いまだに家族とか結婚とかの問題点として、急に浮上し同居のギスギスした関係から
どちらかが耐えられなくなり解消されてしまう「嫁姑」問題も、やはり人間の営みが古い
新しいに関係なく、家族のあり方とかそして親子の「相互自立」とか、どこにでもある普遍
的家族問題を、モノクロ画面で見ていれば、古くて新しい、いや「温故知新」が浮かんでくる。
そんな思いになった映画が、この「マーティ」である。
http://jp.youtube.com/watch?v=OvBTaA-s9QU
「マーティ」 五十五年公開作
今でも婚期が遅くなりと、話題になる結婚だが、その昔も「悩みの種」だったを
教えてくれる三十四歳の独り者をアーネスト・ボーグナインが演じていて、善良
で親思いでまた長男という立場上、弟妹の面倒を見つつ、それぞれが結婚して
婚期を逃して内心焦っているもてない男を好演して、アカデミーを取ったもの。
以前使った画像、この映画の一場面で、もてない男が内面の二枚目らしくそっと女性を
労わり、相思相愛になっていくきっかけのダンスホールでの場面。
この時のマーティは、この女性の痛みを理解して・・・。
で、ホームドラマらしく、相手の思いを受け止め、労りとか理解とかそしてこの女性の登場
により、「結婚しなさい」の母が「イタリア移民でない女との結婚に反対」と、前振りの後変化
をきたすとか、今でもある程度ある家庭の心の行き違いと「自立」の具体性には、古いから
こそ昔から人間の営みはそれ程変化せず、葛藤が書中起こっていたを知ることとなる。
だからか、この映画見ていて「小津安二郎」の茶の間での親子のやり取りを感じてしまって
アメリカも日本も、こと親子とか結婚とかでの親子の葛藤には違いがない・・・。
いとこの親子喧嘩、そして嫁姑、それらが自分たち親子へと伝播して、母親の言葉に変化が
起こりとか、普遍的ホームドラマだなぁと、思う次第です・・・。
- マーティ [DVD]
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- Amazon.co.jp といったところで、またのお越しを・・・。