アメリカン・コメディの王道「ポリス・アカデミー」 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

コメディー映画にとって、笑われる対象は、時に一般庶民よりは公権力を発揮出来る職業

での方が、見ている観客において、ある程度それらに対してくすぶる不満を笑いで発散させて

くれるから、大ヒットすることがある。この「ポリス・アカデミー」も、そういった社会風刺が背景

あり、大笑い出来る映画だった。



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http://jp.youtube.com/watch?v=j0orecB0txk

「ポリス・アカデミー」  八十四年公開作


とあるアメリカの都会で、女市長が誕生し保安を守るべき警察官について、何の制約を設けず

応募を募るという考えられないことが発端で、勃発する公権力においてのチグハグさや、偏見

大有りの権力側の可笑しさと、それをギャフンさせる候補生とか、兎に角権力に対する不満を

これでもかと笑わせてくれる。

特異なキャラクターを並べ、その強烈な個性を輝かす笑いとして、それでいながら本人はそれ

こそ真剣に民衆を守るという最低限の意識はもって、学校の訓練や実習を繰り返している。

で、最終的に暴動が起こり・・・、ここらは勿論ロス暴動を模しているものだが、ここでこの映画が

あるモラルわもって描かれているのが分かる。

そう暴力描写に残酷さがなく、ジャッキー・チェンの映画同様、死ぬ人がでない。

ここらがやはりコメディーの王道で、ホラーにおけるお笑いが下品にならざる得ないのは、人間

の尊厳「死」を軽く扱うか、そうでないかの差が万人に受けるか否かの境目なのだろう。

晴れて卒業出来たところで映画は終るのだが、これはもう続編を作る意図がなかったなのだろうが

あまりのヒットに、続編は延々と続くことになる。

その度に、新しいキャラクターを加えたりして、コンセプトは守り通した。

だけに続編もかなり楽しいものとなっている。


http://jp.youtube.com/watch?v=hhbCDyJqQPk&feature=related

「ポリス・アカデミー二」

http://jp.youtube.com/watch?v=VMIAoNfHMeg&feature=related

「ポリス・アカデミー三」

http://jp.youtube.com/watch?v=FYwFk-XrKCI&feature=related

「ポリス・アカデミー四」

http://jp.youtube.com/watch?v=CdtxFIiHFoQ&feature=related

「ポリス・アカデミー五」

http://jp.youtube.com/watch?v=DtgQ7ezwTQU&feature=related

「ポリス・アカデミー六」

と一作目公開以来、毎年公開されて、この後はあまりのマンネリか、少し期間が開いて

なんとモスクワに乗り込んでしまうという警察学校の範疇を越えてしまい、流石にネタが

尽きたか、今日まで続編の知らせもないというか、今このコンセプトで受けるかは、

分からないものもある・・・。

ポリスアカデミー 特別版
¥2,816                 といったところで、またのお越しを・・・。