「白鯨」に見える過酷な捕鯨の姿 | 流浪の民の囁き

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映画を通した過去・現在・未来について、なぐり書き

先日グリーンピース・ジャパンが、捕鯨をした日本の調査船の乗組員が

その現物を横領したと告発したという発表をして、それがなんと西濃運輸の

配送所に忍び込み、盗んできた配送品と相成り、「窃盗」の批判がネットで

相次いでいるが、こちらもそれに加勢したくて、再掲載の「白鯨」をエントリー

し直した。

と、ネタが尽きてくると、こんな言い回しが増えて申し訳ないが、この問題

実際は「捕鯨」とは全く関係がなく、横領かそれとも・・・。対「窃盗」の犯罪事犯

である。これは勿論、法治国家日本としては、犯罪事犯「窃盗」を重く見なければ

ならないものだ。

なぜなら、この場合は人のプライバシーを捜査令状もなく疑惑があるからと行っ

てしまったら、それはもう人権侵害に当たるものである。

そうことは鯨を離れて「人権」へと移っているものである。

で、再掲載の後、ちらっと書き込みをしますので、悪しからず・・・。


海洋小説というのがあるのかどうかは知らないが、

メルヴィルの小説は、子供心に面白かったし、何より鯨という

大人しいとされる動物の狡猾で知恵のある「白い悪魔」として

描かれているのには、片足の船長の・・・。




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http://www.youtube.com/watch?v=a7dSTdHziMs&feature=related

五十六年公開作

邦題を「白鯨」とした「モビィ・ディック」と呼ばれるマッコウクジラと人間の戦いを

描いた映画である。

復讐の鬼と化す船長をグレゴリー・ペックが演じているのだが、やはり顔立ちが

あまりに知的で、無精ひげや顔の傷を加えても狂気にまみれる人間としては、

少少弱く、利己的に見えないのはなんとも・・・。

ただ、百年前くらいでは鯨は西洋でも必需品であって、ようするに今般の鑑賞

動物ではなく、生存権をかけた戦いの相手であったのを知るには、いい映画である。

何しろ最後の科白「鯨のくせに、この野郎」を叫ばせるのは、当時の人の思いが

如実に現れている。

この個人対鯨の格闘の特撮には今では笑いが起こるが、初めてみた時の幼い目に

は「ゴジラ」並みの恐怖を感じたものだ。

何より自然と戦う人間の気高い気迫には、感じ入る。

今見ては綻びもあるが、それでも鯨への、いや畏怖と食料として対象物を、残虐に

油のためだけに屠殺していた西洋人の思い上がった「贖罪」を感じる。

で、今ではこの鯨の捕獲問題が変な頭の西洋人達には、なんともな活動になって

いて、家畜は殺傷権を人間が有し、鯨はないという結論を導き出す。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1075549.html

こちらに「反捕鯨団体」の記事が載っているのだが、流石はカンガルーを虐殺しても

数の問題で片付け、先住民さえ迫害する人々は、自分が神になってしまったようである。

なんともな団体に、日本でも同調する人がいるんだろうなぁ、嘆かわしいものだ。

人間だって「殺生」をして生きている、鯨だって相当に「殺生」をしている。

こういう団体の偏った主張は、環境問題からいっても「自然を壊すのは人間しかいない」

のを、理解して貰いたいものだ。

ここでがらりと、「モビィー・ディック」と来れば、ジョン・ボーナムが思い出される。


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http://www.youtube.com/watch?v=L47lv3QTkbo&feature=related

「モヴィ・ディック」 レッド・ツェッペリンのドラム、ジョン・ボーナムの

ドラム・ソロが聞けるインスト曲。

バンドの他のメンバーにすれば、ライブ時の「休憩タイム」のソロだが

これがなかなか聞かせてくれる。

武道館でのライブでも(古いか・・・)、最後は手で叩く熱演で大いにライブ

を盛り上げていたものだ。

その熱演を繰り広げたジョン・ボーナムも亡くなって長い月日が流れた。

で先日は、一日だけのツェッペリン再結成で息子がドラムを叩くという、

長年のファンにすれば、涙もののライブになった・・・。

しかし「懐メロ」の範疇は、老いの目立つ風体に、幾分哀愁が・・・。


善きつけ、悪しきにつけ鯨が話題になるが、過保護のつけを後年に

なって表面化した頃には、反捕鯨団体は即座に解散して「そ知らぬ顔」

をしていそう、煽るだけ煽ってその張本人には雲隠れってのだけは、

御免こうむりたいものだ・・・。


捕鯨に関しては、環境保護団体や動物保護団体の言うように、本来の「絶滅危惧種」

とカンガルーの増えすぎで処分を行なう間引きとの関連をきっちり説明を行い、また

日本の調査捕鯨でのデータを検証し、本当に絶滅なのか、ただ単に「鯨」信教なのか

はっきりさせねばならない。

このところはっきりした「食糧問題」という、人間の問題とも関連してくるものである。

ただ単に一種類の動物の庇護だけが優先されるものでなく環境とは、家畜として殺生

しかない牛・豚・鶏等の二酸化炭素量も遡上に上がらないのでは、全くもって環境を

真剣に考えているとはとても思えない・・・。

で、捕鯨に関連する曲をリンクしておきます。

スライド画像もしっかり見て貰って、捕鯨とは生死を賭けた戦いであった歴史がある。

どごぞ思惑だけで環境や動物保護などという「甘ったるい」感傷だけでは、人間は生き

ていけない。あの中国・四川の被災者も食料に困っている、アフリカもである。

資源の有効な利用は、すべからく思惑を取り外して行なわれるべきである。

http://www.youtube.com/watch?v=q0JrV86EKCs&feature=related

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