実録ものに女の犯罪を扱った作品があるが、それを映画にする時、事件なりに追い込まれ
てや、サイドは全て取り払い、その事件の起こった再現ドラマにしてしまうと、そんな事件を
知らないものにとって、いい思いをした後に続く悲惨な出来事は、鼻の下を伸ばした報いか
と、邦題からは内容が全く違ってしまってギャップ甚だしいのが、この「メイクアップ」だ。
http://jp.youtube.com/watch?v=Ocdj4CGdxSY&feature=related
「メイクアップ」 七十九年公開作
ポスターもまるで、男一人に女二人の恋愛モノかとでも思いそうなうえに、邦題が化粧と
きては、いささか女が犯した猟奇事件とは、とても思えない。
だから見終われば、「何だ、この映画は・・・」と、女の豹変は恐ろしいと教訓を得る。
ゆめゆめ自分はもてる、年をとっても「もてる」という昂揚感を打ちのめす理不尽な女の行
動・・・。嵐の夜、妻子のいない家に迷い込む美女二人「両手に花」とほくそえんだ妻子もち
の中年が、一夜のいい思いから、さりげなく翌朝は送り届けて、これで女房にばれることも
ないと安心しているところに、舞い戻っていた二人の女の豹変振りに恐怖に駆られて行き
そして最後の儀式「化粧」を入念に行なった二人から告げられる「死刑宣告」と、中年男に
すれば、いい思いの後の残酷極まる仕打ちに、つくづく「甘い誘いには裏がある」を悟るが
既に遅しで・・・、哀れ男は狂気を滲ませた女に・・・。
で、女の片割れが、この画像のコリーン・キャンプなのだから、そりゃ中年男にすれば
下心も芽生えて、まして迷い込んだ子猫ちゃん状態となれば、男の貞操などあってな
いが如し、いやいや頭と下半身は別とでも自分に弁解しつつ、「据え膳食わぬは男の恥」
ばりに・・・。そしてもう一人の片割れは・・・。
狂気じみた表情で、中華包丁で襲い掛かるソンドラ・ロックと、これ見りゃ、完全に
「後悔先に立たず」状態で、男は自分のふがいない下半身を恨みながら、切り刻
まれていく・・・。
そして処刑を終った女二人は、男の家を立ち去り、何事もなかったかのように無邪
気にじゃれ合いながら街角を散歩・・・、ついでにあっけなく車に轢かれて「お陀仏」
はい、お仕舞い・・・。とっても衝撃的映画でしたねぇ・・・。
て、ふざけてるのか、何だこの映画、実際にサンフランシスコで起こった猟奇殺人
の再現って、もうちょっと工夫して物語に仕上げろよ・・・。
まぁ、男の下半身のだらしなさは、いい思いの後に悲惨な目が待っているの教訓映
画としてなら、貴重なものには違いないが、クリント・イーストウッドも中華包丁で威さ
れたのかなぁ・・・。
と、女の二面性を理解しないと、恐ろしくことになる男への教訓映画でした。
- メイクアップ! セーラー戦士 劇場版&イベント Dreaming Moon
- ¥1,974 こういった二次元美少女なら、まっさか
- 二面性で中華包丁を振りますこともない
- だろうねぇ・・・。
といったところで、またのお越しを・・・。