅では「死活問題」として、深刻な
ものとなってきそうだ・・・。
規模的な面では、日本の人的被害はなかったが、チリにおいては相当な人員がなくなら
れている。それも地震でなく、その後の「津波」によるものであるとなると、情報の発達と
信憑性が伝播していかないと、一瞬にして波の飲み込まれる・・・。
内陸部に住む者にとっては、その脅威がなかなか理解できないが、下のようなその昔あ
った「火山爆発」とそれによってもたらされる「大津波」の脅威は、文明の発達と相容れな
い自然界の猛威を思い知らされる・・・。
インドネシアのジャワの東にある島、そこの大噴火と津波の犠牲者が三万六千人
あまりと甚大なものとなったのが、十九世紀である。
島そのものの半分近くが沈没するというもので、人は何も知らされず
突然の噴火とその後の「津波」によって、大地ともども波に浚われて
その後、この近辺ではスマトラ沖地震の悲惨さが、再び起こっている。
それは今では映像となって、その惨状を実写で見られるが、それでも
それらは一部分のみで、津波の去った後の惨状は筆舌に尽くしがたい
ものである。
で、そういった災害ものの再現ドラマみたいな映画はたくさんある。
その中で、この「ジャワの東」が、こ火山と津波の再現ドラマとして、
特撮を含めて描いたものである。
http://www.youtube.com/watch?v=NJLou10rQBk
「ジャワの東」 六十九年公開作
年代が年代だから、特撮は今では陳腐なものとなっているが、
ただ再現という視点からすると「良く出来ている」、特に津波の
海の盛り上がりとかは、実際大きなスクリーンで見ると、迫力満点で
ミニチュアの船の愛嬌を消し去ってくれて、身震いするものだった。
こういった映像から取った画像になると、お子ちゃま映画かいなとなりそう
な印象を与える。
年代的に特撮の技は、どうにも幼い感じがするのだが、それでもコンピュータ
にない「手作り感」には微笑んでしまう。
物語は史実を基にしているだけに、そこへの道程に絡む人々の必死の逃走
に焦点が当たっている。
近海で沈没した船の「宝探し」に一艘の船が関係者を集めて、向かっていき
そこでこの災難に遭遇するというものである。
その集められた人々には、さまざまな人が乗り込みと動力帆船
だけに力仕事には囚人を使いとか、キャラクターの豊富さを持ちつつ
なのだが、そこに潜水するという設定に「海女」さんが選定されて、
日本人がとなるのだが、これがやはりというか香港の即席日本人
だから日本語はとってもおかしい上に、行動も奇妙と、昔にありがちな
設定になっていて笑える。
ただ災害の時のリーダーの「決断力」には、不安とともに身を預けられる
だけの信頼感が大切を・・・。
特に船での脱出と子どもの泣き叫び、そして大津波の場面は、それに遭
遇した時のリーダーのとるべき態度には、ヒーローものと同じ心強い頼もしさ
が絶対的に必要だろう。
こういったパニック映画には、お決まりの頼もしいリーダーが窮地を脱して
「めでたし、めでたし」なエンディグでないと、見ていた人は「災害の恐ろしさ」
ばかりが目に付いて・・・。その後の窮地を脱する果敢さが加わると、精神安定
にいい・・・、もっとも今の日本で「阪神淡路」並みの災害が発生したらと、考える
とヘタレ政権のまずい行動の「あの再来か」と、不安になってしまうが・・・。
といったところで、またのお越しを・・・。