サーカス興行もところ変われば「悪魔の調教師」「殺人鬼登場」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

「見世物小屋」とサーカス団とフリークス、大衆娯楽の少ない時代はどさ廻りと呼ばれるサーカス団

も見世物小屋も一年に一度くらいの間隔で田舎にやって来て、数日興行をして去って行くからか、

球体のバイク乗りとかがとても印象に残り、また猛獣と恐れられる動物を操る調教師とかには、畏怖

する。

そのサーカス団においての猛獣使いや、サーカス団そのものを、シリアスでなくスリラーとして描いた

映画というものがあった。

一本はサーカス団でもなく、ただ精神異常者が人間をサーカス団の猛獣とみなして調教する、あるい

はマッド・ドクターの隠れ蓑としてのサーカス団・・・、年代は違っていても「サーカス」の華やかさについ

つい惹かれて見てみたら・・・。



悪魔の調教師


http://jp.youtube.com/watch?v=reHgBcPTL9U

「悪魔の調教師」 七十四年公開作


動物の調教に勤しむイケメンは、精神異常者だった。

その青年の異常行動に巻き込まれる女達の悲劇。

映画を評すれば二行で終ってしまう物語の、このくだらなさはいい。

ザト的要素を含み、異常になっていく過程はどうでもよく、ひたすら女達を

苛める、いや調教する青年の熱演、そして原爆でこれまた怪物と相成る父親

登場人物も限られ、そして舞台も狭い地域と、低予算映画の宿命を延々とやり

遂げる製作者の意気込みは買い・・・、笑いながら楽しめるホラーは、やはりいい。

にしても続編でも作りたかったのかと疑わせる、父親の扱いとか、鞭を持つ青年の

イケメンぶりには、大人の学芸会の趣きもあり、その上色っぽいのも忘れず、と

邦題から受ける印象と、見終わった後が違っていて、これはこれで・・・。

それにしても動物達の動きと、悲鳴をあげる女達の・・・、止めて置こう。

こういった映画だった。そう納得する出来なものなのだから・・・。



殺人鬼登場


http://jp.youtube.com/watch?v=7yhO82ysCYw

「殺人鬼登場」 六十一年公開作


この邦題では、イギリスと相成って「切り裂きジャック」ものかと勘違いしてしまう。

ハマー的エロチックさも加味して、マッド・ドクターのその表情は絶倫親父のエロ

さが際立っている。

と、今見ればこういった余裕のことも言えるが、年齢を経ていない時ではそんな余裕も

なく、メスを持つそれだけで怖い殺人鬼の邦題が刷り込まれる。

にしてもこの邦題は、いささか・・・。

「惨劇のサーカス」とか「サーカス団の戦慄」とか、つけ方があったろうに・・・。

美容整形が危険であるとしていた時代のおかしさも、包帯ぐるぐる巻きにはやはりミイラを

連想して「恐怖のミイラ」という怖いテレビ映画があって、それのトラウマが残ると、包帯が

ミイラを連想し、それが恐怖と連動してしまう。

だけに普通の映画でも包帯グルグルには、その後の展開がいつも恐怖となって、単に視力

回復手術とかでも、変な緊張があり、テレビなり映画なりでもいけない場面だ。

ここでも美容整形で包帯ぐるぐるで、それを勿体つけて取り去って、表れた顔はってな場面が

あり、そこだけは息を飲む緊張が・・・。

それが見事な美形と・・・、この場合の美醜は個人差があるだろうに、英国の押し付け美形を

受け入れて・・・。

と、何を書いているかといえば、結局サーカスの中に絶倫で女好きな変なのが紛れ込み、それ

が起こす騒動と、二行で終るストーリーをぐたぐたと書きつられるとこうなる。

この主人公、ドイツ人顔だからか、どうにもいやらしさがプンプンしていて・・・。

ストーリーの出来云々よりは、もう個人攻撃で、こういうスケベ男は「嫌い」、よってこの映画も

嫌いと、なんだか書いていることがまとまらなくなる・・・。

にしても、時代なんだねぇ、最後なんてミニチャアが崖を落ちていくだけなのに、ハラハラした

もんだ・・・、って、いつ見たっけ?・・・、記憶が、記憶が飛んで行く・・・。

痴呆症の一歩手前か・・・。


トムとジェリー サーカスに連れてって!編

¥472                          といったところで、またのお越しを・・・。

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