時の流れが速く感じるのは、それだけ年寄りになったから?かいな・・・。
ブロクというのも更新を続けていくのは、しんどいものである。
一週間ぶりの「ご無沙汰」でしたって、下書きのエントリーは一か月分あるっ
てのに、書く気が起こらない原因は・・・、怠け癖のなせる業か、はたまた忙しくも
ない仕事のせいか・・・。
というか、どうしてもこのブログの趣旨が、報道に絡めた「懐かしの映画」に「いつか
来た道」を探ろうとするという「身の丈に合わないものに手を出している」点も・・・。
で、今回、おそらく半年以上ほっぽらかしていた映画に、合致しそうな報道を目にし
て、書く気が起こった・・・。
こんなだから「お気に入り」してくれている人には、ごめんなさいです。
とか何とか「言いながら」、関係ないものを、特に女優だとすぐ書く気になってくる
のだから、とっても「いい訳臭い」更新の遅れです。
そんなこんなで、今回は「サイコ」を取上げました。
作品云々でなく、主演した男のキャラクター固定化というものと、とってもいい加減な
コメンティターという人の言動が、「固定化」されて、それがもう「哀れで哀れで・・・」
http://www.youtube.com/watch?v=EzAnE4zuYuA
「サイコ」 六十年公開作
監督ヒッチコックにしても、これは主演の男優のキャラクター無しには、名作として
残らなかったと思える作品である。
母一人子一人の辺鄙な場所にあるモーテル、そこに犯罪者と逃げる女が現われて
サスペンス風味の出だしから、この犯罪者が殺される場面までで、大概の人は展開
の成り行きに、ぐっと作品に入り込んでいくことだろう。
そしてこの人格破綻をきたした主人公のキャラクターに強烈な印象をもってしまう。
するとこの男優が、別の映画に出ようが「ノーマン・ベイツ」がそこに現われ、アンソニー
パーキンスではなくねノーマンで通る。まぁ、「寅さん」のキャラクター固定と似ているが
どこまでいっても「サイコのノーマン」が付き纏っていく・・・。
で、お話しは日本のキャスターに移ります。
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アパートの家賃を滞納する人物に大家が催促するのは当たり前だし、
大抵は借りている家賃を払う。だが、約1万7000円の家賃、光熱費を含めて3万円強を
5年分、約200万円滞らせていたタクシー運転手の男(47)は大家(70)を刃物で刺した。
大阪で起きた事件である。殺人未遂で逮捕された男は「毎日の催促で腹が立った。
殺すつもりで刺した」と供述しているという。
井口成人リポーターの取材では、大家はそんなに厳しく催促したわけではないらしい。
だからこそ、5年分もたまったのだろう。赤江珠緒は「逆恨みもいいところ」と言った。
井口によれば、男は「一言でいえば怠け者」で、人との約束を守らない、
人と話をしない内向性タイプ。タクシー会社には月に5~6日しか出勤しない。
それでも月10万円弱は得ていた。「(家賃を)払えるんですが、払わないんです」(井口)。
なぜ払わないかは不明で、警察はそのあたりを調べているようだ。
若一光司は「何か人格的欠陥があるような気がする。
大家さんは、弁護士を介するとかして間接的に対応した方がよかった」と述べる。
弁護士の大澤孝征は「大家さんの温情がアダになった」とし、裁判所の判決を得て、
執行官立会いのもと強制的に追いだすとか、法の威力を示す方法を説明した。
鳥越俊太郎は「同情するわけではないけど」と前置きして、
「こういう社会常識どおりに生きて行けない人が、もっと貧しい時代にはいなかった。
必死に食っていかなければならなかったから。何となく生きていける今は、
浮遊している人が増えている。その典型的な例かなと思う。悪人と決めつけられない」と語る。
聞いていた若一が「悪人に思えない人物が、突然、殺人未遂となるようなことをしてしまう、
豹変するのが予測不能で一番、怖い」とクギを刺した。
http://www.tv-asahi.co.jp/morning/
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これは報道バラエティーという番組のキャスターの言動に対して、犯人を擁護する人の
資質がとっても偏向していて、被害者遺族が見ていれば「相当な抗議」を受けそうなもの
それをさらりと言ってのけるのだから、名前が出ていない犯人、それを擁護となれば「在日
朝鮮人」が犯人なのだろうと、掲示板ではこのキャスターが擁護するあるいは弁明するのは
全て半島あるいは中国絡みと知れ渡っていると見えて、批判の嵐である。
分かり易くていいが、そろそろその言動では、画面から消えてくれないかが「視聴者」の本音
ではないだろうか。そしてこのキャスターのキャラクターは完全に固定化して視聴者に受け
取られるだろうから・・・、もっとも「くっちゃベリ」で録を食むだけの人にとって、視聴者の批判
でなく怖いのは「製作者側の批判」だろう。とすると製作者側の意を汲んで発言していること
になり、製作者も「擁護」に重きを置いていて、その「空気」が滲んでくることになる。
まぁ活字となって読んだからで、実際は放送を見ていない、というか、見るべき放送が、この
ところ皆無になってきていて、「テレビの質の低下」を嘆いている。
もそっと情報なら、「公正な社会眼」のある人に喋らせるべきだろう・・・。
といったところで、結果的に「サイコ」出演が、後々拘りの解けないままアンソニー・パーキンス
にノーマンの幻影が張り付いてしまった・・・。
そしてヒッチコックの完成度に恐れをなしながら、後日談として続編を作ることになる。
http://www.youtube.com/watch?v=jxn5kKG6oZM
「サイコ 二」 八十三八年公開作
事件から二十二年後、地元に戻ったノーマンは、食堂の皿洗いとして働いている。
勿論導入部は、一作目を取り入れ前半はとても練られた構成で、日本の刑法三十
九条で良かったと思うが、「精神障害」の犯人に対する周囲の思いやりと、それとは
違って「冷たい傍観」の二極を巧く取り入れて、ノーマンが再び発狂へと旨く進行し
ている。が、だれた中盤から後半に行くに従い、もうヒッチコックのスリリングさは完
全に消えうせ、そこにご都合主義的強引な結びに持っていくから、風味が損なわれ
た「消費期限切れ」に陥ってしまった・・・。というものに変わり果てている。
それだけヒッチコックの手腕が際立っていたというさて確認にはなったが・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=ZNVLALlGR6M&feature=related
「サイコ Ⅲ 怨霊の囁き」 八十六年公開作
前作が自分の思い通りでなかった・・・、とでも考えたか、今度はパーキンスが
監督に乗り出して作った三作目は、サイコ・スリラーのテイストはなく、単にホ
ラー風味に陥って、幻影に苛まれた男の混迷がやはり演出の難しさを物語っていた。
http://www.youtube.com/watch?v=FD3FPApjlX4&feature=related
「サイコ 四」 九十一年未公開作
こちらテレビ・ムービらしい、未見の作品。
今度はノーマンの幼少からの軌跡らしいが、やはり演出を手がけた人が
いないものは、上の作品でも分かるが「作らない方が良い」という結論になる。
何しろ、この後、完全なリメイク作品も作られたが、真似ても駄目なものは駄目
という・・・、いたって簡潔な結論になってしまう・・・。
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。