二番煎じと揶揄されようとも、バクチ的映画制作が出来なければ、こういったやり方も
一方ではあるという、パクリの元祖イタリア製スパイ映画がこの「ドクター・コネリー」
である。
http://jp.youtube.com/watch?v=FV1sl7jn-_w
「ドクター・コネリー キッド・ブラザー作戦」 六十八年公開作
念には念を入れる配役を行い、見事なまでにジェームス・ボンド映画をパクリ、いやパロディ
化して、ダブルオーセブンが不滅ならば、こちらも必ず思い出してもらえるパロディ作品。
何しろ主役はジェームス・ボンド役のショーン・コネリーの実弟を引っ張り出し、ボンド・ガール
も本物達を出演させ、悪役までもとなれば、観客笑い転げること請け合い。
もっとも予算の関係か、セットや秘密兵器はなんともしょぼいのがご愛嬌であるが、本家に
負けぬ女性陣の豪華さと、いちいちセリフをパロって、観客を笑わせることに終始する。
にしても、敵の兵器は凄い世界中の機械という機械を止められる・・・。
と、ここらはもう妄想を全開させて、実際はヨット一台で乗り込む敵陣・・・。
配役に金を掛けすぎた報いは、設定のしょぼさになって現れる。
だから女性をたらし込むテクニックはお兄さん譲りの形成外科医でも、事件が解決出来る。
で、この年代ではそろそろマカロニ・ウェスタンも下火になりつつあり、音楽の担当がエンリオ・
モリコーネと相棒とこちらはやたら豪華で、バックに流れる音楽が映像を引き上げている。
で、事件解決後、諜報部員のスカウトに「いや、それは兄さんに任せて、僕は外科医に戻りま
す」なんてセリフも用意して、徹底的にパロって気持ちがいい。
流石はパクリの元祖、イタリアの面目躍如である。
それにしてもエンリオ・モリコーネは依頼があって、作品も見ていないで作曲しているのか、
この映画には勿体無い音楽だ。
と、まぁ今回は生き抜き・・・。
たまには、ちよっとエッチで肩肘張らず、笑う映画も気分展開には
もってこい・・・。
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- といったところで、またのお越しを・・・。